hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

人生をもう一度ふんばるための言葉をください

回答数回答 2
有り難し有り難し 58

大学を卒業したのち、家庭の事情で地元に戻って以来、ニートをしています。以前公務員の試験を受けましたが、面接で不合格となり、いままで我慢していたものが溢れてきました。以下とても乱文で申し訳ありませんが、読んでいただけると嬉しいです。

現状の自分が情けなく、とても死にたい気持ちです。
いわゆる高学歴とよばれる高校・大学を出たので、同級生や知人たちはみな医者であったり大企業や官公庁に勤め、立派に社会人をしています。そのことがまたいっそう自分をみじめにさせます。

すべては自分のせいだとわかっています。事情があったにせよ、地元に戻ってきてしまったのも、就職が決まらないのも、意思が弱く能力がなく、努力できなかった自分のせいです。わかっていますが苦しくて仕方ありません。
どうしてこうなってしまったのか、自分の人生はどこから間違ったのか、なぜ他のみんなのようにちゃんとできないのかという気持ちにずっと苛まれています。そのくせにまだちっぽけなプライドがあり、お給料の低い会社にはできれば入りたくないという馬鹿な考えも捨てられません。どうしようもない女です。自分が一番自分を嫌いです。

就職するまでがんばらなくてはいけないのに、もうその頑張る力が出てくるかわかりません。年齢も20代後半になりました。友人とも疎遠になりました。このままいけば結婚もできず、夢も希望もない、ただ年老いて死んでいくだけの、なぜ生まれてきたのかわからない人生を過ごしそうです。その他にもなぜこのタイミングでこんな不運が?という間の悪い出来事が多くあり、ここ数年間ずっと心が苦しいままです。

幼稚で甘えているのはわかりますが、どうかなにかお言葉をください。厳しくてもかまいません。もう一度人生を頑張ることができるような、将来に希望をもてるような、少しのきっかけになるものをなにか頂きたいです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こうあるべき姿なんてない

文章を読ませていただき、辛い状況が伝わりました。苦しい思いをされているのですね。
貴方様が失敗と思っているのは、公務員試験のことのようですが、その結果は冷静に受け止めるしかありません。それがキッカケで足腰も立たないほどのショックだったのでしょうが、先ずはそのショックから立ち直ることが処方箋の一つですね。
地元に戻ってきたことや、同期の方々の現状と自分を比較して苦しい思いをしているようですが、それらのことを気にすることをやめてみませんか。皆、自分のことで精一杯なはずですし、その方々とご自分を比較しても仕方のない事ですよ。

人生を間違ったと思っているのであれば、また方向転換すればいいことです。人生は黙っていても進んでいきます。そして戻ることは出来ないのです。貴方様のするべきことは前に向かって進むことです。高学歴に拘るのをやめるべきです。

こだわりは、執着といい、執着は煩悩の原因となり、煩悩は三毒の栄養となり、三毒は心身を蝕みます。

高学歴もキリがないですよ。東大や、北京大学、ハーバード大学、それらの大学院等々、、そして、高学歴だからこうあるべきというのも心身によくないと思います。現在の自分に合ったことをするのがいいでしょう。友人を始め、人間関係も、今までの友人関係ももちろん大事ですが、それだけではなく、これからの友人関係もあるんですよ。人間関係は合縁奇縁。前を進んで行き、その過程での問題に対処し、さらに前に進んで行くのがいいでしょう。と、いうよりか、そうするしかないんです。生まれたら死ぬという真理があるように、生から死への過程で、色々な物語があるんですよ。であるならば、それをどのように展開していくかを考えるのが自分の幸せではないでしょうか。

他人がどう見ているかではなく、自分がどうしたいか、どうやっていくかが大事だと思います。恐らくは頑張って高学歴のキャリアを積まれたのでしょう。そのエネルギーはあなたに蓄積されているはずです。まさか、それで燃え尽きたのではないでしょうね。こだわりを捨て、気持ちを楽にして、内に備わっている力を、未来に向けて燃やして生きましょう。私は、あなたが何でも出来るということを信じています。

{{count}}
有り難し
おきもち

まだこれからです

お釈迦様の教えは自我を捨てることでありますが、これはなかなか難しいことであります。
ですが、捨てることができるものもあります。
それはプライドです。
手に掴んでいるプライドを手放すことで、初めて別のものを掴むことができるのです。
大切なことは給料の金額がどれだけ高いか、では無く、あなたにできる範囲で働くことで社会に貢献することです。
給料はその後に自然に付いて来ます。もしもっと給料を増やしたいなら、働きながら、給料を増やす道を探すのです。資格を持ってステップアップするとか、転職するとか。
二十代後半とはいえ人生八十年と思えば、まだまだこれからです。
しっかり前だけを見て、あなたの道を歩んでください。

{{count}}
有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

卓阿様、聖章様
お忙しいなか、お時間を割いていただき、身にしみるお言葉をありがとうございます。涙がでてきました。過去の自分を裏切るようで、すぐにはおっしゃって下さったように思えませんが、ゆっくり自分のなかで折り合いをつけて頑張っていこうと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ