意見の食い違い
私は今、高3で受験生です
将来の夢は教師になることなんですが
父親がそれに納得しません
父親は自分の意見が通らないと
怒るような人なので
私は悪くないのによく怒られます
県内で進学校に入ったのですが
ギリギリ入ったため
成績は下から少し上くらいで
とても難関大へなんて進学出来ません
なのに父は国内ならいい大学へ行け
としか言いません
後、父は留学した経験があり
それが父にとっていい経験になった
らしいのですが
いい大学へ行くか留学を考えろとしか
言いません
私は小学生の時、教授になりたいと
いいましたが
ただ大好きな理科を一生やりたいだけで
博士とかなら実験が出来ると思い
教授になりたいと言ったのですが
教える立場になりたいと心変わりし
教師になりたいと言ったのですが
そんなのは妥協だとか
本当は教師になりたいなんて
思っていないだろと言ってきて
挙句の果てに
このままじゃお前の願いなんて
叶うわけが無いなどと言われました
どうすれば父は
納得してくれるのでしょうか
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
まだ時は熟しておらず、今は勉強に専念すべし
亀山純史と申します。
今、お父さんのことを説得しようとしても難しいと思います。まだ入試まで時間があります。そのような状況で、あなたのお父さんがあなたの意見を受け入れてくれるとは考えにくいですね。人はまだ可能性があるのではないかと思えば、その可能性を否定する考えを受け入れるだけの度量はないものです。センター試験も近づいてきて、お父さんが考えるあなたへの可能性と現実の学力がどのようになっているかによって、あなたの希望を少しは聞き入れてくれるようになるかもしれません。ですから、今は、お父さんのことを説得しようとすることに力を注ぐよりも、まずは勉強を頑張って、今よりも少しでも成績を上げることです。仏教では因果の道理を正しく見ることの大切さが説かれます。今あなたにとって必要なことは、お父さんの説得ではなく、学力の向上だと思います。もちろん、お父さんから反対されている状況と、賛成されている状況では、勉強への熱の入れようも違うことはわかります。しかし、「お父さんが反対していたから、僕は勉強に身が入らなかったんだ。」とは言いたくはありませんよね。こんな発言は単なる責任転嫁でしかありません。
なお、このままじゃお前の願いなんて叶うわけが無いなどと言われたようですが、それに対して私なら、「お父さんの言うとおりにしていれば、お父さんの願いは叶うかもしれないが、それは、お父さんの願いが叶うのであって、僕の夢ではない。」とでも反論するでしょうか。
いずれにせよ、今の時点での説得は難しく、説得させるにはまだ時は熟しておらず、今は勉強に専念すべし。これが私からのアドバイスです。
お父様の言うとおりにすればよい
教師になりたいということなら、大学の選択肢はかなり多いでしょう。
お父様が望まれるような大学でも、教員免許の取れる学部はあるでしょう。
そこを受けてだめなら、すべり止めで別の大学に入って教員免許を取ればよい。
また、留学しても、帰国後に教員免許を取る方法はあるでしょう。
で、お父様には、あなたがベストを尽くして勉強していることをわからせるしかありません。
懸命にやった結果であれば、お父様の望む大学に入れなくても、最終的には納得してくれる(というか、あきらめるしかない)のでは。
さて、仏教では慈悲の心を大切にします。
相手に対して怒らず憎まず、相手の幸せを願い、相手の悩み苦しみがなくなることを願う心です。
他人の心を思いどおりにコントロールすることは不可能です。
お父様が納得してくれなくても、お父様にはお父様なりの欲望・不満・プライドがあってのことでしょうから、お父様に対する慈悲の心は大切にしてください。
よくお話合いをなさるべきだと思います
お父上の教師に対するイメージは、昔あったような「でもしか先生」というものなのでしょう。私はたぶんお父上と同世代ですので、年代的に分かる気がします。
父上は上昇志向がお強くて、大手商社または外資系のエリート、もしかしたら起業家なのではないですか。そうした人は、バブル崩壊やリーマンショックを経験しようがどうしようが荒波を乗り越えていくのが男で、教師志望イコール安定思考イコール軟弱な人間と見ておられるのではないでしょうか。違いますかね。
しかし、あなたが目指しおられる学校の先生は性別にかかわらず社会に有益かつ個人としてもやりがいのある仕事だとも思います。また現在の先生は軟弱では決してつとまらないと思います。
そこで、何故、学校の先生になりたいのかをきちんとよくお父上とお話になり納得のいくまで煮詰めるのもよいと思います。一般の大学で資格を得て先生になるケースは多々ありますが、その県にある教員養成系の国立大学に入るのが採用に際してもっとも有利な進路です。静岡なら静岡大学教育学部ということです(他では駄目というのではありません)。そのためにも腹を割ってよくよくお話しになりお父上に納得してもらい、同意を得る方がよいと私は思います。
ところで、教育養成系の大学に進みながら、自ら進路を変更し別を選ばれる方も多くいらっしゃいます。十代の終わりに将来の進路を決めることに無理があるのだともいえます。
私には、後から思い返して、「あの時の選択は間違っていた」と思うことは多々あります。それでも、その時々によく考えて思案を重ねて決めたことなら、それはそれで仕方ないと思えます。結果としては「なるようになる」のかもしれませんが、大切な時期ですから自分でよく考え、お父上とよく話し合い、先生方にも相談し助言を求めてみてください。