流産して8ヶ月、まだ供養できません
初めまして。
私は去年の夏、妊娠3ヶ月で流産しました。
原因は子宮頸管無力症という無自覚に子宮口が開いてしまう疾患でした。体質なのか、仕事で無理をしてしまったからなのかは分かりません。
相手は妻子ある方で、未婚のまま出産するつもりでした。
妊娠が分かったのは付き合い始めて2ヶ月半が経った頃。
妻子ある身でありながら、避妊しない彼の無責任さにも気付いてはいましたが、それでも強く彼に惹かれていた私は彼の子が欲しいと思っていました。
そんな私のエゴや倫理に反したバチが、私ではなく赤ちゃんに当たってしまったと毎日自分を責めてばかりいます。
友人には、今までなかった母性を教えてくれて経済的にも余裕ないんだから親孝行してくれたんだよって言われました。
でも一番の親孝行は無事に生まれてきてくれることでした。どんなことをしても親子2人で生きて行こう、この子となら頑張れると思っていました。
なのに、手術をしても助かるとは限らない、超低体重で生まれたら障害を持つ可能性も高いと医者に言われ、未婚という不安が重くのしかかり私は諦めてしまいました。結局そこまでの覚悟はなかったんだと自分に失望しました。
そして赤ちゃんは手のひらに乗るほど小さく、骨も残らないと言われ、病院に火葬をお願いしました。とても後悔しています。
気持ちの整理がついたら供養に行こうと思っていましたが、まだ行けてません。赤ちゃんのため、それは分かっていますが、この罪から逃れるのは許されない気がしています。
やっぱりちゃんとお寺で供養してあげるべきでしょうか?
手元にはエコー写真と亡くなった時の赤ちゃんの写真しかありません。これは手放したくないんですが、お炊き上げ?する方がいいんでしょうか?
そして上に書いたように、許されないことをしたと分かっているのに、また、他の誰でもない彼との子が欲しいと思ってしまうんです。
彼の家庭を壊すつもりはありませんし、壊せるとも思っていません。彼との関係は不安定なもの、いつ終わるか分かりません。
初めて本当に愛していると思える彼との証が欲しいと思うのは間違っていますか?
もちろん不倫を肯定する方なんて居ないと思いますが、私はおかしいでしょうか?
流産したことで、より執着してしまっているのかなとは思います。でも自分ではこの気持ちをどうすることも出来ません。
長々と失礼いたしました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
命は記念品ではありません
流産した事は残念でしたね。
お悔やみ申し上げます。
合掌
南無阿弥陀仏
ところで、供養はしてください。
お寺に行かなくてもいいので、あなたの宗教宗派の本尊様の像、あるいは水子用の小さな位牌に子供の名前を入れて、棚に置き、お菓子でもお供えしてください。
そして手を合わせて成仏を祈ってください。
ところで、あなたは子供の命を物として見ていませんか?
生まれてくる子供はお父さんが居なくても悲しくないと思っているのですか?
もしそう思っているのなら間違いです。
確かに最近は離婚する夫婦は増えて、片親の家庭が多いのですが、それは結果的にそうなったのであって、最初から望んだのではありません。
子供の為を思うなら、他の男性とお付き合いしてください。
それも子供に対する愛情です。
あなたにはその愛情が欠けているように思います。
子供の命はあなたの恋愛の記念品ではありません。
彼の奥さんから数百万円の慰謝料を請求される前に、あなたの人生をもう一度やり直せる内に、彼と別れる事をお勧めします。
あなたが妊娠した時、彼は認知すると言いましたか?
言わなかったのなら、彼の愛情もその程度と言わざるを得ません。
どうかよく考えてください。
ひかり様
優譽と申します。僭越ながら申させて頂きます。不快な思いをさせてしまいましたらどうかご容赦下さい。質問が3つあると思いましたので、それぞれに回答させて頂きます。
①お子様の供養について。そして自己の罪について。
仏教の因果説は、この世だけに留まりません。
過去世の因、親や様々な縁が「生まれる」という結果となる。
ひかりさんだけの罪ではなく、多くの要因によるものだとご理解下さい。
そして、この度命を落とされたお子様の善因の為にご供養される事を切に願います。
自分が原因だと思い辛い毎日を送るのであれば、悪い縁でお終いにするのではなく、ご自身でお子様への善因を作ってあげて下さい。ご近所で水子供養されているお寺様にご相談下さい。ちなみに自坊でも水子供養はお勤めしております。静岡ですので距離的問題があると思いますが、必要であればお気軽にお声掛け下さい。
②愛している人との証が欲しいの件について。
好きという気持ちに理屈が付いてこない、盲目になってしまいます。
それでも不倫は慎むべきでしょう。その行いによって相手の家族を傷つけ、結果的に相手の男性を傷つけてしまう事にもなりうるのですから。
③執着について
私たちは執着が捨てきれない無明の存在です。その執着を取り除く事は、目、鼻を削ぎ落とすのと同じ程の難しい事だと思います。しかし、執着が過ぎると身を滅ぼします。彼に執着するのであれば、彼の幸せを一番に願って下さい。子供に執着するのであれば、健全な関係を持てる方との縁を大切にしてください。彼の子供の件に関しては、悲しい結末を避ける為に自分を律して断念する事をオススメします。あくまでオススメですので、あとはひかりさんの決定に掛かっております。
どうか良い因を作り、良い縁に結ばれてひかり様が幸せになる事を切に願います。合掌
質問者からのお礼
御二方、ご丁寧な回答ありがとうございます。
聖章様
お言葉痛み入りました。
そうかもしれません。ただただ欲しいというだけの身勝手な思いなのだと思います。それでも生まれてくる子どもの育つ環境について考えないわけはありません。産む事は叶わなかったけれど、どれほど寂しい思いをさせるのか、どれほど傷付けてしまうのかと、妊娠中は毎日不安だったことを思い出しました。
しかし愛する人の子を抱きたいと思うのは女性ならば皆同じではないのかと思うのです。そう思うことが許されない相手なのは重々承知していますが、理屈ではないのです。
もし将来、別の男性との子を抱く日が来たら…一度失ってしまったが故に、彼の子ではないのだな、と思ってしまうかもしれないと思うと怖いです。
優譽様
悪い縁のまま、赤ちゃんが縛られてしまうのだとしたら、とても悲しいです。悔やんでも悔やんでも悔やみ切れませんが、私の所に来てくれて本当に感謝しています。ちゃんと供養してあげたいと思います。
彼の幸せ…それは私の幸せではないかもしれないけど、彼の家族や彼を傷付けてまで得たいとは思いません。改めて気付かされました。
今はまだ彼と別れる勇気がありません。でも彼との子を望む気持ちを律していきたいと思います。