家柄…
先日、初めてお付き合いしている方の親御さんに会いました。
いますぐではなくとも、近いうちに結婚したいとお互い考えていたので、彼氏さんが親に会ってほしいとのことからでした。
私が高校生の頃、経済的な理由により、両親は離婚し、生活保護を受けました。今では、一人暮らしをしているので、私は保護からは外れています。
ご両親は?と親御さんから聞かれ、私は包み隠さずに、離婚のこと、保護のことを話しました。
すると、
「そういう資産のない家柄の子はダメ」
「そういう特殊な家族とは親戚になりたくない」
と言われました。
私自身のことというより、家族の為にその決断をした両親、貧しいながらも一生懸命育ててくれた母、精神的にも支え合ってきた姉と弟。
私の大切な大切な家族を全否定するような、見下すようなその発言に、悲しくて悲しくてしかたありません。
彼氏さんは、「自分の両親がそんな理解のない人間だと思わなかった…僕がなんとか説得するから。ごめんね。」
と。
そう言ってくれるのはとても嬉しいことですが、やはり血は争えないのでは?
彼氏さんも親御さんと同じ考えがあるのではないか?
と、不安で仕方ありません。
そして、どうしても、家族を否定された悲しみから抜け出せません。
今はお互い別れたくない気持ちが強いのでお付き合いを続けていますが、、最終的な彼氏さんにとっての幸せを考えると、いわゆる「良い家柄」の方と結ばれるのがいいのでは?
私自身も、こんなわだかまりを抱えていては辛いだけなのでは?
と思ってしまいます。
延々と自問自答を繰り返しています。
アドバイスを頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一人産まれ一人黄泉に赴く
人は一人で産まれ、一人で死んでいくという意味です。何もこの世に持って産まれることはできませんし、また、何ももっとあの世に逝くことはできないのです。裸で産まれ裸で還っていきます。だから、生来無一物と言うんです。
ましてやご本人に直接関係のないことで避けられるというのは、逆に今頃、家柄などという死後になりつつある言葉を持ち出すとは、悲しい気持ちになりました。今後の生活は彼とお二人で創るものです。実際にご結婚されてお二人になればわかると思いますが、二人でどう生きるかですよ。
いままで大変な苦労をされて育ててくださったお母様やご兄弟に感謝しながら、新しい人生をお二人で始められたらよろしい。
たったいま目の前にいる彼を信じないで誰を信じるのですか?
人を信じきれないから、家柄や財産に充てにするのではないでしょうか。信じるのなら、二人でこれから築き上げたらよろしい。
ただ、いたずらに敵愾心を燃やしたり、距離を置くのも詮無いこと、彼のご両親ですからね。さらっと水に流して生きて行かれたらいかがでしょうか?お二人の新しい門出を心より祝福ささせていただくとともに、ご多幸をお祈り申し上げます。
人として一番大切なこと
mさん
どんなにかショックで悲しかったでしょうね。
それが文面からも感じられて心が痛くなりました。
彼氏さんの親御さんの言葉はまぎれもなく「暴力」です。
あなたの心に向かって放たれた毒矢のようなものです。
それを受けとる必要はありません。
拒否して結構・・・「着信拒否!」です。
お釈迦様は家柄や生まれ、職業などによって人を評価してはいけないと教えています。
お釈迦様の時代の古代インドでは人間の評価は家柄や家系によって行っていたので身分の違うもの同士の結婚はできませんでした。
だから当時のお釈迦様の教えは画期的なことでした。
お釈迦様は人を評価するときは「身口意の行いによって判断しましょう」と言っています。
人として一番大切なことは「こころの清らかさ」です。
資産のないことは恥ずかしことではありません。
そのことで人を評価することが恥ずかしいことです。
貧しいながらも支えあってきたあなたの家族を誇りに思ってください。
誰に何と言われようと誇りに思う強さをもってください。
さて、あなたの彼氏さんはそんな親御さんに育てられても
しっかりした考えをもっていることを頼もしく思います。
ふつう子供は親の価値観を知らずに受け継いでしまいがちだからです。
そんな人に出会えたことを喜びこれからも2人で善きパートナーシップを築いてください。
でも、あえてもう一つ付け加えるなら
今のあなたの心にある彼氏さんへの懸念も大切にしてください。
言葉と本心が裏腹のことや頭ではわかっているけど
心では納得していないということもあるからです。
それは彼氏さんを疑うということと別のことです。
お釈迦様はただ「信じなさい」とはいっていません。
正しいか正しくないか自分で「確かめなさい」とも言っています。
これから彼氏さんとの付き合いを続けていく中で
お互いの価値観を確認しあって本当に2人にとってお互いが
生涯のパートナーにふさわしいのかよくよく確かめあってください。
結婚は一生の問題ですからね。
それはお互いのしあわせのために大切なことです。
mさんが今回のショックと悲しみを契機にして
こころが清らかで強さもあるすてきな女性になり
しあわせになることをお祈りしています。仙如
質問者からのお礼
希望に繋がるお言葉、大切にさせていただきます。
彼を信じます。
光が見えた気がします。
ありがとうございます。
毒矢を無視して、お互いに確認し合いながら、、幸せの道を見つけられるように進んで行けたらと思います。
こころ強いアドバイス、ありがとうございます。