仏壇に魂をいれてもらう
先日、ひとり暮らしの母が亡くなり、20年前に他界した父の仏壇があります。我が家は浄土真宗なのですが、妹が母が大好きだったので、四十九日までは妹の所で供養し、その後、私(長女)が父の仏壇と共に母の住んでいたマンションから引き取り供養していこうと思っています。ただ、四十九日法要の時に妹宅で法要すれば、母の魂入れも兼ねられません。四十九日法要までに母を祀っている祭壇?(知識がなく申し訳ありません)を我が家に運んで、四十九日法要をし、引っ越してきた父の仏壇と共に魂入れてもらうのがよいのか、妹宅で法要すませてから過去帳のみ我が家の父の仏壇に持ってきてお祀りしていいのかわかりません。そんなことをしたら父は大丈夫?罰当たりと気になり仕方ありません。
どうするのがベストなのでしょうか?
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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門徒物忌み知らず
初めまして真宗大谷派の住職で御座います。
浄土真宗と表記してありますので本願寺派(西本願寺)、
あるいは真宗大谷派(東本願寺)等、親鸞聖人に連なる系譜の
御門徒と拝察いたします。
まず最初にご両親が大丈夫なのか?というところが引っ掛かりましたので
ここから始めさせていただきます。
真宗では亡くなられた方々は阿弥陀様のお導きにより
仏様と同列の状態にあると私は聞きました。
ホンマかいな?
と思われるかもしれませんがお葬式の時、七日参りの時を思い返してください
お参りの時、手が合わさったのではないですか?
それもふざけて手を合わせたのではなく、心から手が合わさったと思います。
心の底から尊いと思えるもの、敬いたくなるものがそこにあるから
手が合わさるのです。
仏教において、一番尊くて、敬うべき存在はお釈迦さまが再発見した
『仏(ぶつ)』というもの以外は御座いません。
だとしたら、お父様、お母様に心から手が合わさったのならば
そこに仏様となられたお父様、お母様がいたからにほかなりません。仏様はありとあらゆる執着(しがみつく心)を離れた存在です。細かいことは気になさりませんし、もちろん、祟りませんし、呪いません。罰が当たるとか当たらないとか気にする必要はないのです。
でも、決して粗略にしていいものでも御座いません。敬いと共に行うべきなのです。
ご質問の内容に戻りますが、どうするのがベストか?
一番は皆様が納得する方法が取れればそれがよいでしょう。
一度、御縁のあるお寺に相談してみるのが一番かと思います。
同じ宗派であっても、その地方に受け継がれている
しきたりというものもあります。これを無碍にすることは
真宗中興の祖、蓮如上人も硬く戒めております。
一応、参考までにですが、当山でこのご依頼をお受けした時の流れでは
1. 妹さんの所でお母様の49日法要。
2. お仏壇のある場所が明記されてませんが、お仏壇のある所で
ご本尊とお父様、お母様の引っ越しのお参り。
(妹さんの所?お母様のアパート?)
3. ご自宅での『入仏式』、阿弥陀様と仏様となられたご両親をお迎えする法要
の流れですね。お母様の入仏式が多少遅れますが、仏様となられた方が
多少の遅れなど気にしないはずです。
そんなことよりも
これからもしっかりと仏様に手を合わせるんだぞ!
という御意志が大切なのでは?
質問者からのお礼
返答ありがとうございました。我が家は本願寺派です。関西在住です。まだ、母のマンションの片付けもできず、父の仏壇は母のマンションに置いたきりです。父の時も、四十九日法要までに仏壇を用意したか記憶も定かでなく、お恥ずかしながら実家は裕福な家庭とは程遠く、四十九日法要と兼ねたのかも覚えがありません。(魂入れのみお願いした事がないのは確かです)
現在もコロナの影響もあり、姉妹で人並みの葬儀だけはしてあげようと父の死後一生懸命働いた母のために行ったつもりです。互いの夫にも感謝しています。行うべき時に都度お寺さんにお願いすればいいのですが、それもなかなか難しい状況にあります。母の病気が発覚し、最期まで母が苦しい思いしませんようにとひたすら父の仏壇に手を合わせました。(父は眠ったまま心不全で亡くなっていたので)
私の家に仏壇はなくても、父の死後20年以上毎日側にいると思い、お父さんと話しかけ続けてきました。実際父が私の夢に知らせに出てきて違和感を感じ、母を急いで病院に連れて行き病気発覚したのも事実ですし、私が苦しい時にいつも助けてくれました。
我が家が依頼しているお寺さんはとても寛大で、何もうるさく仰いません。姉妹で話し合い、決めたいと思います。それから父母にごめんねちゃんとしてあげられなくてと手を合わせていきたいと思います。父母の魂はここにあると思いながら引っ越しやでと我が家に仏壇を運びたいと思います。中には無礼なと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、それが私達の精一杯なので。
ありがとうございました。