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復縁したいです

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2週間ほど前に1年お付き合いした相手から終わりにしようと言われました。ちょっとした意見の食い違いが原因です。私は離婚して子どもがいます。相手は死別で子どもがいます。私は子どもを含め将来の事を真剣に考えていましたのでこれからどうしていいのかわかりません。私は出来る事なら復縁したいと思っています。価値観の違いとはいえ同じ人間ではないのですから違って当たり前だという考えです。価値観の違いでぶつかる事が決して悪い事だとも思っていません。むしろプラスだと思っています。そこでお互いに歩み寄り理解し絆を深めて行けばいい事だと思っています。相手から送られて来たメールの文章を読んでいただき、相手が何を考えているのか、復縁は可能なのかアドバイスいただければと思います。よろしくお願いします。

冗談半分で言った事が気に障ったみたいですいませんでした。少し冷静に話しをしますので聞いて下さい。日々メールをもらう中、少しずつ色んな考えの中お互いのずれを感じはじめ今日正に価値観の違いを目の当たりにし、痛感したところです。やはりいつも近くに感じ思いやりを投げかけ大切にって思いが日に日に薄れ自信も無くなり悩む事が多いように思います。自分の事を優先するよりも周り(会社での立場上や子どもたちの父親として)を常に考えて行く事が今の自分の役割だとその為、これ以上無駄な期待を持たせ迷惑をかけてしまうので終わりにしようと思っています。今まで色んな事あったけれど、本当ありがとう。迷惑ばっかりかけてしまったね。楽しかったよ。お互いの幸せの為なんで理解して。もうメールと電話しないから。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

価値観の違いという事を考えてみましょう

価値観とはお互いの立っている地面のようなものだと思います。
立っている所が違うと、伴侶として共に生きて行くのは難しいのではないでしょうか?

世の中で価値観の違う者同士が、お互いを認めあい友好関係を築きあう事は大事な事です。
しかし、人生のパートナーとして子供を育てて行くのは難しいように私は思います。

相手様は子供の事を思えばこその別れの申し出のように拝察致します。
そして貴女も、子供の事を思えばこその復縁の希望のように拝察します。
ここでも大きなズレを感じます。

相手様は『これ以上無駄な期待を持たせ迷惑をかけてしまうので終わりにしようと思っています。』と仰っておられるのは大変真摯な態度だと私は思います。
そして、人のメールをここで公開してしまうということは、実は大変なネチケット違反である事をご存知でしょうか?
大変厳しい事を申しますが、あなたは相手様の気持や思いを優先して考えて差し上げる事をなさって来られたでしょうか?

私は自分の気持を抑えてでも、相手をとにかく幸せにしてあげたいと思う気持ちが夫婦というものの原動力だと思います。
もしかして、ご自分の価値観を相手様にかなり押し付けていると相手様が感じるような事が多かったのではないでしょうか?
ちょっとした意見のくい違いと仰られますが、相手様に取っては積もり積もった事なのかもしれません。

復縁は難しいかもしれません。

ご自分の生活をまずしっかりと考えて、お子様を育てていってください。
いろいろと辛い事もあるかと思います。
行政の福祉などもうまく利用しながら、とにかく生きて下さい。

貴女の手の中にお子様の未来がかかっている事をお忘れにならないで、
しっかり貴女が生きる事を考えて下さい。

今は絶望的に思えても、きっとまた幸せに思える日が来ます。
それまで、頑張って生きて下さい。

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個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

怒りの功徳

高速道路での出来事。何百メートルも後ろから大きな整備不良のダンプトラックがハイパーアイで色んな人達に眩しい思いをさせて真っ黒な排気ガスを吐き散らしていながらそれに気づかない。
このトラックの運転手のように人間というのは、自分が無自覚でやっている言動、態度、表情、出している不機嫌オーラに目を向けないものです。
私自身も時々、無自覚ながらに自分のアウトプットする言葉や態度や表情で人を不快にさせてしまうことがあります。
怒りは唯一功徳があるとすれば、その自分の怒りの愚かしさをさとしてくれることだと思います。
お子さんの事を愛しておられるのでしょう?だったら、子供さんたちが本当に幸せになれるように、そして復縁するしないに関わらず、これから出会う相手を幸せにするためにも、もう本当に怒る事を止めよう、と誓いを立てましょう。
怒り、不機嫌、感じの悪い言動、イライラ、ムカムカ…、坊さんだって、みんなこれに困って、懲りて、これを本当にやめようと思うのです。
彼が与えてくれた、試練だと思いましょう。
ちょっとしたことで「怒ってしまった」のでしょう?
そしてその怒りによって、安心を破壊してしまったのでしょう。
これをきっかけに人生の転機と為さるべきです。
私からのお願いがあります。女性として、怒りを本当に克服して、怒りを克服する方法を多くの女性たちに何らかの形で広めてください。ともに精進致しましょう。(^<^)

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

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