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どうしようもなく妻に会いたなる

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妻が亡くなり3年7ヶ月。がむしゃらに子育てしていますが、自分が追い込まれたり、夫婦で買い物したりしてる姿を見ると、どうしても会いたくなります。どうしようもないのはわかっているのですが…こんな時、落ち着くにはどうしたらいいのでしょうか…

2023年8月28日 22:07

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

返事はなくても、あの人は戻って来てくれています。

こんにちは。亀山純史と申します。

「静かに目を閉じ 耳を澄ましてください 風の音が又は浪の音が 或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら あなたの想いを伝えて下さい」

これは岩手県大槌町にある「風の電話」と呼ばれる電話機の横に書かれている言葉です。東日本大震災で生存した被災者が、震災で死別した家族への想いを風に乗せて伝えられるようにと設置された風の電話は“心で話す”電話です。その電話がある電話ボックス内には、電話線が繋がっていないダイヤル式の黒電話とノートが1冊置かれていて、来訪者は電話で亡き人に思いを伝えたり、ノートに気持ちを記載したりできます。

私たちは最愛の人が亡くなれば、誰しもが答えは返ってこないのに、毎日、そして何度も故人に話しかけるものです。当然、なまの返事は返ってきません。でも、返事は返ってこなくても話しかけるのです。実は、このように亡き人に話しかけていくことが、私たち遺された方にとっては、とても大切なことなんだろうと思っています。それはそこに亡き人は戻ってきてくれるからでしょう。そして、故人への話しかけの最後は、穏やかな顔で終わりましょう。故人はあなたの穏やかな顔を見て安心するはずです。また、穏やかな顔はあなたの心も落ち着かせてくれるものです。

『人は去っても その人のほほえみは 去らない
 人は去っても その人のことばは 去らない
 人は去っても その人のぬくもりは 去らない
 人は去っても 拝む掌(て)の中に 帰ってくる』

これは私の大好きな詩で、中西智海和上さまがお詠みになられたものです。奥様は、いつもあなたのそばにお戻りになっています。手を合わせれば、自然と心は静まり、そして手を合わせるところに、奥様はお戻りになってきているのです。

以上が私からの回答です。少しでもあなたのお気持ちにお役に立てればと思います。

2023年8月29日 13:58
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有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

諸行無常、愛のかたちも自ずから変わってゆくはずです

会いたくなっては駄目なのでしょうか。会いたくて会いたくて仕方ないときは、もうそれ以上もそれ以下もなく、それ以外のものも無いのです。会いたくなるのも、そう思う気持ちも、おさえよう(無くそう)となさらないでください。会いたいと思う気持ちを、ただそのまま感じる(感じきる)ようにしてみるだけでよいと思います。苦しくても辛くても、もとよりそうしてみるほかないはずです。
あなたから寄せられました決して長くはないご相談のご文章からも、あなたの胸の苦しさが切実に伝わってくる気がいたしました。でもだからといって、会えないからといって、奥様のすべてを失ったわけではありません。だって、そうして(会いたい気持ちになることで)今も一途に奥様を愛せてらっしゃるのでしょう? それが今のあなたにしか出来ない愛し方(愛のかたち)なのではありませんか。奥様への変わらぬ愛があり、あなたには愛するひとを愛せる自由もあるのです。そのうえ、おふたりの間に生まれた大切な、愛おしい、お子様もすくすく育っておられるのでしょう。
もうひとつお節介を申し上げますと、奥様との離別を、早く乗り越えようとはなさらないでくださいませね。まだまだ時間をかけて、長い長い年月をかけてゆくつもりで、ゆっくり、ご自身のなかで(今はまだ落ち着かぬものが)自ずと落ち着くべきところに落ち着いてゆくのを、やさしく見守るようになさってください。そうすればきっと奥様への思いや、「愛のかたち」も自ずから少しずつ変わってゆくでしょうし、そういう“お父さん”の姿を見て育ってゆくお子様も、必ずやひとを思う気持ちがわかる大人になるはずです。そのようなお二人の姿をご覧になって、奥様はどう思われるでしょうか。奥様を誰より一途に思うあなたなら、きっともうこれ以上申し上げずともお分かりになるのではないでしょうか。
心ばかりではありますが、ご家族皆さまのお幸せを、陰ながら切にお祈りさせていただきます。
そわか合掌

2023年8月29日 8:21
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有り難し
おきもち

個別相談可能
苦しみに負けず、安心して前を向いて力を出して頂けるよう、微力ながら誠心誠意お答えさせて頂いております。皆さまのこれからが、すこしでも明るく前向きなものになりますように、あなたのこころを照らす“お灯明”のような言葉を差し上げられましたら本望でございます。どうぞ、よろしくお願い致します。 そわか合掌 (略歴) 横浜市出身。明治大学政治経済学部卒。経営コンサルティング会社勤務後、一念発起して真理究明のため仏門へ。師僧のもと、静岡本國寺にて出家得度。西新宿(東京)常円寺にて随身修行、妻の出産を機に熊本(市内)へ遊学、京都本山妙覚寺にて執事務めなどを経て、現在は「こころ」と瞑想を学ぶ道場、瞑想スタジオ「そわか」を主宰。独自路線ではあるものの、地道にこつこつ、犀の角の如くの仏道をゆくお坊さんです。瞑想指導(そわかのレッスン)を通じて、老若男女どなたにでも分かるやさしい言葉で仏法(仏教のこころ)をお伝え出来ればと願い、今ここ道半ばに在ります。仏道を通じて、わかったことも少なからずありますが、まだまだわからないことはわかりません。直心ひとつ、素直な心、真っすぐの心で、この道を自分なりに最後まで歩み切ろうと決めております。何があろうと不退転、仏教根本の大法こそを明かし、ひとえに衆生済度の一露とならん。南無妙法蓮華経。合掌
どのようなお悩み事でも、安心して打ち明けてくださいませ。説教臭いことを申したりは致しません。すべて、あるがまま受け止めさせて頂きます。いつでもお気軽にご相談ください。

あなたの思いをお伝えなさって下さいね

拝読させて頂きました。
あなたが奥様に心から会いたいと願っておられることを読ませて頂きました。全てとは申しませんがあなたが心からそう思うお気持ちはとてもわかる様に思います。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
その様なあなたの姿や心を奥様はいつでもどこでもどんな状況の中でもお見守りなさっておられるでしょう、目には見えなくてもいつもあなたの心には寄り添っていて下さるでしょう。あなたのその悲しみやさみしさや辛いお気持ちをいつも受け止めておられるでしょう。
あなたはいついかなる時でも奥様と一緒おられるのです。
奥様はあなたが一生懸命にお子さんを育てておられることもしっかりとご覧になっておられて、あなたを支えていて下さっているでしょう。そしてお子さんが健やかにご成長なさっていくことを心から願い見守っていて下さっているでしょうからね。
どうかあなたのその思いを奥様に心からお伝えなさって下さいね、奥様はあなたの思い全てを優しく受け止めて下さいますからね。
いつの日かあなたが与えられたその天寿を全うなさる時には必ず仏様や神様があなたをお導きなさり、奥様が親しい方々やご先祖様を連れて優しくお迎えなさって下さいます。そして共に喜び合い分かち合うことでしょう、共に安らかに清らかにご成仏なさっていくことでしょう。
あなたがこれからも奥様への思いをありのままお伝えなさり、奥様とのご縁を大切になさりながらお子さんをお育てなさっていかれ、与えられた人生を奥様と共に心から豊かに幸せに生き抜いていかれます様に切に奥様にお祈りさせて頂きます。そしてあなたやお子さんを心から応援させて頂きます。
またあなたのお気持ちをお聞かせ下さいね、あなたを心よりお待ちしております。至心合掌

2023年8月29日 6:06
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

お世話様です。
お三方のご回答に涙が止まりませんでした。とても、気持ちが楽になりました。我慢せず、独りになった時は、妻を想い、妻との時間を思い出し、前を向いて子育て頑張りたい。そして、その時が来ましたら、妻にまた会えれば…
ご回答ありがとうございます。

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