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今の幸せを忘れないようにするには

回答数回答 3
有り難し有り難し 14

こんにちは。
日々、仕事や恋人に対して不満を覚えておりました。
しかしふと、「今の状況がもし何かのきっかけでなくなってしまったら?」と考えた時、今の状況はとても恵まれている事なのだと認識いたしました。

とはいえ恐らく、すぐにその気持は忘れてしまうでしょう。
喉から手が出る程欲しかった内定という文字も、仕事を何年も続けていれば退職したいに変わります。
付き合いたいと願った彼女も、いつの間にか不満点が目につきます。

とはいえ、現状の幸せに気付けないようならば、転職しても、別の人と付き合ったとしてもまた不安が湧いて同じ気持ちを抱えるでしょう。(実際そうでした)

どうすれば今の幸せを忘れないでいられるでしょうか。

感謝をしよう!と思っても、相手を目の前にすると照れくさかったり、それより不満点が目についてその気持が薄れたりします。

ではせめて感謝を忘れないようにする為に、相手がしてくれた事をノートに記していったとしても、面倒で続かなかったり、書いても見返しませんでした…。

今漠然と会社に不満があり転職したい気持ちでいます。
とはいえ、不満だけ抱えて辞めるよりは、感謝したうえで不満も認めて辞める方が今後の失敗も少ないと思います。

現状の幸せを忘れないようにする方法を是非アドバイス頂けますと幸いです。

それでは、大変お忙しい中閲覧頂きありがとうございます。
宜しくお願い申し上げます。

2025年9月24日 12:50

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そうですね、日々感謝ですね

拝読させて頂きました。
あなたがそのように思われることはとっても大切だと感じました。そうですね、私達は最初は恵まれている、幸せだとてもありがたいと思って感謝しているのに、時間が経っていくといつの間にか慣れてきてあれこれ悪いことを見つけ愚痴ったり不満を言ってしまうようになってしまいますよね。あなたがそうであるように多くの方々がそうなっていますね。あなたのお気持ちを心より受け止めさせて頂きます。

それはなかなか難しいのかもしれませんが、やはり「初心忘るべからず」ということなのかと思います。そして自分がおかれていることに「日々感謝」なのでしょうね。

今ここに与えられ恵まれて生きていることは本当に奇跡的なことです。
毎日健やかに生きることができて、ご飯も食べることができて、ゆっくりと眠るところがあって、そして周りの人達に支えられ助け合うことができて、争うこともなく戦争のさ中に生きることもなく、学び働くこともできる環境の中で生きることにやはり感謝することはとても大切ですね。

ですから合間合間に我が身のほどを見つめ直して生きてみてはいかがでしょう。

あなたがこれからの未来も様々なことや人に恵まれ、日々感謝しながら皆さんと心から豊かに幸せに生きることできますように切にお祈りさせて頂きます。至心合掌

2025年9月24日 19:49
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

幸せを忘れないための心の習慣

1. 幸せは「移ろうもの」と知る
ご相談にあるように、手に入れた時の喜びは、やがて慣れとなり、不満へと変わることがあります。これは人の心の常です。仏教では「無常」と呼び、すべては移ろい、変化し続けると説きます。
「忘れてしまう」こと自体が自然であり、決してご自身だけの弱さではありません。

2. 感謝を保つ方法
ノートに記しても続かない、照れくささで伝えられない。その葛藤もまた自然です。大切なのは「大きなことを続ける」よりも「小さな習慣を心に置く」こと。

例えば真言宗では、日々の勤行の中で「南無大師遍照金剛」と唱えます。これは弘法大師空海さまに帰依し、自分のいのちを仏の光と響き合わせる実践です。毎朝・毎晩、一呼吸分でもこの言葉を唱えてみてください。心を落ち着け、いのちが今ここにあることへの感謝が自然に育っていきます。

3. 不満との付き合い方
不満をなくすことはできません。むしろ不満は「心のサイン」です。
「いまの環境で成長が止まっていないか」「心身が疲れすぎていないか」を教えてくれるものです。不満を悪者にせず、感謝と同じく自分の心の声として大切に聞き取ってください。

4. 忘れないための実践
一日一度「ありがとう」と声に出す:相手がいなくても結構です。食事、太陽、空気に向けてもいい。声に出すことで心に刻まれます。

「合掌の時間」をつくる:両手を合わせ、深呼吸をして「今日も生かされている」と一言唱える。これだけで日常が法要になります。

不満が出たら一歩止まる:「これは無常、だからこそ気づけた」と心の中で唱える。

おわりに
現状の幸せを忘れないとは、「変わっていく心を責めない」ことから始まります。忘れてしまう自分もまた人間。だからこそ、繰り返し気づくたびに手を合わせ、感謝を取り戻せばよいのです。

合掌

2025年9月30日 14:11
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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。死生観から整えるコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。私は伴走させていただきます。 理学療法士でもありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。2歳から108歳まで患者さん担当。 また、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメント、チームビルディングまで相談並びに研修対応可能。 現在、顧問契約募集中!

共に道を探しましょう。

ご相談拝読しました。
「その場しのぎではなく、人生の指針を見つけようとしている」…その誠実さこそ、すでに幸せにつながっていると思います。
 ただ、せっかくの気づきも時間が経つと薄れてしまうのが人間です。仏教でいう「凡夫」とは、まさに「分かっていても忘れてしまう」存在のこと。だからこそ工夫が必要なのです。
 私は、思いつきや気づきを書き溜めることをしています。お勧めはスマホで。開いてみると「こんなことを考えていたんだな」と嬉しくなる記録が残っています。そして、それは自分の原点に繋がるものでもあったりします。
 行き詰まった時に読み返すと、不思議と「いつかの気づき」が「今の問題」へのヒントになっていることがあります。最初から完璧に続ける必要はありません。断片的でも積み重ねておけば、後から自分を支える種になります(経験上)。
 ここからは夢想ですが…いつか、自分のアイデアや記録をAIに学ばせておいて、「今までの自分から今の自分へ、どんな言葉がある?」と問いかける時代が来るかもしれません。それはきっと、過去の自分と未来の自分をつなぐ、不思議でありがたい縁になるでしょう。
 あなたのように誠実に悩んでいる方を、私は応援したいです。
 どうぞ、感謝や気づきを「残そう」とする小さな行為、そして思い出す手順を作ることから始めてみてください。それは必ず、未来のあなたを助けてくれるはずです。
 ささ様 ご返信ありがとうございます。その感覚、素直に書いてくださり、ありがとうございます。「あー、今は、まだ怒りに巻かれてるんだな」というメタ認知ができているなら、その時点で「一息入れる」練習をしましょう。私だったら「なむあみだぶ」をゆっくりお唱えします。自分の気持ちが落ち着いてきたら、改めて「原点」を見る。そうして「ありたい自分」と今を繋ごうとします。
 後は、「それはそれとして、今はムカつく俺!」とか書いて、次回はその姿を見られるようにする。ムカついている自分も、自分の一部ですから、無視することはないのです。その「今の自分の姿」も、いつか「俺の成長物語」の一部になるでしょう。大丈夫。

2025年9月24日 14:58
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

質問者からのお礼

早速のご返信ありがとうございます。
手帳に周りにして頂いたことや嬉しかった事を記載し、なるべく感謝は忘れないように心がけておりますが、やはりちょっとでも嫌なことがあるとそちらの気持ちが先行し、相手に対してネガティブな気持ちを抱いてしまいます。
その様な状況になった際は手帳を読み返しても見るのですが、「それはそれとして今は相手にムカつく」と、過去に受けた感謝より今のネガティブな気持ちを指示してしまいます。

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