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お寺にお参りする際に気をつけること

回答数回答 2
有り難し有り難し 31

新年のご挨拶でとあるお寺を参りました。本堂に入るため靴を脱ぐ際に、熱心な参拝者の方が「仏さまに背を向けてはいけません。大変失礼に当たります。」とご注意をしてくださりました。
私にとっては宗派も全く違うお寺でしたので、大変失礼なことをしてしまった、と思う反面、私の信じております仏さまはこのようなことでお怒りにならないはずと思い、自分をなだめてしまいました。

私の考えが甘すぎるのか、今後は絶対に気をつけたほうが良いのか、教えていただけないでしょうか?
また、神社のようにお決まりの作法?やご挨拶の仕方があるのであればそちらも是非お願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お敬いの作法ですね。

仏事にはさまざまな作法があります。
それらは仏様を敬う私たちの振る舞いを定めているものです。
「仏前を通る時には一礼をする」「お堂の出入りの際に一礼をする」「御本尊に足を投げ出して座らない」など、各宗派さまざまな作法が定められています。
しかし、ほとかさんのおっしゃる通りで仏様はそんなことを全く気にしません。
これらの作法は私達の側で作ったお敬いの姿勢であって、それができなかったから仏様が怒るとか罰が当たるということはないのです。
しかし「仏様は怒らないから、そんな作法は関係ない!」となってしまっては残念です。
このご縁を大切になさって、各々の作法を学んで下されば幸いです。

仏様は絶対に怒らないお方です。
いつも私たちを優しく包み込んでおられます。

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始めまして、釈心誓と申します。 浄土真宗本願寺派の僧侶です。 若輩浅学...
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気をつける必要はないと思います。

高齢者や障がい者の方々も見えられるのに、本堂前の階段が急であったり、手摺が立派過ぎて上手く掴めないなと、古い神社仏閣はどちからというと、皆さんが集まる場所としては、バリアフリーではないなと、感じることがよくあります。
高齢者の方を見かけると、どうかお怪我をしないように、ご参詣ください。と祈らずにはいられない気持ちになるものです。
ご参詣された方々のご多幸を祈らずにはいられないのが、神仏の御心であると思います。
作法として、またお敬いの気持ちとして神仏に対して礼をするのは当然のこととして、靴を脱ぐ時に背を向けたらいかんと他人に注意をするのは、行き過ぎた行為だと思います。
気にすることはありません。
靴を脱ぐのに背を向けるのはやむを得ないにことです。身体を捻って後向きにならないようにしない!とまで、神仏がお考えになるでしょうか?私は全くそうは思いません。対面させていただいた時に、拝まなければならない、祈らずにはいられない、とご自身が神仏に対し奉り、報恩感謝のお気持ちをお持ちになれるかどうかが大切なことであると私は考えます。それも人から強要されるものでは絶対になく、ご自身が心の底からどう考えるかが大切なのではないかと思います。
翻って、新しく見えられた方、つまりあなたに対して、物知り顔に入らぬ忠告をするくらいなら、こんにちは、ようこそご参詣に来られましたね。と笑顔で愛語を語ることこそ、その神社仏閣を信奉するものの、務めではないかと、申し上げたい。
そんなことは意に介さず、どうかお参りしてくださいな。以前によく、涼しい本堂で阿弥陀さまに背を向けて、蚊取り線香を焚いて昼寝を楽しんだ小僧より(笑) 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

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浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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質問者からのお礼

釈心誓さま
深夜にも関わらずご回答ありがとうございました。私にとって、仏さまは祖父母のように優しく親しみのある存在でした。ついうっかり、敬いの作法が抜けておりました。新年早々恥ずかしく、そして反省すべき出来事でした。今後、この経験が活かされるようなご縁を感じ、ちゃんと礼儀作法を学びたいと思いました。ご注意くださった方にもこちらにてお礼を申し上げたいです。

三浦康昭さま
ありがとうございます。良かったです。ご注意を受けた時、これからお寺に参るのが恐くなったので、ホッとしました。身体や心、年齢、皆んな違った立場でお寺に訪問していらっしゃるので、皆んなが笑顔で安心して訪問出来るように、私も参拝者として「こんにちは」とご挨拶と思いやりの気持ちを持とうと思います。

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