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お布施について回答受付中

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有り難し有り難し 5

祖母の通夜の後、母がお坊さんに呼ばれ、
「お布施は、いくら包んだの?」と聞かれたそうです。
6年前、祖父の葬儀の時、生活が苦しいこともあり、お布施を3万円しか包めませんでした。
そのことを持ち出し、「今回もあれじゃあ困る」と言われたそうです。
今回は20万包んだことを伝えると、納得されていました。
母は、常識がないことを指摘されたようで、落ち込んでいました。
お坊さんからお布施の相場を聞かれることはあるのですか?
催促のようで、とても気分を害しました。
母の常識がないのでしょうか?

2026年4月16日 20:51
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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お布施は「金額」ではなく、「真心」です

お母様がどれほど肩を落とされたかと思うと、胸が痛みます。

結論から申し上げます。

お母様に常識がない、ということはありません。

6年前、生活が苦しい中で工面された3万円。
それは、ご一家にとっての精一杯の「真心」だったはずです。

仏教では、金額や形ではなく、
その人がどのような思いで差し出したかを大切にします。

苦しい中から出された3万円は、
決して軽いものではありません。

むしろ、その背景にあるご事情を思えば、
十分すぎるほどのお布施です。

本来、お布施とは「お気持ち」です。

僧侶の側から金額を問いただしたり、
過去のことを持ち出して評価するようなものではありません。

ただ、現実として、寺院の維持や生活の問題があり、
結果として、そのような言動が出てしまうこともあるのかもしれません。

しかし、それとこれとは別の問題です。

お布施の本質は、あくまで「真心」にあります。

今回、お母様は20万円を包まれたとのことですが、
その金額によって価値が決まるものではありません。

大切なのは、亡き方を思い、
手を合わせるそのお気持ちです。

どうか、お母様に伝えてあげてください。

「あなたは何も間違っていない」と。

そして、
「おばあ様は、そのお気持ちをしっかり受け取っておられる」と。

供養とは、形ではなく、心です。

その心がある限り、
供養はすでに成り立っているのだと思います。

2026年4月17日 10:14
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有り難し
おきもち

個別相談可能
浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向きに楽しく愉快に生きていくためのヒントを自分自身も考え続けながら、また少しでも皆さんのお役に立てればと考えています。できるだけ、わかりやすく簡単にお答えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。現在も整骨院をやっていますが、医療福祉関係の仕事に長年従事してきました。他に、知的障がい者施設の仕事に関わらせていただいています。また、イジメや引きこもりなど子どもたちのために何かできることがないか、現在模索中です。フリースクールをお寺で開講予定しています。仏教特に浄土学は死ぬまで研鑽だと思っていますが、居眠り専門なのが、課題です。

お互いを知ること(対話)は重要

私は、違う意見の人同士が率直に話し合うこと(喧嘩ではなく)は良いことだと思います。
お寺さんが「3万円では正直きついッス」と言い、
施主側が「うちもきついのでぶっちゃけこれくらいではどうでしょうか」、
お寺さん側が「そうですか、そういう事情があるならそれで結構です」と返す。
欲・怒り・怠け・プライドの煩悩を燃え上がらせず、相互理解のためにキャッチボールすること。
それ自体は、大切なことではないでしょうか。
ですから、お寺側からの意見に驚かれたかもしれませんが、
「意見が違うだけ、利害関係が違うだけ、立場が違うだけ」と事情を冷静に受け入れ、相手からの第1球で怒ったり悲しんだりせずに、ボールを投げ返してキャッチボールをすれば良いだけだと思いましょう。
お通夜やお葬式の準備は、お坊さん側も1日か2日の間に意外と沢山の作業があります。
戒名を考えるにしても、同じ家の先祖と重複しないように過去帳を調べてから考える。考えた戒名や故人の情報を過去帳に記録する。
御位牌や卒塔婆を複数本手書きで書く。
儀式で使う位牌についてはかなり神経を使います。
御遺体(棺桶)にかける七条袈裟を準備し、本堂の掃除や、花も新しく代える場合が多い。
当然、お花もタダではない。
つまり、1時間か2時間お経を唱えるだけの儀式ではなく、その何倍かの準備作業は必要となります。
ですから、現実問題として3万円ではきついという事情はあるかと思います。
その辺り、「お坊さんがお金のことを言うなんて」という怒りの煩悩のスイッチは入れずに、冷静にキャッチボールしていただければ幸いです。

2026年4月17日 12:47
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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