亡くなった祖父と母に謝りたい
長文ですみません…
小さい頃に母を亡くし、母方の祖父母と父と私の4人で暮らしていました。私の身の回りのことは祖父が面倒をみてくれました。
大きな病気をしたことのない祖父が、数年前から入退院を繰り返すようになりました。
私は『(亡くなった)母の代わりに』と思い祖父に関わる時間を増やしました。
祖父は身体が不自由になり、
病院や介護施設での生活が多くなりました。入院や入所はとても苦痛だったのでしょう…ワガママを言うようになりました。
そして昨年の入院中、
別の病状も見つかり、
亡くなる数ヶ月前からは絶食に…
会話も出来なくなってしまいました。
祖父がワガママを口にしていた時は
亡くなった母に対して
『おじいちゃんのワガママを何とかして!お母さんが先に居なくなっちゃったからいけないんだよ!』
と思い、
絶食で会話も出来なくなってからは
『あんなに辛そうなら、早く亡くなった方が…』と思うようにもなってしまいました。
そして祖父の容態が急変、
亡くなる時も間に合いませんでした。
祖父の葬儀は、
祖母が喪主を、私が施主を務めました。
祖父が亡くなって、とても寂しいです。
だからこそ余計に
『なんであんな事を思ってしまったんだろう…』
と罪悪感でいっぱいです。
祖父の葬儀が済んだ後、祭壇と遺影の前で参列者の方と話していた時に
一瞬、祖父の遺影写真が微笑んでくれたように見えました。
でもそれはきっと私の勝手な思い込みでしょう。今でも酷い事を思ってしまった事に、罪悪感を感じています。
祖父が亡くなってから、実家でのお線香あげと、お墓参りをまめに行うようにしてはいますが後悔はなくなりません。
母と祖父に今からでも謝罪は出来ないでしょうか… どうか天国で幸せに過ごしていて欲しいんです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分を責めても救われません。
大奥様 ご質問をされていること自体、すでに許されています。
お母さまも、おじい様も、充分に感謝されています。この世に深い縁あって、親子となり、親族となりました。お母さまを早くに亡くされ、とても辛いこともあったでしょう、悲しいこともあったと思います。
それをお父様や、祖父母の皆さんが、暖かく見守り、大奥さんを育ててくれました。
そして、おじい様を看取り、お葬式をなされました。充分、この世での使命を果たされました。
いろんなことが思い出され、後悔されているとのことですが、もう過去のことです。その時は一生懸命なされたのですから、後悔はする必要はありません。それに罪悪感は自分で作るもの、いくら罪悪感を抱いても、誰も喜ぶ人はいません。
返って、お母さまやおじい様が悲しまれます。もう、後悔も罪悪感もやめましょう。
>祖父の葬儀が済んだ後、祭壇と遺影の前で参列者の方と話していた時に
一瞬、祖父の遺影写真が微笑んでくれたように見えました。
そうだと思います。それを素直に受け取りましょう。
大奥さんのお気持ちが晴れたとき、吹っ切れた時、お母さまもおじい様も、大奥様の言う天国で過ごされます。
質問者からのお礼
法筵寺ご住職 鈴木海祥様
ありがたいご回答、ありがとうございます。
ずっと、仏教に携わっている方に
ご相談したい事でした。
祖父が信仰心の厚い人だったので、
私も小さい頃から
仏教にはとても感心がありましたので、亡くなった母や祖父が
どんな気持ちでいるのかと
後悔ばかりでした。
『その時は一生懸命なされたのですから、後悔はする必要はありません。それに罪悪感は自分で作るもの、いくら罪悪感を抱いても、誰も喜ぶ人はいません。』
『すでに許されています』
の御言葉で、気持ちが軽くなりました。
これからも
母と祖父の法要などの機会を含め、
供養に努めてまいりたいと思います。
ありがとうございます