やさしさとは根性か
自らの欲望や損得への執着を減らし、他人の痛みに思いを馳せ、寄り添える人間に成長するためには、どうすれば良いでしょうか。
一つの答えとしては、「そういう人間になりたい」という覚悟や信念(あるいは欲望)に基づいて、自らの心身を鍛え、どこまで歯を食いしばれるか(=自分本位にならないよう律せるか)、でしょうか。
相手ではなく、自分自身にベクトルが向いている時間を減らしたいと思い質問させていただいた次第です。
(例:他人からどう思われるか不安、自分のお金や時間がなくならないか心配など)
漠然としており大変恐れ入りますが、お手すきの折にご教示頂けますと幸いです。
お読み頂きありがとうございました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
答えは常に自分の内側に有ります
拝読させていただきました。
『「そういう人間になりたい」という覚悟や信念(あるいは欲望)に基づいて、・・・』というところが気になりました。
『他人からどう思われるか不安、自分のお金や時間がなくならないか心配』という気持ちは、悩める社会人学生さんの個人的なものだけではなく、今の日本社会全体を覆っている空気だと感じます。ただ本心から『自らの欲望や損得への執着を減らし、他人の痛みに思いを馳せ、寄り添える人間』になりたいと思っているのでしょうか。
まず始めに、自分は本当は何をやりたいのか知ることです。
今気になっているものをあらいざらい書き出してみてください。
〇身体的痛み・症状
〇人間関係
〇ネガティブな思考のパターン
〇お金・経済....
ネガティブなことを書き出してみたら、今度は、短期的にでも、長期的にでも、自分が実現したい、こういう感情になりたいと思っていることを、正直に全部書き出してみて下さい。
そうやって、一年後にはこうなっていたい、5年後には・・・、10年後には・・・とまとめてみてください。
そうすると、この与えられた一生を通して自分は何を実現したいのかが分かってくると思います。
他人から与えられたものさしに自分を当てはめようとすると、歯を食いしばらなくてはいけないことも出てくるかとは思いますが、自分の内側から出てきた目標だったら、歯をくいしばらなくても、自然とやる気が出てきて、日々夢に近づいていくことが楽しくなってくると思います。
まずは自分の本当の気持ちに気づいて下さい。自分のゴールをきちんと設定することです。その後に他人へ寄り添う気持ちを広げていって下さい。自分が成長し、器が大きくなればなるほど、より多くの人の気持ちに寄り添える人間になっていくと思います。
今生でやりたいことの自分の本心を知るのに遺言ラブレターを作成するのもお勧めです!
http://loveletter.tv/
質問者からのお礼
釋祥應さま、ご回答ありがとうございました。
例えるならば、「自分自身のものさしで本心からダイエットに成功したかったら、大好きなお菓子も(根性なしで)我慢できる筈」と理解いたしました。
「本心か」と問われヒヤリとしました。本当にそうか即答できなかった為です。
遺言ラブレター拝見しました。興味深い取組でした。
先ずは頂いた宿題を実践いたします。改めましてありがとうございました!