劣等感まみれの自分を変えたい
私は劣等感の克服にこれまでの人生を費やしてきてしまいました。
これじゃだめだ、足りない、自分は価値がない。そういう気持ちがずっと根底にあるため、なんとかしてみんなと同じレベルあるいはみんなに褒められるレベルにならなきゃと躍起になっていました。
けれどもそれは頭の中の話で、実際は自分の欲しいものを持っている人を羨やむだけで、どうせ私なんてと全く行動していません。
不満ばかりで、できない自分に甘えていて、そのくせいつ他人に咎められるのかこわくていつもビクビクしています。
劣等感は欲張りの証だと思います。あれも欲しいこれも欲しいと嘆いていて、ちっとも動こうとしません。
こんな自分が情けないと思います。
足りないからもっと欲しい、と欲張る現状を変えたいです。
他人に評価されなくても、私はこれでいいんだと思いながら行動していきたいです。
でも今の私にはそれがとても難しく感じます。脚色されていない自分で社会に出るのが不安でたまりません。
お坊さんは、こういう現状にどう向き合いますか? どうやって自分の欲をなだめていきますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分が愛おしい
あや 様 相談ありがとうございます。
劣等感は誰でも持ちますね。完璧な人なんていませんから、つい比べてしまいますもんね。それによって
「〇〇しなければ」とプレッシャーに成ったり、義務感に捉われて何も行動できなくなったりします。
そんな自分を責めないでください。悪く思わないでください。劣等感は、あなたのせいではありませんので。
脳が自分は劣っていると思考し脅威に感じると、その反応は嫌悪や凍りつきです。
自然は反応なのです。脳が自分を守るために起こす本能的な反応ですから何も悪くありません。
ただこのままだと生き辛いと思いますので、気持ちの変化が必要かと思います。
それには、自分を癒し、安心安全感を感じて、自分に思いやりを向けることが良いと思います。
比べて足りないと思い、情けないと感じた時、少しその気持ちから離れて、好きなことや優しさや温かさを感じることに意識を持っていきましょう。
そして、ココアとか紅茶・コーヒーなど好きな飲み物でチョッと癒しを感じてみてください。さらに、自分が思いやりを感じた時、他人から優しくされた時を思い出し、その感覚や気持ちに包まれるイメージを持ってみましょう。
あなたがいう、脚色されていない自分は、心の中に優しさで溢れているでしょう。それを育てていきましょう。
お釈迦様は「自分ほど愛おしいものはない」とおっしゃっておられます。人は皆、自分が愛おしいのです。あなたも自分が愛おしい。そしてあなたの横にいる人も、近くの人、皆、自分が愛おしく思っているのです。ですから、愛おしさで繋がっているのです。お互いが自分のことを愛おしいと思っているので、お互いを傷つけてはいけないし、お互いを尊重するのです。この気持ちを持ってもらえれば、大丈夫と思います。心に留めてくださいね。参考にしてください。一礼
あなたらしく
ご質問拝見させて頂きました。
まず最初に考えないといけないのが、他人との比較だと思います。比較は優劣を決めることになりかねません。比較により自分を高みにいけるように鼓舞出来るなら良いですが、そうではないご様子。あなたはあなたらしくいらしたら良いと思いますから比較をやめることをおすすめしたいです。あなたの個性、長所を伸ばすことに力を入れられたらよろしいかと思います。 合掌