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あまり聞いたことがない「はからいを捨てる」の意味

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臨済宗の藤原東演さんの本を読んで、「はからいを捨てる」という言葉がでてきたのですが、聞きなれない言葉で意味がよくわかりませんでした。仕事をするときは自分のはからいを捨てるんだ。のように出てきます。意味をお教えください


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「はからい」について

やー君様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「はからい」については、思慮、分別などを示すことになるとは存じますが、全ての「はからい」が悪いわけでは無くて、モノ・コトを実体視執着しての「はからい」に問題があると仏教では考えることになります。

恐らくは、自分の思い込みや偏見を捨てて、モノ・コトのありのままを見れるように、あるいは、邪魔となる妄念や妄想を捨てて、モノ・コトに集中できるようにという意味合いで述べられておられるのではないだろうかとは存じます。

誤解としては、「何も考えない」、「何も思わない」ということでは無く、考えるのも、思うのも、その「はからい」の前提として、「全ては縁起し空である」としての事実をしっかりと見れるように調えて参りたいものとなります。

少しずつでも構いませんので、是非、仏教を学び進められる中で、「空」と「縁起」についての理解も深めて頂けましたらと存じます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
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質問者からのお礼

川口様ありがとうございます。なるほど意味がわかりました。「はからいを捨てて」いきたいとおもいました。また、仏教を学んでいくなかで空というのがむずかしく、これからどうやって理解すればいいのか、と思っていました。自分なりに努力してみます。ありがとうございました

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