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こころが

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有り難し有り難し 11

コロナ以降の自粛生活・不況による経済苦。何よりも戦争が近づいてきているのではないかと言う大きな不安に襲われています。眠れない・食べられないと言う状況が続き参っております。
今日で3日間寝れず食べられずの状況です。どう対処すればよいのかアドバイスいただけますようにお願いします。

2023年1月9日 10:17

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ただ、ただ今に専念する思考を。

拝読させていただきました。

世の情勢を見聞していくことで、不安は自ずと生み出すものです。

この不安を、企業などは先立つ不安として捉えるのでなく、この先に起こりうることに対し、対策を打ち出し世の中が安心・安定になるように働きかけているものです。

釈迦は
「未来を願うな。過去は追うな。今を生きよ。」のみの絶対真理です。
"今を生きるだけ"なのに、そんな単純なことが人はできないものです。
過去の思いを振り返り、不安やさまざまな要因となることを今に置き、今を重たくしています。過去は過ぎたから捨てなさいということです。
また、未来はまだやってこないのだから、考えるな。ただ今だけを生きなさいと説くのです。
ただ今を切に生きることに専念することで、過去と未来への思考は変化していきます。過去と未来を背負いながら今を生きるのとは正反対となります。

釈迦の弟子の話しをひとつします。
弟子の阿難陀は托鉢にでましたが、美形であったことから多くの女性は言い寄ってきます。しかし、托鉢に専念しようにも女性という誘惑に負けそうになる阿難陀がいました。苦しい思いをした阿難陀は師である釈迦に一連を説明しました。
すると釈迦はこのように阿難陀に言いました。
「見るな!」
これだけです。

見たり、聞いたりすることで自分自身の心に善悪ともに執着が芽生えます。(※形成されていく。)

私はテレビや新聞などは流し見程度で拝読します。見入るように心が赴くと苦悩が生じたり、偏見が生まれたりします。

できる限り、自身にとって苦悩に変化しそうな事柄から、一旦身をゆっくりと引いていくことをオススメいたします。

ただ、ただ今だけを
ただ、ただ今を生きる。

すべては気づけば今だからです。

合掌

2023年1月9日 15:46
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質問者からのお礼

法源様、お忙しいところ返信をいただきありがとうございます。
゛今を生きる゛
あふれ出す情報から少し距離を取りつつ、この言葉を今年の目標にしたいと思います。
ありがとうございました。

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