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生き方に自信を持ち、不安を手放すには?

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普通に過ごしているつもりでも、後になって不安が浮かびます。
「あのときの自分の行いが原因で、こうなってしまうんじゃないか」と想像し、「誰かに迷惑をかけていたり、将来私にトラブルが降り掛かったらどうしよう」と嫌な汗が流れます。

数時間前のこともあれば十数年前のことでも不安になります。昔であればあるほど不安感が強烈です。一睡もできなかったり動悸がして生きた心地がしません。
昔は視野が狭く物事を深く考えていなかったところがあり、今の私からするとツメの甘いところや不安要素ばかりです。当時の私のせいで今の私に何か起きないか心配で仕方ないこと、どうすることもできないほど時間が経過していることで余計に不安感が増している気がします。

あまりにも後から不安になるので、「これまでの生き方すべてが間違っていたんじゃないか」「これからも不安を感じる生き方しかできないんじゃないか」と怖いです。
何をするにも億劫で、不安に勝る楽しみや喜びもなくなってしまいました。

後々不安になる生き方を無意識にしていること、強烈な不安感を拭えないことが苦痛です。
生き方に自信を持つにはどうしたら良いのでしょうか。
また、過ぎたことや起きていないことへの不安はどうしたら手放せますか。

2023年1月29日 20:17

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

脳の厄介なシステムに変化を

みー 様 相談ありがとうございます。

不安感が強くなってしまう。
過去の失敗などがトラウマのようだったり
フラッシュバックするようで、苦しいなどがあるとしても、
脳の厄介なシステムと理解してください。このシステムは変えることが出来ます。

人の脳は、不安や苦しみがあると、脅威システムにスイッチが入り
目の前で起きていなくても、過去の記憶を引っ張り出し、不安を増幅させて
人の身体を凍り付かせたりします。億劫になったり、喜びがなくったと思うのは、脳のある部分の働きによるいたずらです。
脅威システムのスイッチが入った脳を、安心のシステムの方へスイッチが入っていくように練習すれば、不安感が減って、安心安全感を感じて、心が落ち着き、やがて喜びを感じて、活発に動けるようになるでしょう。

そのためには、まず、今ある不安や恐怖や後悔は、「自分のせいではない」「自分が悪いのではない」「自分に責任はない」と繰り返し思い自分を責めないでください。(すべては厄介な脳のシステムせいです)
そして、99%大丈夫だとしても残りの1%を過剰に気にするのなら、マインドフルネスなどの瞑想を通じて、99%の大丈夫を強く意識し、大丈夫に注意が向けられるように、練習してください。(瞑想や座禅や写経など、不安から意識を外す行動です)
さらに、「私が健やかでありますように」「私の苦しみが無くなりますように」「私が喜びで溢れますように」「私が安穏でいられますように」と祈りを込めて、1日5分からでいいのでゆっくり落ち着く場所に座って、呼吸を調えて慈悲の瞑想的なものを行ってください。
それぞれ詳細は字数制限の都合でお伝え出来ませんが、上記のような実践を繰り返すことによって、脅威システムの不安感が減り、心の平穏を取り戻し、自己肯定感も上がっていきます。ぜひ試みてください。一礼
興味があれば、詳細はメールでもお問い合わせください。再礼

2023年1月29日 23:08
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