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嫌な人

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有り難し有り難し 10

職場の隣の人を避けたいです。
忙しいふりをしてもずっとパソコンで遊んでいたり、
人のことを馬鹿にしたり、会社の顧客をあの野郎がとか言ってみたり
どうしても離れたいのですが、職場ですし、隣ですしどうにもできません。

一応、あまり話さないようにしています。おそらくその雰囲気は伝わっています。
ほかにもその方に対して疎ましく思っている人はいます。

嫌わないようになるには、というのは自然な感情ですので不可能に思うのですが、どのように接したらよいのでしょうか。
自然と、避けたり無視したりの雰囲気に近くなってしまうのですが。

私は30半ばで、相手は40後半ですので一回り離れています。新入社員みたいに注意したり、もめたり、言思っていることを言ったり、っていうのは違うと思うのですが。

よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

怨憎会苦

「なるべく気にしない」
「上司や同僚と相談」
「上司や同僚と飲み会でストレス発散」
など、可能な、ことや、思いつくことは、すでに行われているのだと思います。

また、就業後や休日のリフレッシュ等もすでに試みておられれることと思います。

お釈迦様は、どんなに幸せそうに見える人でも、生きることはすべて苦(苦悩)であるといいました。
(一切皆苦)
釈尊は、苦を生老病死の四苦と、それに4つプラスした八苦に、大きく分類しました。

怨憎会苦といいます。

自分のことを嫌いな人と必ず出会ってしまう。
自分が嫌いな人と必ず出会ってしまう。

これが怨憎会苦です。

これは、どんな人気者でも避けられない、人生の根本の苦悩です。

浄土真宗のご本尊である、阿弥陀如来は、「えらばず、嫌わず、見捨てず」ひとりの例外もなく救う仏です。
私の母校「大谷専修学院」のスローガンも「えらばず、嫌わず、見捨てず」です。

しかし、現実の人間は、自分の都合によって人を選びます。
都合が悪い人は嫌います。
手に負えなくなれば見捨てます。
それが、現実なので、釈尊は「怨憎会苦」と見抜かれました。

しかし、自分がある相手を嫌うと、自分自身が苦しいんですよね。
また周囲もいい気分ではなくなると思います。

嫌いという感情も、起こしたくなくても、起こってしまうものだから、それ自体はどうにもなりません。

人間にできることは、自分がその相手をなぜ嫌っているのかを、自分で問うことだと思います。

嫌いな理由、怒っている理由を自分で問うていくと、少しだけ、自分のことをゆるせるようになると、私の恩師である僧侶がいっておられました。

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有り難し
おきもち

浄土真宗、真宗大谷派です。
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質問者からのお礼

ありがとうございました。

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