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自首はしなくて良いのか。回答受付中

回答数回答 1
有り難し有り難し 5

以前にも質問させて頂きました。
数年前、内服介助の際に薬をばら撒いてしたいました。
職場は、失敗を許さない雰囲気でした。漢方薬をこぼしたと言った時「替えはない。」と言われ「沢山?」と聞かれたので慌てて「少しだけ。」と嘘をついてしまいました。実際は、漢方薬は全滅でした。錠剤も見つけた物だけ内服させてしまったと思います。
利用者さんも気づいていたようでしたが、忘れてくれるかなと誤魔化してしまいました。
何も処罰を受けていません。
自首はしなくて良いのでしょうか。

2025年11月1日 11:30

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

罰ではなく、心を守るという選択を

相談いただきありがとうございます。
もやさん
勇気を出して、ここに書いてくださったのですね。
過去の出来事を思い出し、胸の痛みや不安を抱えてこられた時間が伝わります。

当時、緊張感のある現場で焦りながら対応されていたのだと思います。
「失敗してはいけない」「誰にも迷惑をかけてはいけない」という気持ちの強い方ほど、
その場で最善を尽くしても、ずっと心が離れられなくなることがあります。

そして今、その出来事を思い出し、
「もっと正しく対応できたのでは」「償わなければいけないのでは」と
ご自身を責め続けてしまっているのですね。

まずお伝えしたいのは、
その苦しみは、誠実な心があるからこそ生まれているということです。
心が乱れるのは、いい加減だったからではありません。
まじめさと責任感が、とても強い方なのだと思います。

ただ、人の心はときに、
「もう過ぎたこと」を何度も思い返して、
自分に過剰な罰を与えようとしてしまうことがあります。
それは悪意ではなく、
追い詰められた心が、自分を守れなくなっているサインです。

いま大切なのは、
「自首をすべきか」という判断よりも、
「この気持ちにどう寄り添うか」です。

信頼できる支援者や相談先があれば、
この不安や苦しみを言葉にしてみてください。
心の重さをひとりで抱え続ける必要はありません。

あなたは、人を傷つけたい人ではありません。
その時も今も、誠実に向き合っている方です。
そのことを、どうか忘れないでくださいね。

また不安が強くなったときは、
いつでもここに気持ちを置きに来てください。
ひとつひとつ、一緒にほどいていきませんか?

2025年11月1日 11:54
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有り難し
おきもち

山の中の小さなお寺の住職と児童福祉施設で働いております。 毎日いろんな出来事がありますが、そのたびに、「仏教って、生きる力そのものなんだなぁ」と感じる瞬間があります。 ハスノハを始めたのは、友人の僧侶が青空説法で、人の悩みにまっすぐ寄り添っている姿を見たのがきっかけでした。 「自分にも、こんなふうに誰かの心に光を届けることができないだろうか」 そんな思いから、この場に身を置かせてもらっています。

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