ダブル不倫をやめられない。お坊さん、私に喝をいれて踏ん切りをつけてさせてください
夫婦関係が冷え切っていて、夫への愛情がなくなった。そのような理由から、不倫に走ってしまうという人は少なくありません。
不倫をやめたいけど、刺激的な愛を目の前にすると、別れることができない…。
心苦しく罪悪感のある悩みに対し、お坊さんはどのようなアドバイスをくださるのでしょうか。
ダブル不倫の相手に依存してしまう
30代の既婚女性るる11さんは、深刻な悩みを抱えています。
私は、自分に自信がありません。夫との関係は冷めていて、会話もありません。正直、いっしょにいるのも辛いです。でも、子供がいるので、今は別れを考えていません。
問題は、現在、数年間ダブル不倫をしていることです。何度も別れようとしましたが、相手に必要とされていると感じると離れられません。
勿論、彼は私を大切にしてくれていますが、家族がいるからこそのお互いの関係だと分かってはいます。会っているときは楽しいけれど、そのあと自己嫌悪に陥ったり、些細なことでやっぱり私は一番ではないと思い、落ち込んだりします。子供には申し訳なくてたまりません。
でも彼がいることで、心が安定していることも事実です。
批判されることはわかっています…がやはり、既婚者を好きになってはいけないのでしょうか。どうすれば、彼の連絡も無視して前を向き、心穏やかに過ごせるのでしょうか。
何度も別れようと思うものの、不倫相手に依存してしまうという悩みに対し、お坊さんはこのようなアドバイスを送りました。
心の充実がなければ不倫から抜け出せない
でもいつかは罪悪感だけでは済まされないことになります。バレないようでいつかはバレます。すると夫への不満だけではなく、すべての幸せを失うことになるでしょう。
まずは、今からきっぱり止める決断をしてください。今すぐ不倫彼に「別れます」メールをして、削除・着信拒否してください。その上で離婚するか、しないかを決めて、心の隙間を埋めなくてはなりません。離婚しないのを前提にするのであれば、夫と関係は子供と経済のこととわりきって、楽しい人生を送りましょう。趣味でもスポーツでもいいのです。あなたが生き生きする生活が必要です。不倫での肉欲の喜びは一時で終わる麻薬のようなものです。そんなものに幸せは続きません。本当の喜びは生きる目的を見つけてチャレンジしていくことです。それの喜びは寂しさや性欲さえも吹き飛ばします。是非、自分の生きる道、究める道を見つけてください。必ずあるはずです。
不倫がばれてしまったら離婚することになるだけでなく、愛する子どもも仕事も手放すことになりかねません。親戚や友達からの信頼も失ってしまうでしょう。一時的な快楽に身を任せてすべてを失ってしまうことは、誰しも望むところではないはずです。
夫婦関係がつらいのであれば、離婚するのかしないのかをはっきりさせることも大切だとお坊さんは考えます。その上で、不倫以外で心の隙間を埋めるべきなのですね。確かに、新しい趣味を見つけたら、それに夢中になって生活にもハリが出てきそうです。
人から「やめなさい」と言われたいのでは
ダブル不倫などよいとは言えません。たぶんあなたはそんなことやめなさいと誰かに言ってほしいのだと思います。
そんなことを続けていても何も得ることはありません。ご主人との関係が冷めているのはあなただけに責任があることではないかもしれませんが、だから不倫がいいということにはなりませません。
仏教には五戒とか十善業道とかといった徳目があります。そのなかで不倫はいけないことだとされています。それは道徳的にいけないことだからと同時に、いまはやりの言い方でいうとスピリチュアルな面でもよくないからです。
(了教寺 藤岡俊彦)
不倫というものは、仏教でも禁じられている行為なのですね。仏さまにも顔向けできない行為だと考えると、捉え方も変わってくるのかもしれません。
そして、お坊さんのおっしゃる通り、誰かに「やめなさい」と言ってもらうことで心の踏ん切りがつくということも往々にしてあるのでしょう。罪悪感のある不倫で心の隙間を満たすのであれば、そのエネルギーをもっとポジティブなことに使いたいものです。
これらの回答に、質問者さんは「心から幸せを、感じられるような生き方を見つけられるようにします。 心に染みるお言葉、本当にありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝えられていました。
夫への愛情が冷え切ったという理由だけでなく、職場など家庭外のコミュニティで出会った素敵な人と刺激的な恋に落ちてしまう、ということから不倫に走ってしまう方もいるでしょう。しかし、不倫は仏教でも禁じられているものですから、誰も幸せにすることはありません。
どうしてもという場合はきちんと離婚して、正しいお付き合いをする。離婚しないのであれば、不倫以外で熱中できるポジティブな趣味を見つける。そうすることで、心から幸せを感じられる生き方ができるのでしょう。
元の問答:ダブル不倫の相手に依存
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