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御位牌について

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有り難し有り難し 16

私は分家の生まれで、今現在、入る予定の墓はありません。

家族が亡くなったら、居住地近郊にある私営墓地を用意するつもりです。
うちには娘しかおらず、いつか嫁ぐのかずっと独身なのかわかりませんが、できるだけ彼女に負担をかけたくないので、例え娘がいつかこの地を離れ、遠くに住むことになっても、管理者に毎年供養をしてもらえ、一定の期間が過ぎたら永代供養になる契約を結ぶことになると思います。

お骨はそこに入るので、良いのですが、困っているのは御位牌についてです。
旧いお宅程、御位牌を皆さん大事に守っていらっしゃいますが、うちは核家族。
先のような理由で、彼女の心の拠り所になる程度の遺影さえあれば、それで良いかも、遺影に、気持ちだけですがお水、線香を備え、手を合わせればそれで十分かな、と思ってしまうのです。

でも、一般的に言えば、御位牌、そして小さくてもいいから仏壇がないと、やっぱりいけないものなのだろうかと引っかかっています。
しかしながら、娘が嫁に行った先で、邪魔にされたり、持ち重りしても困りますし。

僧侶の方々は、どのようにお考えでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

位牌は亡き人の魂が宿るもの

Happyさん、初めまして。

まず、お伝えしたいのは位牌は亡き人の魂が宿るものです。
一般の方は写真を見て思いを馳せ手を合わせる方が多いでしょうが、僧侶は位牌(と仏壇に祀る御本尊)に対して拝みます。
ですので、亡き人の魂が宿る位牌は小さくても構いませんので是非お祀りください。

様々な事情で仏壇を置くスペースがないという方でしたら1万円以下の小さいお厨子だけの仏壇もありますし、私のお参りさせていただく家でもカラーボックスのような棚や台の上に白い布を引いて位牌を置き、綺麗にお祀りされている方もいます。

あと、もう一点。あなたやあなたのご家族の供養は娘さんにとってそもそも負担ではありません。

核家族化が進んではや数十年。
家や家族の形も多様化し、ライフスタイルも日々変化する現代に於いて、仰る通り代々その地に根を張って住む家や旧家は少なく、代々の位牌をお家で祀れる家は少ないです。

ですが、心配はありません。
旧家や後継がいる家と同じようにせねばならないと考えるから負担になるわけで、後継がいないならば出来るところまで無理のない範囲で供養していただいたら結構です。仏壇も位牌も墓も同じです。

昨今、「子や孫の負担にならないように!永代供養!」というCMやチラシを散見しますが、本質的に言えば後継がいないなら墓は合祀墓でも後継が途絶えた時点で処分でも構いませんし、仏壇や位牌はあなたやご家族が将来亡くなられ、嫁いだ娘さんだけになってしまった時点で仏壇、位牌を嫁ぎ先に持っていけないなら性根抜き(発遣)して然るべき形で処分でも全く構いません。

余談ですが、たとえ家が途絶えようとも檀家として属する菩提寺の住職や正式なお寺の正式な僧侶に葬式で導師を勤めていただければ、故人の戒名と俗名、命日等がお寺の「過去帳」というノートに記載され、毎日のお勤めなどで住職や寺の僧侶によりお寺の御本尊を拝むのと合わせて供養されます。寺がある限りずっとです。
(一時期、話題になった派遣でやって来るお坊さんの場合はわかりませんが……)

合掌。

※追記
親戚がお世話になってるお寺や自分の家の宗旨を確認して近くのお寺に電話でアポをとり相談してみてください。心配なさらずとも相談を無下にはされないはずです。
葬儀の際の式場紹介ですと時間が逼迫したり諸々の事情で選択肢が少なくなります。ご留意を。

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未だ愚迷凡夫の身ではありますが、皆様の一助になるようなお答えができれば幸い...
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娘さんと話をしてみてください

質問をお寄せいただきありがとうございます。

お墓やお位牌のことをお考えいただき、有難いことだと思います。

ご質問の内容からすると、将来Happyさんのお骨や位牌の供養を娘さんがどうするのかということについてだと思われますので、やはり娘さんと話をされるのが一番大事だと思います。

沙門先生もおっしゃっておられますように、近年は子や孫に負担をかけたくない、迷惑をかけたくないという一方通行な視点で語られがちです。

でも子どもや孫はきちんと供養することを望んでいることもありますし、かえって余計な負担を与えてしまう場合もあるようです。

その上で、お位牌はきちんとおまつりしてもいいですし、いろいろな事情で持つことができないとしても、仏教的には何か問題があるわけではありません。

娘さんの気持ちが落ち着く方法で供養されるのが良いと思います。

永代供養はお骨とお位牌を同時にお納めできる場所もあります。いろいろな永代供養のかたちをお調べになられても良いですね。

Happyさんと娘さんの納得できる供養をされますことをお祈りしております。

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質問者からのお礼

沙門様、丁寧なお返事、誠にありがとうございます。
常識を知りませんでお恥ずかしい限りです。

気になることがあるのですが、お寺にお世話になる場合、一般的にはお寺の指定の場所にお墓を建て、檀家になるようですが、うちのように、費用の都合で墓は私営、しかも恥ずかしながら規模の小さい墓、でも御位牌は作る、となると、いくらライフスタイルが変化して行くとはいえ、読経を頼んだお寺さんに嫌な顔をされるのが関の山ではないかと心配です。
近くのお寺や、葬式で式場紹介して貰ったお寺さんにいきなり相談するのも勇気がいるのですが、いかがでしょうか。

沙門様

ありがとうございました。
時間がある間に、近所のお寺さんに相談してみます。

笠島様

お言葉をありがとうございます。
そうですね、娘が大きくなったとき、聞いてみたいと思います。
親ばかりが気に揉むより、継ぐ者に選択してもらった方が、良いですね。
永代供養で、お骨と位牌、両方見ていただけるところもあるとのこと。
そんなお寺さんが近所にもしあれば、助かります。

お骨はお骨で墓に入れ、掃除して花を飾って、読経もお願いして供養するのに、何故、家にも先祖の魂の居場所を用意して、そちらにもお世話が必要なのか、不思議に思っていたのです。
うちには簡単ですが神棚があり、手を合わせていて、でも神社にはたまにですがお参りするので、同じような感じに思えば良いのでしょうが、何しろお位牌を家に置いたら、何処かのお寺さんにお世話にならねばならず、そうすると、かなりの額のお布施が必要になる日がいつか来るのではないか、そんな遺産を娘に残せるだろうか、という不安が頭をもたげるのです。うちの子が大きくなる頃には、今よりさらに非正規雇用が多い世の中でございますからね。
昨今の分家の核家族の人が、自分の死後は散骨で良いとか、樹木葬で良いとかよく言うのは、経済的な理由によるものが大きいと思うのですが、本当に難しい問題ですね。

「位牌・仏壇」問答一覧

親族ではない方のお仏壇

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