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道標をご教授願いたいです。回答受付中

回答数回答 1
有り難し有り難し 4

話せる場という事で、最近から変化が起き始めている現状をお話してみようと思います。
僕と母は精神疾患を抱えながら支え合う生活を長く過ごして来ました。お互いを支え合う事だけで精一杯で、疾患から来る身体的な不自由もあり、仕事に就ける体力はありません。
母とふたりで暮らし、家事ぐらいしかやる事がない。コロナがやって来ました。ただでさえ空虚な生活です。外出の自由も許されない。気持ちのやり場がなく、何となく安い画材を購入し始めました。
いざ始めてみると、そこには自由がありました。優劣もなく、競争もなく、せいぜい見る方の好みぐらいしかありません。綺麗な色が好きでした。
コロナも明け行動は自由になりました。描く事にも飽き始め、次第に描かなくなりました。
最近になって、たまたまタイムセールで安いキャンバスを購入しました。購買意欲だけです。5枚セット分だけと決め、絵は最後にしようと思いました。
どうせ最後なら、最後にやり残した事をしよう。根拠のある作品を描く事にしました。自身が統合失調症である事を前提にした創作です。
僕は初めて世間に統合失調症である事をカミングアウトしました。どうせどこの誰とも知れないのです。現実的には何の支障もありません。ただそれでも反応はありませんでした。むしろ見る方は更に減りました。僕は憤りを覚えました。精神疾患であるという差別や偏見から、近しい親戚にも非難を浴び続けている今が重なりました。
思いの丈を書き殴った投稿だけを残し、活動を終えました。それきりです。しかしその投稿に人が殺到しました。非難する声ではありません。共感と応援でした。
同じ病を抱えている。違う精神疾患を抱えながらどこにも居場所がない。私はあなたを差別しない。
その投稿を数万人が目にしました。人生の果てにいる様な場所から、世界は広がりました。
この投稿をきっかけに作品自体を目にする方も増え、作品を購入したいというお話も数件出ました。当時は爆発的な反応でしたが、今では人気だけではない安定的な方々に恵まれています。
僕はこの現状は、精神疾患に対する理解の向上に繋がると考えています。陰で同じ様な苦悩を抱える方々の夢や希望になれる。医師は疾患以外興味がありません。また見捨てられる彼らの絶望を知っています。僕の作品は次第に僕だけの作品ではなくなる。今後金銭的な苦悩もあるでしょう。画業は険しい道です。

2025年6月15日 5:34

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは素晴らしい!

あなたは気がついていないのかもしれませんが、
あなたは素晴らしいです。

ご自分のしていることは、確実に誰かを助ける活動になっているのですから、
必ず同じ苦悩を抱える方々の夢や希望になれるはずです。

ご自分の苦しい気持ちから始まった活動かもしれませんが、それがいつの間にか誰かを気遣う気持ちになっているのですから、この気持ち以外に道標があるはずがないです。

今苦しんでいる全ての人にも、心に響く言葉・感動・想いを届けられるのは、あなたの今のお気持ちと活動だけです。

医師は職業ですので、煩わしい患者さんはあまり相手にしたくないのも本音です。
ですから、あなたの言うように見捨てられて絶望に暮れる人も出てきてしまいます。

そんな人の心に微かな希望の灯を照らしてあげられる、活動・作品を手に入れたあなたは医師の薬よりも苦しんでいる人に役に立つ人だと思いますよ。

金銭的にも体力的にも大変な時があるでしょうが、陰ながら心から応援しております。合掌

2025年6月15日 16:19
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有り難し
おきもち

護摩行1200回以上・滝行:1100回以上もすると、お話しできることもできてきた行者です。 元々は在家の出身ですが、17歳で出会った師匠の生き方に感銘を受けて、18歳から師匠のところで内弟子修行。 ただ、この時点で師匠が僧侶であることを知らなかったという間抜けな弟子入りでした。 一体何になるために弟子入りするのか、その時はわからないままだったんです。 多感な時期に、弟子にならずにはおられないほどの生き様を見せていただけたことは、私にとって生涯の幸せだと今は思えます。 その後、内弟子行12年の間に夜中行・護摩行・籠山行・滝行・お百度行などを経験させていただきました。 結婚と同時に小さなお堂を預かって師匠のもとから独立。年間数百回を超えるご相談を聞いております。 人々を幸せに導く行者として、60歳を超えた今も季節を問わず変わらず修行を続けております。 また、別に事業もしておりますため、マーケティングやセールスなどにも詳しくなって、娑婆の厳しさと理不尽さも舐めてきています。 本当に救われる信仰として、実践に則したお話をさせていただきます。

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