hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

妬み嫉みで苦しいです。

回答数回答 1
有り難し有り難し 46

いつも苦しいときに有難いお言葉を頂きありがとうございます。
また苦しく悩ましくしておりますので、お言葉を頂戴出来ましたら幸いです。

結婚して4年になります。
結婚当初から、病床に臥す父に早く孫を見せてあげたいと不妊治療を始めました。体外受精を繰り返していますが妊娠出来ておりません。
父は当時余命1年と宣告されて7ヶ月で亡くなり、今年7月には母もまた亡くしました。

実は母が亡くなる直前にようやく待望の赤ちゃんを授かったのですが、胎嚢まで見えて初期流産しました。
お医者さん曰く「偶然の流産でしょう」とのことでしたが、私には待望の妊娠であり、今でも何故胎嚢まで見えたのに流産になってしまったのかと悔やまれてなりません。

今は街中を歩く妊婦や親子を見るだけでも苦しくなり、特に妊婦の方にはとても妬ましい気持ちを抱いてしまいます。友人からも妊娠報告を受けたりしますが、祝いたい気持ちに全くなれません。
初期流産は珍しいことでは無いということは頭では理解しています。同じく苦しい思いで不妊治療に臨まれている方が沢山いることも分かってはいるのです。
もう4年も治療してきて、治療費もかなりの額になりました。それでも子どもが欲しいので治療をしていますが、妊娠という女性が普通に出来る営みが私には出来ないのです。

妊娠出来る人が羨ましく嫉ましく、妊娠されている方を見る度に「あの人も流産してしまえば良いのに」と醜い嫉妬を止められずにいます。そう思う自分に自己嫌悪して死にたくなるので、最近は外出もしたくありません。

毎日が息苦しくて生きているのが辛いです。日々死にたくなります。
私がこんなに醜い人間だから赤ちゃんは来てくれないのでしょうね。でも止められないんです。
辛い辛いと喚くだけの不具な自分に嫌気が差しています。

この気持ちはどうにか整理することは出来るのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

涙の供養

父親と母親、それにお腹の子供。
相次いで亡くされた悲しみは計り知れないものです。

頑張って、頭で理解して整えようとされていますが、まみさんの今の気持ちは私はごもっともと思いますよ。

傷ついた心は時間をかけてゆっくりと治っていきます。
頭で無理に整えようとせず、できれば「供養」という行動で整えてもらいたいです。

とある先輩僧侶の檀家さんの話です。
おじいさんなのですが、家から車を出す時に、遊んでいる孫に気づかずに、誤ってひき殺してしまったのです。

最愛の孫を自分のせいで…
その苦悩の様は筆舌し難く、その方は自殺を考えました。

かける言葉が見当たらない先輩僧侶は、毎日その方の家に行き、一緒に泣きながら、一緒にお経をあげました。

来る日も来る日も涙を流しながらの供養…

そしてある日、「やっとわかりました。孫の供養と孫の分まで生きることがこれから私のすべきことです」と、その方は口にしました。

亡くなった両親や子供は聖なる存在になりました。
きっと同じ世界で安らかなことでしょう。
ですが、だからといって悲しくないわけじゃありません。
ならば泣きましょう。
そして泣いて供養しましょう。
手を合わせて、ひたすらにお経を読む…
必ず聖なる存在となった両親や子供が、まみさんを導いて下さいますから。

{{count}}
有り難し
おきもち

困っている人や悩んでいる人にとって、仏さまの教えが少しでも良薬となれること...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

日顕様
供養についてお話をありがとうございました。
「泣いて供養しましょう」というお言葉に救われる気が致します。

両親の死すら受け止め切れない中での流産でしたので、泣いても良いのだと思いますとふっと気持ちが軽くなりました。
まだまだ涙が止まる事はありませんが、沢山泣いて供養をしたいと思います。
本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ