紗理奈さんこんにちは。
弟さんへの意地悪をしてしまった後悔の念にさいなまれていらっしゃるのですね。しかし、後悔されている時点で、充分良いお姉さんだと思います。（良いというのが何を指すのかは、よく考えなければなりませんが）
　私は今20代半ばですが、姉との関係はとても良いと思います。この年でここまで仲が良いきょうだいは珍しいのではないかというほどです。けれども、小さい時にはケンカばかりしており、心の底から憎んだ事も何度もありました。大人になってから聞くと、やはり、5歳離れているので、二人目である私が生まれた時に、親の愛が分割されてしまった事が嫌だったので、たくさんの意地悪をしたそうです。私も、乱暴者だったので姉の大切な物をことごとく潰した事も原因だったと思いますが(笑)
　私は、姉から色々馬鹿にされたことで、姉に負けたくないという思いでたくさん勉強しました。それ故に、姉と同じ職業についた事もあって、仕事への考えの違いから、20歳を越えてから大ゲンカをした事もありました。非常に自分がみっともないなぁと思います。
　そのように、ケンカをする事がたくさんありましたが、今でも本当に仲が良いのは、姉が私自身の本当に良き理解者であり、心の底から私を心配するなど、思ってくれているからだと思います。それを言葉で示したり、態度で表したりしてくれています。色々な事の相談に真剣にのってくれます。私自身も姉を尊敬し、姉の相談にのっています。
　人はたとえきょうだいといえども、別の人間なので、合う合わないはありますし、相手の思いを完全に分かる事もできません。だから、一緒に居れば、たくさん傷つけてしまうこともあるでしょう。その時に一番大切な事は、自分が相手を傷つけてしまったことを見つめ直すことではないでしょうか？それが出来ている紗理奈さんはステキだと私は思います。そして、傷つけた以上に弟さんを大切に思い、それを言動で示していけばよいのではないでしょうか？
　「遠きは近き道理、近きは遠き道理なり」
という言葉があります。相手の事をよく分かっているという勝手な思い込みが強いと、余計に相手から遠ざかる。むしろ、自分は相手を分かれないからこそ、よく考えようとする事が相手に近づくのではないでしょうか？
　人生をやり直すのではなく、今の人生で弟さんとよりよい関係を結べる事を心より念じております。

裕真

真宗大谷派僧侶です。 教員もしております。 20代の駆け出しの身ではご...

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　紗理奈さん、過去の過ちに築いたあなたは十分立派なお姉さまですよ。私から言えばそんな事で、恐らく弟さまも忘れていると思います。自分の過ちを忘れないこれは大切な行いです。人は反省から強くなります。一番大切な事は次にしないことです。意外に私もそうですが人間は同じ過ちを繰り返します。それは過去を振り返らないからです。私は過去を振り返る時、幼児まで振り返り、また同じ過ちをたなあと思います。人の気持ちに寄り添う時自分の経験を通さないと寄り添えないとおもいます。だから、失敗は失敗で無いのです。
　あなたは無理して「良い○○」を演じなくてもいいのです。「良い」は「何でも良い」「とりあえず○○」になってしまう傾向になります。私はあなたらしく振舞って下さい。私は「実は○○だ」と皆に言ってみましょう。あなたの短所に寄り添って下さい。維摩経に「得意なことほど欠点になる」という言葉があります。ここから後は自分で考えて下さい。私は「ちょい悪坊主」ですからね。

大鐵

観音寺

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