hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

後悔と喪失感に苦しんでいます

回答数回答 1
有り難し有り難し 15

 個人的な悩みで恥ずかしいのですが、あまりにも苦しいのでご相談させて頂きたいと思います。

 4年前に離婚いたしました。原因を書くのは控えさせていただきますが、弱り切っていた彼に追い打ちをかけるように一方的に別れを切り出したのは、私です。いま思えば数々の冷酷な言葉で彼を傷つけてしまいました。「自由になる」という言葉に踊らされ、新生活への希望に目が眩み、自分自身の行動を正当化させていた部分もあります。 

 離婚後も半年ほどは連絡をとりあっていたのですが、今では彼とは音信不通です。(メールを送っても無視されます。)どうやら新しい伴侶と出会ったようです。今度こそは彼に本当に幸せになってほしいと心から願っております。 

 一方、私は失った物の大きさに後になって気づかされました。当時の自分の忍耐力の無さと愚かさ、未熟さ、冷酷さを今でも許すことができません。 せっかく頂いた大切なご縁を自らの手で壊してしまったのです。元の生活に戻りたいと何度と願ったことか分かりません。もちろん不可能なことだとは十分承知の上ですが。

 幸いなことに、一番苦しくうつ病のような症状に悩まされた時に、仏教の教えに触れる機会があり、大いに救われました。 お陰様でそれまでの価値観がガラッと変わり、毎日生きていることに感謝する事ができるようになりました。それなりに趣味も楽しみながら過ごしております。 

 それでもふとした時に湧いてくる後悔の念に苦しまない日はありません。 いつか心が晴れる日が来るのでしょうか? せめて元夫が新しい伴侶と幸せに暮らしている姿でも見ることができれば、少しは自分を許せるかもしれないと思いますが、それもかないません。 この後悔の念や喪失感と今後どのように付き合っていけば良いのでしょうか? 

 私ほどの愚か者はそうそういないと思います。こんな悩みを打ち明けると軽蔑されてしまうだろうという思いから、周囲の友人にも話せないでおります。毎日苦しいです。 稚拙な内容の相談をどうぞお許しください。よろしくお願いいたします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたが自分を責めても責めなくても、事実はそのまま

具体的にどんなことをされてきたのかはわかりませんが、それも過去のこと。今は、元旦那さんは目の前にいないわけです。元旦那さんも、すでに自分の道を歩まれているわけですから、何にも気にすることはない。

今のあなたの苦しみは、今あなたがご自分を責めているからおきた苦しみです。ご自分が悪いといっていますが、もしかしたら、元旦那さんは、「わかれてよかったあ」と今思っているかもしれませんし、そこを想像したりご自分を責めたりしても、周りの様子、今目の前の様子は何にも変化しないでしょう。そんな思いはそっとしておけばいいのです。無意味です。

私は悪いなんて思うことは、ご自分を過去に縛り付け動けなくするだけ、事実は今を生きています。何にも心配せず、今の様子を見てください。感じてください。心配や苦しみなんて一切ありませんよ。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

 邦元 様 ご丁寧で親身なご回答、ありがとうございます。 まさにおっしゃる通りですね! おそらく元夫は私と別れて正解だったと思っているでしょう。 新しい幸福を見つけているでしょう。 
 過去にしばられているのは私だけだと思います。 頭では理解しているのですが、なかなか前に進めません。 元夫の悲しそうな表情が今でも思い出されて、自分を責めてしまいます。 でも、今を生きろというお言葉、心配や苦しみは一切ないというお言葉、 しっかりと噛みしめてみたいと思います。 ありがとうございました。 

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ