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夢見た大好きな仕事が嫌になった時。

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有り難し有り難し 15

私は小さな時から人の世話好きで、人を助ける仕事に就きたいと思っていました。

それは私自身の体験からの影響もありました。
この世はどの仕事も全て誰かを支えてる、全て人の役に立てる仕事ですが、数多くある、人を助ける仕事の中から看護師になりたいと思いました。

やっと夢見て掴んだはずの仕事ですが一年目の私はまだまだ未熟で。

やり残した仕事や情報の伝達不足は業務に大きく支障を残すため私なりに全力で行っていました。
そしてつたない新米看護師の私に多くを学ばさせていただける、命を預けて必死に訴えてくる患者さんの話にもできるかぎり耳を傾け、関わろうと思っていました。

時間内に終わらせることも、仕事の能力として大切なことも充分に理解しています。

しかし、容態変化もある職業柄、時間内に終らせて帰ることも難しくスタッフの確保もギリギリ、精神的にも肉体的にも苦しい状況にあります。

上司からは「まだおわらないの??時間内に終わらせないとこっちが怒られるから。」と言われたため、効率化を目標にし、1度思い切り淡々と業務をこなしてみました。

ギリギリで時間内には仕事は終えられましたが、その裏には「もう、終わり?」と言ったような不安を表出する患者さんの姿がありました。

機械的に淡々とロボットのようにこなした患者さんを介しての看護は正直、全く仕事をした気がしませんでした。

しかし、人件費削減のため残業は禁止、(けれどプラス2時間は基本的にサービス残業している状況)時間内に終わらせないといけない。全ての話は聞かず、短的に患者さんからの情報を得る、多くの知らない疾患やケアは勉強しないといけない。このような目まぐるしい状況に精神的に心がきつくなってしまいました。

大好きな仕事が楽しくなく、嫌になってしまいました。

そんな状況でも頑張ればきっと誰かしら見てくれていると思います。人が見てなくても神様や、御先祖様は見てくれているだろう、と思って自分で自分を励まして前に進もうとしています。

でも、立ち止まり振り返って色々考え初心に振り返ってもみましたが、もう進めそうにありません。

ポロッと涙がこぼれます。

どうすれば良いのでしょう。
ご助言していただきたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

思いがかなう職場がありますよ

白衣の天使と言われる看護師さんの仕事に生きがいを見出している。素晴らしいことです。ただ、職場環境が良くないのですよね。現場の大変さはよく聞きます。まさにそこに直面し、時間外給与を出したくない経営者側と、すがる患者さんの側で板挟み。給与は要らないから患者さんの側に立ちたい気持ちはよくわかります。けれどもきりがありません。あなたの体を壊してしまっては元も子もありません。どこかで線引きをしないと、同僚にも迷惑をかけます。
医療職場はどこも人手不足です。今いる職場より、あなたの思いを理解してくれる職場があるはずです。元同級生などと情報交換しながら、思いをかなえられる職場を探してみましょう。現場の状況から似たり寄ったりかもしれませんが、今よりも職場環境のいいところが見つかるかもしれません。すぐに辞めるのでなく、我慢して勤めながら、次の職場を探しましょう。
きっとあなたを白衣の天使と思ってくれる患者さんに奉仕できる、いい職場が見つかると思います。
もちろんあなた自身がもっと仕事に慣れてという必要もありますでしょう。そういう意味からも、今しばらくは今の職場で我慢して、仕事に慣れてくださいね。
夜勤もあるでしょうけど、平日の昼間の休みもありますよね。身体的にはしんどいけど、他の職業より自分の時間が取れるはずです。自由時間には気分転換にお寺参りをして、リフレッシュしましょう。きっと気持ちが晴れるはずです。仏教の勉強をなさって、患者さんの心を癒やすこともできるかもですよ。

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有り難し
おきもち

高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
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気持ちは変わっていきますよ。

看護師さん、大変なお仕事ですよね。でもまだ一年目。これからです。大丈夫です。

バランスが大事ではないでしょうか。仏教では中道といいますが、偏らないことです。白か黒かの2択ではないということです。

一番に大事にしなければならないのはやはり患者さんの命ですよね。そこだけ自分のなかで決めておけば、あとは自分でバランスをとりながらやっていけばよいのではないでしょうか。白のときもあれば、黒のときがあってもよい。「大事なのはそこではない」と自分の中で分かっていれば、必要以上に悩むこともなくなるのでは?

他人から何かを求められて、それに忠実に応えることに価値があると考えると、なんか「やらされてる感」がありますよね?それに求めてくるものはその人の立場によって違いますし、それに全て応えようとしていたらこちらが疲れてしまいます。なにが必要でなにが必要でないか…。それも段々と分かってくるのでは。

まだ一年目ですので、そこら辺の感覚はこれから自然とつかんでいけると思いますし、もう進めないと決めるのはまだ早いと思います。
今の気持ちは今のものであって、仕事に慣れてきたり立場が変わったりしたら、また気持ちも変わってきます。変わるのが自然なことです。

まだまだこれからですよ。人の命を救う大変なお仕事ですが、素晴らしい仕事だと思います。今は辛いでしょうが、あまり自分で良い悪いと決め過ぎずに、頑張って下さい。応援しています。

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おきもち

若輩者ですが、宜しくお願い致します。
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質問者からのお礼

柴谷様
ご拝読していただき、感謝いたします。
そうですよね。まだ不慣れであることも苦しい原因の中の一つでもありますし、今の職場でしか学べないことも沢山あると思いますので早まらずにもう少しゆったりと気持ちの余裕を持って過ごしてみます。
休みの日は自分の好きなことをしながらメリハリをつけてリフレッシュして、自分の心を大切にして頑張ります。
ありがとうございました。

宗像様
ご拝読していただき、感謝いたします。
宗像様の、1番大切にしなければならないのは患者さんの命、という所にハッとしました。
上司から多くを求められ過ぎて、看護師として1番守るべき大切であり基本的なことを置き去りにしてしまっていた気がします。
そしてシンプルに考えるとこんなにも心が楽になるということ、やらされ感から看護の楽しさも失っていたのだと気がつくことが出来ました。
今はグレーゾーンでもいいじゃないか、と自分に言い聞かせつつ決め付けずに頑張ります。
ありがとうございました。

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