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弟の3回忌を迎えて

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あれから2年がたち、弟の3回忌を迎えました。
あっという間というか、もうというか、それでも私も母も夫も元気に生きてこれました。
もういない弟を思うと寂しくなりますが、私たちの人生は続きます。
そして縁の薄かった父も亡くなり、人は必ず死んでしまうのだという現実を突きつけられています。
私は親戚付き合いが希薄に育ち、祖父母との交流もなく人の死に向き合う機会もあまりありませんでした。
人生で経験する身近な人の死はまさか私より年下の弟でした。
私が結婚してから弟とも会う機会が減り、もっともっと話さなければならないこと、やってあげたかった事があったのではないかと時間がたつほどに後悔をしています。
だからこれかの人生、会いたい人には会い、やりたいことを悔いなく行動に移し、後悔のない人生を生き切りたいと思っています。
私には子供がいないので、本当の孤独が少し怖い。
最近はそのようなことをよく考えるようになってしまいました。
生きる虚しさを抱えながらどのように希望をもって生きたらいいのでしょうか?
ご教示いただけると嬉しいです。
いつもありがとうございます。

2024年4月29日 21:18

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

恩を送る

camellia 様

そうですね・・希望を持つには沢山の方法があると思います。
たとえ弟様を亡くしたという悲しみを抱えたままでも、希望を持っても全く構いません。自分の人生を生きる、生ききるということを心に留めておいていただいて、「恩おくり」ということが希望を持てる、生きがいとなると私は思います。

あなたの人生でこれまで沢山の人と関わり沢山の恩恵受けてきたと思います。
親戚の縁が薄いとありますが、繋がりはそれだけではないので、
いただいた恩を誰かに伝えていく、あるいは何か実践してみるということで、
思いやりや優しさがあなたの次の人に伝わっていくのが良いのかなと思います。
弟様から受けた恩もあるでしょうし、身近に話の出来るお母様からの恩もあるでしょう。周りをよく見渡せば、小さなことでも沢山の恩があることに気が付くでしょう。それをあなたなりの方法で、誰かに伝えていくということだと思います。
具体的な方法は、無理なく出来る範囲をご自分で見つけていただいて、楽しく明るく希望になるように、何か行動してみてください。
あなたが伝えた恩が周りの人に広がっていく!そんな希望に満ちた世界が実現できるのだと、私は思います。
参考にしてください。
追伸:お礼メッセージありがとうございました。「素直に心のままに誠実に」素晴らしいと思います。また悲しくなったり、辛くなったときは遠慮なくどうぞご相談ください。この度のご縁に感謝申し上げます。合掌礼

2024年4月29日 22:40
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ご縁に生きることをおすすめいたします

ご質問拝見させて頂きました。 法事、ご大儀様でした。
人の生死は全く生まれる時、死ぬ時まで日にちも時間も選べるものではございません。それは誰もがそうです。ましてや生まれる時は自分の意志で生まれた、という人もございません。ですが親というご縁で私たちはその場所、そのタイミングで生まれいるのです。そう考えると不思議なものです。そんな私たちが生まれたからには与えられた使命がございます。それはその人にしか出来ない事があり、その役割のために他の人に影響を与えたりもされます。これもご縁です。すごく長生きされる方はそういうご縁のもと、生きてまだ伝えないといけないことがあるのでしょう。短命の方も同様で他の人より短い人生でも誰かに何かを伝えて旅立たれたと私は思っております。弟さんもきっと多くの影響という心にご縁を残して旅立たれたのだと思いますが、亡くなられた方は仏となり私たちを見守ってくださいます。つまり残された人に良いご縁を残して旅立たれたのです。真宗では回向という考え方があり、詳しくは往相回向と還相回向と言いますが、私の解釈で簡単にまとめると私たちと仏さんの関係は常に一方向ではなく、行ったり来たりという循環サイクルのような働きがある、というものです。3回忌が執り行われたということは、camelliaさんが法事をしたいという思い、弟さんが法事をしてもらいたいという思いの2つがあるということです。
この世は常にはかなくもろいものです。これを諸行無常というのですが。一生懸命生きられた弟さんを思うcamelliaさんですから、後ろ向きにみないことを弟さんも願っていらっしゃはずです。前に向きにこれからも色々なご縁のある人出会うことでしょうから、後悔などはしないで前に進むことをおすすめしたいと思います。  合掌

2024年4月30日 6:46
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質問者からのお礼

優しい回答をありがとうございます。前向きに、そして素直に心のままに誠実に生きていきたいと改めて誓います。
またよろしくおねがいいたします。

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