友人にとって私が1番でないことが許せません
私には10年以上付き合いの続いている友人(女性)がいます。中学・高校と一緒でしたが、大学が別々だったので今は離れて生活しています。
私は彼女が1番の親友だと思っています。それと同じように、彼女の1番の親友も私でいて欲しいのです。仲の良い友達の中の1人でなく、1番の親友でなければ気が済まないのです。
高校生の頃そのことを意識するようになりました。彼女が私以外の交友関係で楽しそうにしているのをよく思いませんでした。でも、それが普通でないと分かっていたので気持ちは伝えず、1人で泣いていました。
大学生になり住む場所も離れると、しばらくは手紙を交換したり電話をしたりしていましたが長くは続きませんでした。それでも地元へ帰っては遊ぶような関係で、仲良くしています。そして彼女が大学で新しい交友関係を築き、とても親しくしているという話を聞くたび本当に辛かったです。
今日、彼女がSNSで「辛いことがあったけど、友人に電話で聞いてもらって楽になった」という投稿をしていました。真っ先に考えたのは「その電話相手は私ではない」ということでした。辛いことがあったときに相談するのは私ではない、という事実に打ちのめされました。しばらくするとそんなことを考える自分に吐き気がしました。
彼女への感情がどこか歪んでいるという自覚はあります。そのため、この気持ちを彼女に伝えることはありません。友人のことを楽しそうに話す彼女を前に不機嫌な態度を取ったり、責めるような物言いをすることはありません。努めて普通に振る舞います。
レズビアンであるのかと悩んだこともありますが、彼女に対してキスをしたいとか、そういった性的な感情は抱いたことはありません。
現在、彼氏がいるので心の拠り所と呼べる存在は他にもいるのです。それでも私は「彼女の1番の親友」という座に自分以外の人間が居座ることを認められないのです。
きっと私は、彼女が遊んでくれなくても何年も会えなくても「私の1番の親友はなぎだよ」と言ってくれさえすれば満足するのだと思います。
普段は考えないようにしていますし、それで問題ありません。それでもふとした瞬間、とてもとても辛いのです。いっそ交友関係を絶って、2度と会えなければしあわせなのではないかとさえ考えますが捨てられません。
普通に友人として接して笑いあいたいです。どうしたら良いのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それは「自分を認めてほしい気持ち」の裏返しかも??
ご質問、拝読いたしました。
なぜ、親友に一番必要とされていたいのか?
少しつらい作業かもしれませんが、そのような感情が起こる理由を「自分の気持ち」を主語にしてもっと深く掘り下げてみましょう。
なぎさんが、親友に必要とされていたい、という願望はもしかすると
「相手にとって自分が価値がある人間だと認められたい」とか、
「自分が相手に必要とされていないのではないか?という恐れを否定したい」
というような気持ちが根底にあるのかもしれません。
もし仮にそのようであるのでしたら、
ご自身の気持ちに決着をつけるためにできることは、
「親友に自分の価値を決めてもらうのではなく、自分で自分を認められるようになること」だと思います。
そうでなければ、極端な話、毎日連絡を取り合い、親友に「あなたが一番」といってもらったとしても、本当の心の安らぎは得られないと思います。
不安からくる人間の欲求というものは、際限がないものです。
一時的には親友の言葉で気持ちが楽になるでしょう。しかし、時間がたつとまた不安になり、手を替え品を替え、次々と「自分が一番の親友である証」を要求してしまうかもしれません。
そうなれば、あなたがおっしゃっているように、自身も辛い気持ちになるだろうし、一歩間違えば、親友の気持ちを傷つけてしまうかもしれません。
そうならないためにも、「親友に自分の存在価値を認めてもらう」のではなく、
「自分の価値を自分で認められるような努力をする」ことに意識を向けましょう。
勉学やバイトに励むのも良し、好きなことにチャレンジするのも良し。経験値が増えれば、自信が出て、自分の価値を認められるようになります。
そうなれば、他人に認めてもらいたい欲求も薄れてきますし、人付き合いにも余裕が出てきます。もちろん親友とも、楽しく過ごすことができると思います。
荘子のことばに次のようなものがあります。
「君子の交わりは淡きこと水のごとし、小人の交わりは甘きこと醴(れい)のごとし」
―自立した人同士の友情は、水のようにサラッとしているけれども、その本質はいつまでたっても変わらない。そうでない人の友情は、甘い酒のように一時的には濃密な関係にあるが、やがて途絶えてしまう。
親友さんとのご縁を大切にするためにも、お互いに自立した関係を目指せると良いですね。応援しています!
大切なご縁
拝読させて頂きました。あなたのお気持ちを良くわかります。その人にとって一番の存在であるべき、何よりあなたであるべきだ、と思われることが大切なのですよね。おっしゃる通りあなたのお心痛い程にわかります。
私もそう思っていました。しかし脆くも崩れ落ちました。それはその人を束縛する自分の我欲でしたから、その人の気持ちが変わればあっけなく崩れ落ちました。その人が大切なのでなく、そう思われている自分が安心できた好きだったのですね。つらかったですが、それが現実でした。人の心をしばることはできません。その人を大切だと思うならばあえて距離を保ち温かくお見守りなさってくださいね。わからなくてもあなたの心は通じます。
あなたがその人とも周りの皆様とも仲良くお健やかにご成長なさって頂くことを心からお祈りさせて頂きます。
本当に大切なご縁ですからね
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。
自分に自信が持てないのを見透かされたようで、その通りだと思いました。
この縁を大事にできるよう歩んでいきたいと思います。