こんにちは。しっかり吐き出すことは出来ましたか？少しは楽になれたでしょうか。人間上手くいく時もあればそうでない時もあります。

しなさんの半年前の相談に

「私は、自分で自分の事を運が良いと思います。 （中略）人に恵まれ、運が良いと思う事は、世の中みんなが思う事なのでしょうか？ 私は、助けてもらってばかりで、どうお返しすればいいのでしょうか。」

とありました。どうでしょうか。同じような状況でも考え方で起きる物事の捉え方も変わるのかもしれません。

仕事の人間関係はうまくいかない
→コミュニケーションの難しさを学んでいる。上手くいかなくとも仕事は仕事として取り組むプロの姿勢の訓練になる。

友人も彼氏や恋人との時間が増えて、関わりが減っていく
→おめでたい事。祝福すべき事。その中でも関わりをもってくれるのはありがたい事。

自分の恋愛は全く進まず、悪い結果に
→結ばれるご縁の有り難さを学んでいる。

親には、いつになったら結婚するの？早く家を出て行きなさい
→それでも家に置いてくれている。何でも言い合える関係である。

という風に。

「どうして、こう…うまくいかない事ばかり。 」

ということは「本当はうまくいくはずなのに」と「想定している」ということです。でも本当は想定できることなんて何一つないんです。人生は想定外の連続です。

私が私で決めた基準が満たされない時、人は不幸を感じるのかもしれません。でもその基準を取っ払うことができたなら、どんな出来事も「いただいたご縁」として引き受けていけるかもしれません。
幸せというのは「私にとって都合のいい事」ばかりが起きるのではなく、どんな事が起きても受け入れて現実を歩んでいけることです。

「こうなれば幸せ」

という条件は条件が満たされなくなると不幸になってしまいます。どんな事も起きうる。ご縁次第でどうにでもなる。そんな人生の中で「こうしたい」「こうなりたい」とは私が勝手に思っているだけで、「こうならなければいけない」わけではないのです。だからそれが叶わないことは不幸ではない。
思い通りにならない人生を私がやりたいように生きている。それがもうすでにして有難いことなのです。

吉武文法

法覚寺

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...

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