御住職を好きになってしまい困っています
いつもお世話になっている住職様に恋心を抱いてしまいました。その住職様も私も結婚しており、それぞれこどももおります。
私の夫婦関係は良好で、幸せに暮らしております。それにも関わらず、他のお方に恋してしまうとは自分でも困惑しております。
その住職様はとてもご立派な方で、人間的にすごく尊敬しております。若いながらに、ご立派なお寺をお守りする姿や、参拝者へのご親切な対応、又、厳しい修行を重ねている姿に惹かれてしまいました。
しかし、男女の関係を望んでいるわけではありません。不倫などしてしまうと、お互いの家族を傷つけることになりますし、住職様のこれまでの実績に傷をつけてしまいます。
頭の中では、住職さまの幸せを遠くから祈るだけと心で決めたのですが、
時間が経ってもなかなか恋心の苦しみが消えてくれません。
そこでアドバイスをお願いします。
修行を重ねた御住職のみなさまは、既婚者に好意をもたれたらどのように感じますか。ご迷惑でしょうか。
又、結婚後に好きな人ができてしまった場合、不倫に走らぬよう、恋心を沈めるにはどのようにしたらよろしいのでしょうか。
時間が経つのをただ待つしかないのでしょうか…
毎日苦しく困っております。
どうぞこんな未熟なわたくしにご教示くださいますよう宜しくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
どなたからの好意もありがたいものです。
でもその好意に
行為で応えることはありません。
そういうことをしない人だから
あなたも好意を持てたのでしょうから。
その恋心を
恋心だけで保つことも
立派な修行だと思いましょう。
必ず後悔すると想像する
あなたのお考えは正しいです。
不倫したら、その先には必ず苦しみが待っており、後悔するでしょう。
エサに飛び付く瞬間の快楽は無常であり、必ず過ぎ去る。
快楽が過ぎ去ったら後悔が残る。
このハスノハにも、不倫で苦しんでいる質問者がたくさんいらっしゃいます。
お時間がありましたら、他の方々の質問を読んでみてください。
不倫したくなくなるでしょう。
お釈迦様の弟子にアーナンダ尊者という美男子がいらっしゃり、かなりモテたため、アーナンダさんも恋の誘惑に苦しんでいたようです。
お釈迦様はそのアーナンダ尊者に、どんな美男美女でもひと皮剝けば糞尿が詰まった袋にすぎない(不浄であり執着に値しない)と助言されました。
素敵なご住職でもひと皮剝けばクソ袋。また、いずれはヨボヨボ老和尚。
素敵なお坊さんでも、彼の老後の介護まで責任を持てるほどの覚悟はないなと、鏡ごしに自分の顔に語りかけてみましょう。
❝プラトニックラブ❞・・・ご存知でしょうか?
他人を好きになる・・・素晴らしい事です。
とは申せ、「苦しみ」の原因にもなります・・・💦。
仏教には❝不邪淫戒(ふじゃいんかい)❞と言うものがございます。それを犯すと「衆合地獄(しゅうごうじごく)や刀葉樹地獄(とうようじゅじごく)」に堕ちると説かれています。
「身・口・意の三業で守りなさい」という❝戒め❞ですが・・・「意」は、ままなりません😅。
という事で、ギリシャ哲学のプラトンにちなんで❝プラトニックラブ❞と言うものがあります。それに「徹して」下さい。(身・口にはあらわさない事です)。
〈私の夫婦関係は良好で、幸せに暮らしております〉・・・素晴らしい事です💝🥰💖。ご住職さんに「恋心」を抱くように、御主人の中にも〈ご立派なお寺(家庭)をお守りする姿や、参拝者(ご近所・友人)へのご親切な対応、又、厳しい修行(真面目な生活)を重ねている姿〉というご住職さんと同じ様な「立派な点」がキットあるはずです(それを見つけ出すのも、あなたの「修行」ですよ💚)。
とにかく❝プラトニックラブ❞に徹して下さい。それこそ、本当の「仕合せ」になれる方法です(地獄に堕ちないために・・・💦)。合掌
そうなる気持ち解ります
本当に好きであれば一度「好きです」と告白してみればいかがでしょうか? その上で住職から断れたらスッキリして宜しいかと思います。貴方のご質問は臨済禅の「婆子焼庵」の考案を思い出しました。このテーマは様々な方がいろんな答えを出しています。一度ネットでも調べてみてください。
質問者からのお礼
皆様、お忙しい中ご丁寧に回答してくださり感情申し上げます。
◇願誉浄史 様
そのお釈迦様の教え、好きな人を「糞尿袋」に例えるとは衝撃的であり、笑ってしまいました。要らぬ恋心を冷めさせる究極の教えですね。なんだか私も我に帰った気がします。
最近上の空でしたが、地に足をつけられた感覚になりました。気持ちを断ち切れそうです。ありがとうございました🙏
◇久念 様
気持ちを伝えて、フラれることが一番の解決策かと思いました。しかし、可能性はかなり低いですが、万が一お気持ちが一致してしまったらと思うと、底なし沼にはまることになり、恐ろしいと思いました。「婆子僧庵」調べました。私自身がその僧侶であり、この気持ちの行末を見つけるべき修行が必要だと思いました。貴重な教えありがとうございました🙏
◇大塚芳明 様
「プラトニックラブ」初めて知りました。
お相手に触れたいと思う欲を抑えることは非常に難しいことですが、それを超えるとプラトニックラブの神秘の世界が存在するのですね。非常に勉強になりました。
夫がしていることを住職様と重ねることは思いつきませんでした。近くにいると、見えているようで見えなくなっている部分も多いのですね。私を支えてくれる家族を1番に大切にしたいと思いました。ありがとうございました🙏
◇和田隆恩 様
この恋心を修行とすれば、決して無駄な気持ちではなかったと、苦しまずに済みそうです。確かに、今回のことでたくさんのことを学びました。そして、今の自分の弱さや、家庭のことを考える良いきっかけにもなりました。これからも、「良き修行」と出会っていければと思います。
ありがとうございました🙏