被害者が苦しむ世の中
私には一生消えない肩書きがあります。
学生の頃、性犯罪の被害者になりました。
それからはずっと学校にも行けず目指したかった進学先も諦め今は心療内科に通院しております。
自分が汚く感じ外出しても人目を気にしてばっかりいましたが、そんな私にも支えてくれる大切な人がいます。
家族やその人の為にもなんとか前に進まなきゃと思いできる範囲でバイトをしようと思い、先日面接を受けました。
しかし、面接での履歴書をみて
学歴を指摘され犯罪被害にあい、心が追いついていけなかったとは言えず、人間関係がうまくいかずと嘘をつきました。
そしたら世の中人間関係なんてうまくいかないことばかりですよ。と嫌味をいわれそしてバイトの面接はその場で落とされてしまいました。
もうそれ以来、ますます自分に自信がなくなり社会にきちんと出ていけるのか不安が募るばかりです。
少年犯罪だったため加害者は事件の後、保護観察が付くだけで私生活、学校生活は何事もなく過ごし、社会的にも批判されることはなく、少年法に守られ生きています。
そう思うだけで許せない気持ち、復讐したい気持ちが溢れ自分ではもうどうしていいのかわかりません。
どうして悪いことをした人が守られる世の中なのでしょうか?
どうして被害者が苦しむ世の中なのでしょうか?
そんなこと考えてはいけないとわかっているのに考えてしまいます。
こんな私に喝を入れてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
アネモネさん、初めまして。アネモネさんにしか分からない辛い経験と思いをされましたね。
私自身も同じ気持ちです。守るべき相手が違うと、ニュースを見て思っています。
日本の法律や考え方がもっと、欧米に近ければ「犯罪者への罰」は強くなります…しかし、どこまで罰を強くしても、被害者の方が苦しまない世の中にはならないのです。
「死刑になったんだからよしとするか!」とは思えないですよね?無かったことには出来ないのです。
なかったことに出来ればアネモネさんも楽になるのかもしれません。
浄土真宗では「悪人正機」という考え方があります。「人はみな悪人で、その悪人こそ仏様が救いの目当てとしている」という教えなのですが、悪人とは法を犯した人だけのことではありません。
復讐したい、憎い…などと思う心、欲望に勝てない心、人間の感情を悪とみるんです。
どんなヒドイ人間でも命の重さは同じ…でも納得できませんよね。
納得出来たら、アネモネさんはアネモネさんじゃなくなってしまう気がします。考えていいんです。
そのかわり、自分への否定や不安を少し和らげては頂けませんか?アネモネさんは、素敵な女性です。こんなに考える力もあり、周りの為に頑張ろうとする行動力もあります。
どんな過去があっても、今、こんなに前向きに生きている…私の方が恥ずかしいくらいです。
自分の良いところを思い返して、「これだけ頑張ったんだから、自信を持とう」と考えることは出来そうでしょうか?心の傷や恐怖は消えなくても、アネモネさんの人生全てを被害者でありつづける必要はありません。応援しか出来ませんが、アネモネさんの良さをもっと認めてあげて下さい。
質問者からのお礼
心強いお言葉ありがとうございます。
なんだかとてもホッとしました。
被害者である必要はない。その言葉がすごく胸にしみ心が軽くなりました。
ありがとうございます。
もう少し自分を信じてあげ、心にゆとりを持ち、そしてきちんと前を向いて歩いていけるようにがんばっていきたいと思います!
ありがとうございました!