天野和公
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回答した質問
托鉢の意義
少し誤解があるようなので…。
托鉢は「人を近づけないようにするための修行」ではありません。
その逆で「多くの人が功徳を積むチャンスを作る」ためのものです。
僧侶を意味する言葉「比丘(び...
「私は、私を、許します」。
ミャンマーで瞑想していた時、思うように修行が進まず自己嫌悪に苛まれた私に、先輩が教えてくれたおまじないの言葉です。
「私は、私を、許します」。
ネガティブな感情の渦に押しつぶされそうにな...
出家者とニートの違い
「隠者、遁世者、世捨て人」の定義が曖昧なので、仮に「出家者」と「ニート」の違いで説明させてください。
仏教が生まれる以前から、インドでは「出家」はポピュラーなことでした。
出家pabba...
悔いの残らないよう、できる限りのことを
たとえロウや芯が尽きても、足してサポートしてあげればまだ灯り続ける命の火なら、私は消しません。
生きる可能性のあるいのちに対して、できることを精一杯してあげたい。そう考えるのは、家族なら当たり...
なんでも共有、いつでも二人三脚。
寺嫁12年目です。
お寺のお嫁さんの暮らしってどんなの?とご不安になるお気持ちわかります。実際には、お寺の規模・宗派・地域・同居の有無・お嫁さんの仕事量により、千差万別です。彼のお母さまの暮ら...
ふり返りと見直しのサイクルを。
時間と労力は有限の財産です。投資するからには、それに見合ったリターンをぜひ得てください。
「とにかく時間をかける」という方法は分かりやすいですし、充実感も得られるのですが、それが見合う結果...
仏さまの身体的特徴
仏さまの身体には、見てすぐにわかる特徴が32あります。
「仏の三十二相」といいまして、身体が広大で、両肩の肉付きがよく、頬は獅子のように膨らんでいる…などあります。手や足の裏までふくよかだそう...
きっかけより、いまの自分の心をチェックしてください
お釈迦さまの従兄弟に、ナンダ王子という方がいました。
王子は出家したものの、国に残した妻が気にかかり修行に身が入りません。そこでお釈迦さまは神通力で彼を天界に連れて行き、目が覚めるばかりに麗し...
今できることを、立ち止まらずに
2年前、59歳の母を大腸がんで亡くしました。判明したときには既に末期、わずか半年での別れでした。
私は母の期待に応えられず、たいへんに親を悲しませた娘です。ようやく和解して、これからたくさん親...
自身を火で焼かないでください
『マーガンディヤ経』に、このようなたとえが出てきます。
ある重い皮膚病を患った人がいます。虫もわいて、かゆくてたまりません。かゆみを少しでも紛らわそうと爪でひっかき、患部を火で焼きます。ちょっ...
「苦」の根源です
仏教の目的はたったひとつ。「苦」の消滅です。
なぜ苦しむのか。煩悩によって真実が見えなくなっているからです。ものの見方が狂っているからです。
移り変わるものを永遠と信じ、欲を満たすことを...
恐怖に勝つのは、慈しみの心です
そのようなお話は全くのデマで、心配する必要はありません。
ですが、あなた様のお心が軽くなりますように、『宝経』のお話をひとつ。
昔、インドのヴェーサリーという町で病気・飢饉が起こり、その...
慈しみを向けてください
「六道(ろくどう)」という言葉があります。
いまだ迷いの中にある生命が、生まれ変わり死に変わりしながら輪廻する6つの世界で、天、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄を指します。
幽霊とはその中の...
カメの幸せ。
童話『ウサギとカメ』のカメは、なぜウサギに勝てたのでしょうか。
「比べなかった」からです。
優れた相手をうらやんだり、自己嫌悪でふてくされたりせず
自分のやるべきことだけを見据え、淡々...