大切な人には過去を全て話すべきなのか
いつも皆様の質問、回答を拝読しております。
私自身、過去の失敗や人にかけてしまった迷惑のことを考えるとひどく落ち込んでしまいます。
自分は何て性格の悪い恥ずかしい人間なんだろうと思います。
先日お付き合いを始めた方がいるのですが、その方には「本当に優しい人と付き合えてよかった」と言っていただけます。
最初は心から嬉しかったのですが、次第に「私は全然いい人じゃない。嘘もたくさんついてきたし失敗もたくさんしたのに。」という気持ちが湧き上がってきて、後ろめたくなってきました。
何だかその方を騙しているような気持ちになり、心が晴れません。
直接その方とは関係のない出来事ばかりなのですが、話した方がいいのでしょうか。
本やネットで様々な見解を知り、必ずしも言わなければならない訳ではないという意見にもなるほどと思う反面、自分に置き換えるとそれは自己保身なのではないか、しかし言いたいと言う気持ちばかり先行するのは自分が楽になりたいだけではないか、などと堂々巡りです。
ご回答頂戴いただければ幸いです。
乱文失礼いたしました。
・過去の失敗に囚われ、身動きが取れなくなってしまう ・八方美人になってしまう
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それよりも、2人のこれからの関係を大切に築いていきませんか。
迷惑や失敗をせず、生きてきた人なんて誰一人として、いないのではないでしょうか。
残念ながら人間は、自分中心のものの見方をしてしまうところがあり、自分の欲や保身、思うように生きたいと強く願ってしまうところがあります。そうすると、知らず知らず、自分の思いを押し通し、相手への迷惑になってしまうことを起こすことも、人間にはあるのです。
今までの経験から、ひどく落ち込むだけでなく、失敗から学んでいきましょう。そうやって自分を成長させていくことだって、大事な生き方ですよ。
相手からの言葉は、相手から見えているあなたの姿。今のあなたが、過去の経験から多くを学んで、生活や人との関わりに活かしてきた表れではありませんか。素直にありがとうと喜べばいいでしょうし、過去をわざわざ打ち明けてまで関係をギクシャクさせる必要はないと思いますよ。
打ち明けられた側は、あなたの過去に不安を抱いてしまうかもしれませんよ。それよりも、2人のこれからの関係を大切に築いていきませんか。
すべてを語らないこともまた、「方便」という名の思いやり
仏教の視点から少しお話しさせていただきます。
ご相談者様が過去の行いを振り返り、「恥ずかしい」と痛みを感じていること。それこそが、ご自身の心が清らかであり、今のお相手に向き合う誠実さを持っている何よりの証拠です。お相手が「本当に優しい人」と感じているのは、決してあなたが過去を偽っているからではなく、過去の失敗を痛みとして知る「今のあなた」の深い思いやりに触れているからです。
仏教には「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という教えがあります。人も心も常に移り変わり、過去のあなたと今のあなたは同じではありません。過去の失敗があったからこそ、今の優しいあなたが形作られたのです。
また、「すべてを打ち明けて自分が楽になりたいだけではないか」というお悩みは、非常に深く本質を突いています。仏教における「懺悔(さんげ)」とは、自らの過ちを仏様や自分自身の心の中で深く見つめ直し、二度と同じ過ちを繰り返さないと誓うことです。ご自身の心の重荷を下ろすためだけに、お相手にその荷物を背負わせる必要はありません。相手の心を乱さないよう、あえて過去のすべてを語らないこともまた、「方便(ほうべん)」という名の思いやりであり、一つの愛の形なのです。
過去を「告白」して手放すのではなく、過去の痛みを胸に抱いたまま、今、目の前にいるお相手を全力で大切になさってください。過去の行いを悔いるその誠実さがあれば、きっと素晴らしい関係を築いていけるはずです。
拝
縁起寺 釋聴法
これは一つの大人のマナーとしてのご提案です
ねねねさん、ご相談承ります。
過去の御自身の恋愛を今の相手にお伝えするべきか否かと言う事ですね?
その件で言うと、様々な価値感の方がいらっしゃいますし、おそらく答えも様々だと思います。
なので、様々な方から同じような質問を沢山受けております。
私の意見は、過去の失敗した恋愛を伝えたことで、せっかく築き上げた関係が崩れてしまうようなことに関しては、墓場まで持っていっても良いのではないかとお答えしております。
ましてや、ねねねさんは、根深い罪悪感から、やっと這い上がって来られたのでは?
だとしたら、やっと、自分のトラウマから抜け出して、次の未来へと踏み出している時に、
その苦労して得たものを手放す事はないと思うからです。
その話をして、相手が『では、これからは僕が君をお守りします』と言う方なのか
『そんな辛い事が』と言いつつ、距離を取られる方なのか
未知数だからです。
その見極めがつく頃に、話せると思ったら、話せばいい。
それで、ねねねさんの、もやもやが晴れるなら。
それは、ねねねさんの、ジャッジです。
私達は介入できない。
こんな事しか言えずにすみません。
でも、言わないのが、相手に対する優しさでもある。というのも、一つの選択肢にはある、という、大人のルール、
も、この機会に知っていただけたらと思います。
ねねねさんが、ずっと幸せでいられる様に、お祈り致します。
質問者からのお礼
絢光様、中田三恵様、釋聴法様
大変お忙しい中ご回答いただき誠にありがとうございます。
皆様の心優しいお言葉に涙が出ました。
真実を告白するばかりが誠実さの表現ではないのですね。
自分自身の人生や言動に自信が持てず、後悔の連続でしたので隠すことはよくないとばかり思っていました。
相手の方を大切に思う気持ちを大切に、また周りの方にその時できる最大限のことをしてあげようと改めて思うことができました。
ふとしたときに過去を思い出し辛くなりますが、それでも頑張って生きていこうと思います。
暑い日が続きますが皆様どうかご自愛くださいませ。



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