結果を受け止める心
先日、資格試験を受けて現在結果待ちです。
あと2週間ほどで結果が出るのですが、気持ちが落ち着かず苦しいです。
予備校の先生からは自己採点後「たぶん大丈夫でしょう、わからないけど」
とのなんとも言えないコメントを頂きました。
人生をかけた試験で、終わった瞬間に泣き出すほど全部出し切ったつもりですが
完璧にできたわけでもないのでなんとも言えません。
合格すれば収入も大きく上がり、苦しい生活から抜け出すことができます。
どんな結果であれ、受け止めるのは自分自身なのですが
必死でがんばってきた分つらいです。
こんなとき、どのような心であればおだやかに過ごせるのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
結果を疑わない自分を構築していくこと。
今、結果待ちに対して「不安」が、心を動揺させています。
絶対大丈夫と思っていても残念な結果が訪れることもあります。また大丈夫かなと思っていても、まさかの合格の結果がでることもあります。
ここで肝心な心構えは、「人生をかけた試験で、終わった瞬間に泣き出すほど全部出し切った。」と質問に記すように、"つもり"を付けずに、「出し切った」と言い聞かせることが肝心です。それは生きていく上で、やるだけやったことがあることが自身を成長させる自信に変わるからです。
「あの時やっておけばよかった。」という思いが生じては、過去にとらわれる自身を構築させることにつながるからです。
あと一ついうならば、期待しない生き方・心構えこそが自己を安楽へと導き出すものです。
「期待」することで、対極して現れる現象が「裏切り」が生じるからであり、期待しなければ、自己を恨むことや周囲と比較する気持ちや、自己評価を高めることがなくなるからです。
仏教では、『迷い』こそが苦悩を生み出す「無明」ととらえます。迷いを生じさせないことが、自己を安心させます。
観音経の一句を用いますと、「念念勿生疑(ねんねんもつしょうぎ)」と記します。経典から訳す意味でなく、自身の行ったことを迷うのでなく、「自身を疑ってはならず、結果も疑ってはならず」と捉えてください。
湯島さんのおっしゃる通り、「どんな結果であれ、受け止めるのは自分自身なのですが」と理解されているように、合格してからの先ゆく未来の不安を考えず、今やるだけのことはやったから"これでいいんだ"自分にも、こんなに頑張れる力があったんだ。と、言い聞かせることも大事です。
合格を祈ってます。
合掌
質問者からのお礼
法源 様
ご回答いただきありがとうございます。
頂いた文章を読めば読むほど涙が出ます。
試験でやれるだけの事はやりました、今の私にできる事の精一杯です。
それから、まさに「期待」する心が自分自身を苦しめている
一因であると自覚しました。
「念念勿生疑」自分を信じてやれるのは自分だけ、結果を受け止め
自分を救えるのも自分だけだと思いました。
また、つらい気持ちがムクムクと湧き上がったときは「ねんねんもつしょうぎ」と唱えて自分のやった事を認めてあげようと思います。
本当にありがとうございました。