母の秘密はそのままにした方がいいですか?
私は70歳前後の両親と同居しています。
最近、母の様子か少し違うような気がしていましたが、少し調べるどうやら兄にお金を渡したようです。通帳が空になっており、母のケータイに兄からの着信と引き出し日が一緒なのでわかりました。
兄の会社の経営がうまくいっていないのは知っており、母には絶対兄にお金など貸してはいけないとよく言っていたのに。私が勤めに出ている間のことでした。
少しでも力になりたいと言う母の気持ちが痛いほどわかります。
ただ、兄は躁鬱病と診断され、お金は湯水のように無駄に使っていることも私は知っています。母は兄の病気は知りません。
私と兄は関係がうまくいっていないことを知っているため、母は私にこのことを隠しています。もしお金を渡したら私はこの家を出ていくと断言してるので、この先も私に言うことはないと思います。
母がこの先も少ない年金を貯めてまた兄に渡してしまうのはとてもかわいそうで。
でも、母の気持ちを尊重し、このまま母の秘密はそのままにしておいた方がよいのでしょうか。
検討違いな相談とは思うのですが、私の心が張り裂けそうで…
助けてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お母様の携帯と通帳をみるのは
親子とはいえ、無断で、通帳をみたり、携帯をみたいするのは、あまりよいこととは思えません。
お兄様の躁鬱病とそれにともなう浪費は、お母様にも伝えたほうがよいと思います。
過去の出来事はそのままに。これからできることを考えましょう。
ご質問、拝読いたしました。
お母さまのお気持ちも、友恵さんのお気持ちも、形は違えども家族の一員を心配する気持ちは同じ。
結果論としての良し悪しはともかく、どちらも大切にしたいですねえ・・・
とりあえず、今回のお金のやりとりに関する一連の流れは、もうすでに過ぎてしまったこと。
秘密を暴こうがそのままにしようが、貸した(つもりの)お金はおそらく戻ってきません。
ですから、お母さまの気持ちを汲んで、今回の件には触れずにおいてはいかがでしょうか?
その上で、今後どうすれば良いか、ということに視点をおいて対策を練ることができれば良いと思います。
推察ですが、もしかすると、お母さまはお兄さまの問題をひとりで抱え込んでしまっているのかもしれません。だから、自分さえ我慢すれば...と思って、お金を渡してしまうのかもしれません。
そして同時に、あなた自身も胸が張り裂けそうになるほど、問題を「抱え込んで」しまっているのかもしれません。
まずは一度、心の健康に関連する行政や病院の相談窓口など、信頼できる周囲の第三者の方のお力も借りつつ、ご家族でお兄さまの病気について考える機会を設けてみてはいかがでしょう?(もちろん、お兄さまは同席なさらなくても良いと思います。)
お母さまの気持ちを受け止めてあげられる場所をつくることができれば、あなたの心配をお母さまに伝える機会があれば、お金を渡してしまう前に、「もしも、お金を渡すつもりのときは、一度、周りに相談してからにしてね。お兄さんのためになるか、わからないときもあるから。」などと、声をかけてあげられるかもしれません。
最終的には、家族の中で、お兄さまについての話がしやすい雰囲気をつくれれば、それに越したことはないと思います。ハードルは高いかもしれませんが、それが問題の根本的な解決へ向かうきっかけになるのではないでしょうか?
ご家族のみなさんが、それぞれお辛いのでしょうから、各々の中でその気持ちをため込まないで下さいね。
できるだけ、家族や信頼できるネットワークの中で情報を共有し、お互いの気背負いを少しでも減らしてみて下さい。
友恵さま、お母さま、お兄さま含め、ご家族みなさまの心が少しでも軽くなるよう、お祈りしています。
合掌
質問者からのお礼
佐藤さま、妙香さま、回答ありがとうございました。
母は20年前からうつ病を患っていて、兄の病気を私が知ったのは昨年。母は最近ようやく落ち着き、それもあってなかなか兄の病気を打ち明けられず、現在に至ってしまいました。
説明が足りず失礼いたしました。
母は私が守りたいと言う気持ちが行きすぎて、してはいけないことをしてしまいました。
これから先を見つめ、家族や、公共機関を利用し共に策を考えていきたいと思います。
早々の回答ありがとうございました。