人の心を救う知識、その学び方が知りたい
はじめまして。
こちらで回答を行っておられる御坊様ならその方法をご存知ではないか?
……と思い立ち、質問させて頂きます。
私は注意力の欠如により服薬を要するため、月1~2回ほど精神病院へ通院しております。
先日、そちらの病院で自分に話しかけてくる患者さんがいらっしゃいました。
話を聞いてもらえる相手を欲してらっしゃるのだろうと思い、
「誰かに話して楽になる事もあるかもしれません。
助言や診断は出来ませんが、お話を聞くだけなら力になりますよ」
と、私に話す事で少しでも辛さを軽減出来るのであればと話を聞くことに致しました。
さてその結果、ご本人は初めて話を聞いてくれる人に会ったと喜んで下さいました。
しかし、専門家でも何でもない一般人で現在絶賛求職中の、
ましてや誇るべき人生を歩んだ訳でもない私には本当に何一つとして助言が出来ず、
自分の人生経験の浅さや力不足を恥じ、また、それらを痛感するに至りました。
もとより自分自身の事で精一杯で、人を支える程の余裕が無いのかもしれません。
私はこれを情けなく思い、人の苦しみに自信を持って向かい合えるような……
上手く表現し辛いですが、そんな人間になりたいと考えます。
そこで質問です。
御坊様は、皆様何かしらの明確な視点を持って
相談に応じてらっしゃるように感じます。
人の心を苦しみから救う為の指針というか、
知識や教えのようなものが仏教にはあったりするのでしょうか?
そしてそれがあるとすれば、一般人であり自分の事で精一杯な私にも、
学び、実践することが出来るものでしょうか?
もし宜しければ、その学び方をご教示頂けないかと思うのです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
傾聴と共感
> 「誰かに話して楽になる事もあるかもしれません。助言や診断は出来ませんが、お話を聞くだけなら力になりますよ」
その姿勢が一番の正解だと思います。
ここhasunohaは、みなさんから質問を聞いて、お坊さんたちが仏教的な立場から何らかの答えを差し上げるサイトなのですが、実はね、私の回答は、「そうだよねぇ」とか「私もそうです」って感じで始めて、自分の恥ずかしい体験談などをお話しして終わりの事もあるんですよ。というか結構多いです(笑)
聞いてもらうだけですっきりする事ってありますよね。また人に話すことで、自分の考えが整理され、答えが出ることもあります。だから、あなたが無理をして答えを出す必要はないと思います。
しっかり聞いてあげて、「そうですねぇ」って共感してあげる。それが一番大切な事だと思います。
質問者からのお礼
光禪様、ご回答有難うございます。
また、ご多忙の中での親身な対応に感謝致します。
自身も件の選択を肯定して頂いたことが大変心強く、励みになりました。
耳を傾ける事、こうして相談に寄り添って頂くことは力になり得ると、
まさに今、実践で追体験させて頂いたような心持ちです。
相談を受けることは最後まで行動の責任を伴うことと気負っておりましたので、
「無理に答えを出す必要はない」という部分にも安心感を頂きました。
その方の心が少しでも軽くなれば、私の細腕でも助力足り得るのですね。
繰り返しお礼申し上げます。
私の選択、光禪様に肯定して頂いた行動が、
辛そうなあの方の心を癒やしていればと思います。
有難うございました。