こんにちは。先般の問答も読ませて戴きました。人間はどうやら、「言葉」を持つゆえに「未来」を考えることができるようになったようです。それゆえ「夢」を描くこともできますし、「不安」におののくことにもなりました。そう、これらは共に「言葉」を持つ人間の特質・表出の仕方が違うだけのようです。
　ですから、先日の日顯師のお話に出てきた「ストーリー」を持つことで「不安…による立ち止まり」を回避するのです。ディズニーランドとかアップルというのは、その「ストーリー」を最も上手に作り上げた企業と言えるでしょう。
　そう思うと、お経というのもみなストーリーです。教えというのも同様。あなた自身がいくつか触れる中で、「これはいいなぁ。私好みだなぁ」というものが見つかれば、それを信じればいいのです。そうやって「不安」に対抗しないでいると、別の物を頼らなくてはなりません。例えば道具とか、施設とか、要するにお金とか。
　貴女がそういったストーリー、「自分が納得できるストーリー」を描けないのであれば、従業員になった方がいいと思いますよ。経営者は孤独。それはどこでも同じ事です。でも、仕事場を離れれば、経営者ではありません。私も小さい所でトップを務めていますが、明らかに自分が切り替わっていますよ。働いている人のため、関わってくれる人のためのストーリーを描き、そこに向かっている自分を表出しています。
　少なくとも、現在あなたが持っているストーリーの１つは「自分はネガティブ思考だ。来世に行かなければ変わらない」というのものです。まぁ…そもそも「ネガティブ思考」って、何のことだかご存じなのですか？何となくカタカナで格好良く使っているだけではないの？その気になれば捨てられるものではないの？

佐藤良文

光圓寺

一般大学（一般的でもないが…）から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...

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