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嫌な記憶との向き合い方について。回答受付中

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有り難し有り難し 6

 近頃、子供の頃の嫌な記憶を思いだしてしまいました。
 私は東北のある田舎で育ちました。祖父母は農家、父は消防士、母は役所で働いており、隣県の大学に進学して文武両道に励み、不自由なく育つことができました。現在36歳ですが、姉妹がいて経済的に大変ながらもここまでしてくれた家族には今更ながら感謝しなければと思います。社会に出てからも不器用で失敗しながらも、何とか歩んでこれたと思います。
 希望の職種にはつけなかったものの、金融保険業の営業職として県内で成績上位を修めることができ、目標のFP2級も取得して資産運用も含めて、同年代よりは収入上になる程頑張ることが出来たと思います。また、学生時代から武道をやっていますが、昇段しましたし、新たな挑戦のためAIの通信教育等も始めました。
そんな私ですが、幼少の頃は同級生にバカにされたり、冷やかしやいたずらにあっていました。周囲より世間知らずで、第2、3子が多い中で一番上だし、ある意味恵まれていたのでしょう。
先日地域の夏祭りの手伝い中に、私をバカにしていた同級生が旦那と子供を連れてやってきたところを見てしまい、昔の嫌な思いがフラッシュバックしてしまいました。冷やかして笑ったり、私物を取り上げて友達同士で嫌がる私をあざ笑ったり、決めつけや噂したりしていました。
今でこそ、不品行や悪行として対処できますが、子供の私には到底無理で、何とか親に言うか先生に言うかしかできませんでした。
その同級生は片親ずつ違う兄姉の元で育ち、父親が金銭横領で職場を退職させられたり姉はだれのかわからない子を産んだりと、めちゃくちゃな環境で育っています。地元の商業高校に進んだものの、部活はやめてしまい、印象が良くないギャルのようになっていました。昔から狡猾なことろがあり、正直にしか生きられない私をバカにしていました。妬み僻みもあると思います。
姿を見て、裏で何か言われていないかと想像してしまいます。私は今ご縁がなく未婚ですが、その同級生は旦那彼氏がいることを鼻にかけ、子供がいる幸せな様子を自慢する行動をしてくるのではないかと。私が気にしなければいいのですが、動揺してしまいました。
しかしながら、同級生の行為はやってはいけないと思います。その旦那も事実を知っているのか不明ですが、よく結婚したものだと思ってしまいます。
心構えや対処など、ご教示頂けますと幸いです。

2025年8月13日 23:24

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去のいじめを思い出したときの心構えと向き合い方

あなたが感じた動揺は、とても自然な反応です。過去の記憶は時間が経ってもふとしたきっかけで蘇り、その瞬間の感情や身体感覚まで伴います。特に、相手が今も元気で生活している姿は「当時の苦しみは何だったのか」という理不尽さや悔しさを呼び起こします。

1.「今の私」と「過去の私」を分ける
仏教では、すべては常に変化するという「諸行無常」が説かれます。あなたは当時より成長し、自立した力を持っています。過去の無力感は、その時の年齢や立場ゆえのものであり、今のあなたなら別の選択も可能です。「あの時の私」と「今の私」を意識的に分けて捉えましょう。

2. 噂や視線への恐れ
「裏で何か言われているかも」という想像は自然な防衛本能ですが、仏教の「因果応報」では、行為の結果は必ず本人に返ります。相手の発言はあなたの価値を減らすものではなく、それは相手の口から出たものでしかありません。

3. 心構えの実践

・相手を見かけたら視線をそらし、他の人や景色に意識を向ける。

・動揺したら深く吐いてゆっくり吸う呼吸を3回行う。

・資格取得や仕事の成果、武道の昇段など、築いてきた実績を思い出し「私は成長している」と心に刻む。

4. 仏教的整理
過去の出来事は「縁起」によって起きたものです。相手の背景が行動に影響したとしても、許す必要はありません。理解はしても心を絡めない——これが「離縁」の智慧です。「相手は相手、自分は自分」と区切り、感情ごと手放すことが平安につながります。

あなたはもう、あの頃の無力な子供ではありません。過去の加害者がどう生きていても、あなたの人生の質を決めるのは、あなた自身の選択と行動です。相手を変えるのではなく、意識の向け先を変えること。それが、過去から自由になる第一歩です。

合掌

2025年8月14日 12:41
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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。経営と人生に「問い」を。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
心身ともに医療介護は専門領域。 これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。 2歳から108歳まで患者さん担当。 カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメントまで相談対応可能。 ビジョンワークはライフワーク。 もちろん職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。 私は伴走させていただきます。

落ち着いて達観なさって下さいね

拝読させて頂きました。
あなたはあなたをいじめた方々の今の姿を見て動揺してしまうのですね。詳細なあなたやその方々のことはわからないですけれども、あなたがそのように思ってしまうのもわかるように感じます。お気持ち心よりお察しします。
あなたがそのように動揺してしまうのは昔のことを知っているからでしょうね。今の姿とはかけ離れているでしょうし、かつての悪行はなかなか想像できないでしょうからね。
ただその方々があなたになさった悪行は決して消えることはないです。そのような悪行をしたものに必ず戻っていくのです。あなたの姿を見て思い返すかもしれませんし、そうでなくても必ずその方々の心の中に蘇ってきて深く心を突くでしょう。自ら犯した悪行から決して逃げることはできません、亡くなったとしても追いかけて捕まえてくるでしょう。
悪行を心から反省して懺悔して心から謝罪しなければ決して消えはしないのです。
ですからあなたは落ち着いて冷静に達観なさっておられればよいと思いますし、あまり関わる必要はないと思います。
その方々が心から謝罪してくるならばしっかりとお話し伺ってみてもよろしいかとは思います。とはいえあなたの可能な範囲でムリなくお話しなさってみましょう。
あなたがそのような悪意や悪言や悪行そして悪縁を離れて毎日を穏やかに健やかに生きることできますように、大切な方々とのご縁に恵まれて心から豊かにおおらかに充実した人生を生き抜くことできますように切に仏様や神様やあなたのご先祖様にお祈りさせて頂きます。そしてあなたを心より応援させて頂きます。至心合掌

2025年8月14日 19:07
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

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