いやな自分ばかり思い出します
最近このサイトを知り、仏教的な考え方を学びつつある、ケロと申します。
色々な方が質問されておられますが、私も自分が嫌いです。
楽しかったはずの思い出も、調子に乗ってた自分、いい気になってた自分…としか思い出せません。
過去のアルバムを見るのもつらいです。
他の方への回答に、仏教には「今」と「ここ」しかないとあり、以前に読んだお坊さんの本にも、「今」感じている五感がすべて、というようなことが書かれていたのですが、よくわかりません。
反省はしないという事ではないですよね?
夢を見ないという事でもないと思うのですが、もう少しわかりやすく教えていただければ、少しは自分を嫌いな自分から解放されるかと思い、質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
なぜ「今」「ここ」か
もし、ドラえもんのタイムマシンがあれば過去にさかのぼり、「今」の自分を変える事ができます。
確かドラえもんの初回は、ダメな先祖である、のび太を変えようとして、未来の子孫が「今」の境遇を変えたくて、未来からタイムマシンでやってきたのが始まりです。
でも、現実無理ですよね。
過去を切り捨てるのではなく、反省するのも一つの手段です。
一番大切なのは、過去をどう捉えるがであります。
あなたとは無関係かも知れませんが、過去に虐待の経験があったとしましょう。
では、虐待を受けた皆さんは、皆同じ人生でしょうか?
すなわち、過去の経験をどう捉えるかにより、「今」を変える事は可能です。
また、未来についても同じことが言えます。
同じ目標を立てたとしても、全く異なる未来があるでしょう。
だからこそ、「今」出来る事をこなしていき、過去に囚われず、不確実な未来を憂慮せずに、「今」「ここ」を生きるしかないのです。
過去の自分か嫌になるという事は、自分自身を愛せていないという事です。
でも、それがあなた自身ですしなんら恥ずかしいことではありません。
過去も今の自分も受け容れる事により、生き方は少しづつ変わります。
過去にあなた自身が選択してきた結果が今のあなたです。
今のあり方が、未来を作り出していきます。
あなたの幸せをお祈りします。
質問者からのお礼
海老原様、回答をありがとうごさいました。
「今」と「ここ」の意味がよくわかりました。
「自分を愛せていない」とのご指摘はそのとおりだと思います。
正直なところ、愛し方もわからないのですが、まずは「今」と「ここ」を大切に生きることで、少しでも自分を好きになれたらいいと思いました。
ありがとうごさいました。