亡くなった祖母に会いたい
回答 1
有り難し 35大好きだった祖母が90歳で亡くなりました。
祖母はわたしの家の近くに住んでいました。
幼き頃風邪をひいた時に預けられたり、学校が早く終わったら祖母の家に帰ったり、祖母の家に電話をかけたり、祖母の作った野菜をもらったり…成人してからも祖母の家に行き他愛もない話をしてコタツで祖父母とお昼寝をしたりしていました。
いつでも祖母に会える安心できる心地の良い場所、それが祖母の家でした。
祖母は数年前から認知症のような症状が出てしまい体調を崩していました。
祖母の家に行きおむつを交換したこともありました。
その後、症状が悪くなり病院に入院したときにはお見舞いに行きました。
さらにその後、祖母は病院から退院して施設に行きました。しかしコロナ禍でお見舞いに行けたのは数回でした。
施設に入所した時には認知症の症状も進み、元気だった頃のように話せなくなっていました。
でも生きてさえいてくれれば、またいつか元気になってあの頃のように笑い合える、話せるのではと思っていたのかもしれません。
しかし数日前祖母が亡くなってしまいました。今は葬儀を終えたところです。
施設から家に帰ってきた、亡くなった祖母を見て、あまりに穏やかな顔だったのでまだ眠っているだけなのではないかと思ってしまいました。
納棺で体を拭くときも、葬儀でお別れをいうときも祖母はまだここにいる、と思っていました。
しかし、火葬場で焼かれ骨だけになった祖母を見て、もう会えないんだと思いました。
この世界のどこに行っても、大好きだった祖母の家に行っても、祖母に会えないと思うと悲しくて涙が出てきてしまいます。
祖母の声、笑顔、全てが忘れられません。
わたしは、何かを後悔してるとか何かをしてあげればよかったとかそういう思いやりのあることを考えているのではなく、ただただ自分が寂しくて、わがままに、祖母に会いたいと願ってしまっています。
祖母にもう会えないというのが寂しくて、祖母の死を受け止められません。
どこに行けば祖母に会えますか。
祖母に会いたいという気持ちはどうしたらなくせますか。
何かお言葉をください。
お坊さんからの回答 1件
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仏様の願いによりまた必ず会える世界がある。待っていてくださる
祖母さまのご往生
謹んで哀悼の意を表します。
どんなに長く生きてくださったと思っても、たくさん関わり愛情を受け また注いできたのだと納得させても、人の感情というものはいつまでも求めてしまうものですね。
今、あなたに起きているのは、グリーフ（悲嘆）でしょう。大きな深い喪失感。関わりが深いほどに、その悲しみや辛さも深くなりますね。
あなたが、どれほど大事に想い関わってこられたのか。祖母さまが、あなたの人生をどれほどお支えしてこられたのか。今別れの時を迎え、これほどまでに大きな存在であったのだと、気づかされますね。
会いたいですね。まだまだそばに居て、たくさんの言葉を交わし、感謝を伝えていきたかった。愛しているよと甘えたかったですね。
人は、この世に生を授ければ、必ずいつかはこの世の縁が尽きる日がやってきます。移り変わる世にあって、無常の世界を私たちは生きています。だからこそ、瞬間 瞬間の縁が尊い。
いのちを、やがてくる死を、どうにもできない私たちでありますが。だからこそ、その「いのち」を救うぞとはたらいてくださるのが仏様であり、仏様の浄土へと生まれていけることを人は願い、古来より仏法を聞き 手を合わせてきました。
仏法にはそのお救いが詰まっています。人は、死んで終わるいのちではなく、仏様に願われて、浄土へ生まれゆくいのちなのだと、聞かせてもらうのです。
ですから、最初に、祖母さまのご往生と申し上げました。亡くなられたのではなく、往生（生まれて）くださるのです。
どうぞ、手を合わせて参りましょう。
あなたも仏縁を結んでいただきたい。祖母さまと同じように。そうすれば、この世の縁が尽きたとき、また必ず仏様の世界で会えるのですから。待っていてくださるのですから。
それが仏様のお力なのです。
私は、教えをそのようにいただき、信じ、お念仏しております。
大切な方々と、あの日 涙で別れながらも「必ず会いましょう」とお約束しましたから。
仏法が、亡き方と繋がる縁であり、いのちの拠り所です。
まだ、祖母さまの死を受け入れられなくてもいい。それでも、仏様があなたを支えてくださっていることを、「救うぞ会わせるぞ」と呼んでくださっていることを、感じていただければなと思います。
私もこちらから、祖母さまを想い 手を合わせます。
合掌
質問者からのお礼
ありがとうございます。
何度も、何度も読みました。
朝だったり、夜祖母を思い出して寂しくなったときだったり…少し時間をおいた今も読んでいます。
何度も読んでいますが、その時々で感じ方や伝わってくることが違います。
ただ、いつも慰められています。
明日も頑張ろう、という気持ちになっています。
顔も知らないわたしのために優しいお言葉をかけてくださったこと感謝いたします。
