ルーツを知ること回答受付中
こんばんは。
お坊さんの皆さまにご意見をいただけましたら幸いです。
私の家のお墓は曽祖父からのもので、それよりも前の人達の名前すら知らずに育ちました。
子供の頃からそのことが不思議で、何度か父に聞いてみても「よくわからない」と言われ、知る機会がありませんでした。
今年、祖母が亡くなったタイミングで曽祖父の本籍地がわかったため、謄本を取り寄せたところ高祖父の祖父まで遡ることが出来ました。
私個人の気持ちは、明治時代に名字をもらえた初代まで遡れたことが嬉しく、大満足でした。
先祖のことを何も知らなかったため、少し近付けたような気がしたのです。
ですが、父に謄本を取り寄せたことを話したところ顔が曇ってしまいました。
父は幼少期からかなり厳しく(抑圧されて)育ってきたため、家に関わることを極力避けてきたことはわかっています。
また、曽祖父、祖父ともに隠したいことがあり、父が家のことに関心を持たないように育ててきたのだと推測しています。
謄本を取り寄せたことで曽祖父と祖父の過去を掘り起こしてしまい、父に配慮がなかったのかもしれないと思うところもあります。
ただ、自分のルーツを知りたいと思う気持ちは悪いことでしょうか。
私の中では先祖を知ることと、曽祖父と祖父の過去は別のことと捉えています。
お坊さんからの回答 2件
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感謝の気持ちを持てるのならよいこと
こんにちは。質問拝読いたしました。
Jikaiと申します。
普段生きていると、当たり前のように自分が頂いた肉体について考えてしまうのですが、それも立派な先人たちからのプレゼントなんですよね。
その先人の姿を少し覗き見て、「嬉しい」「大満足」であると言える感性はとっても素敵なものだと思います。
お父様はお父様で、なにかしがらみめいたものはあるのでしょう。が、あなたにそれがないのであれば、それはそれ、これはこれ。
先人たちのおかげで今の生があるのは、紛れもない事実です。それは誰がなんと言おうと、なかったことにしようと、変えられないのですから。
「ありがたい」と思えるならその感覚を、あなた自身で大事にされてください。
自分がどこからきたのか、そしてどこへ向かっていくのかこれは墓誌にもお役所から取り寄せた紙にも書かれていない。
ご自身の眼でしっかりと見定めていってくださいね。
自分や皆さんのことを大切にすることですね
拝読させて頂きました。
あなたがご自分のルーツというかご先祖様のことを知りたいと思うお気持ちはとても尊いと思います。あなたのその思いを尊重たいと私は思います。
あなたが戸籍謄本を取得なさってご先祖様のことを知りえたことはとっても大事なことです。そのことをあなたの心の中でこれからも大切になさって下さいね。
お父様がその様な思いを抱えているのには今までの様々な理由があるのでしょうね。それはお父様の思いですから尊重なさって頂ければよろしいかと存じます。ですので触れてほしくないことには無理して聞き出そうとしないことです。それとなくあなたが知りたいと思っていることを伝えればいずれ話して下さる時もあるかもしれません。あわてないことです。
いずれにせよ謄本でだいぶ過去のことはわかったのですからあなたにとってはとても収穫だったと思います。
どうかこれからもご先祖様のことを大切になさってご供養なさって下さいね。ご先祖様やおじい様おばあ様やお父様やお母様がおられなければあなたはこの世にいらっしゃならいのです、それぞれに尊いかけがえのない存在ですからね。
あなたがこれからもご先祖様や皆さんとのご縁を大切になさり、お互いを思いやり助け合い心から健やかな毎日を生きることできます様に、皆さんと仲良く幸せに生き抜いていかれます様に切に仏様や神様や皆さんのご先祖様にお祈りさせて頂きます。きっとご先祖様はあなたや皆さんのことをいつも優しくお見守りなさっていて下さいますからね。至心合掌
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azumaさま
慈海さま
お二方とも、ご回答くださりありがとうございます。
多少強引ではあったかもしれないですが、先祖を知る機会が出来たことは本当に良かったと思います。
また、お二方から私の気持ちを尊重いただけたことにとても安心しています。
これからも先祖、家族、私の人生ともに大切にしていきます。