彼女の過去
回答 2
有り難し 41私には今、5年程付き合っている彼女がいます。
その彼女とは中学３年生頃から付き合ったのですが、高校生の時に1度別れてしまいました。
その際、彼女は今風の言葉でいうビッチというものになってしまいました。正直、長く付き合った自分でさえ体の関係を持っていなかったので、驚きました。
そのことを知ったのは復縁してからしばらくしてです。
今も本当に好きで付き合っているのですが、どうしてもその過去が受け入れられません。
そして今はお互い大学生になり、遠距離恋愛をしています。
浮気をされたことはないのですが、正直そのような過去があるので、本当に心から信じることができません。
お坊さんに質問です。
彼女のそのような過去が受け入れられず、苦しんでいます。でも本当に好きで別れたくありません。どのように考えれば楽になれるでしょうか？
そして、相手のことを本当に信じるためにはどうしたらいいでしょうか？
くだらない質問で申し訳ございません。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人は永遠に自分のもの人はならない
人は所有しようと思っても所有できないのです。
それをあなたは早くに知ることが出来ました。
どんなに愛し合う夫婦でも相手は自分のものはならない。
それぞれがそれぞれ違う生き方をしているからです。
それぞれがそれぞれ違う呼吸をしているからです。
恋愛は相手を自分のものに出来ると思い込んでいる大きな妄想です。
自分のものにならないと分かったら、相手の尊厳を認めてその相手のそのままと今日、こんにち、今、そこで、新たに出会うことです。
すると相手は、過去にどんな生き方をされてきたにせよ、今、出会うことが出来ます。
人間は記憶だけ持ち続けている瞬時瞬時の更新体です。
いつでもリニューアルしています。
細胞レベルでも１秒１秒生まれ変わっていてあなたの身体も彼女の身体もどんどん生まれ変わっていて前の存在ではありません。
仏教は諸行無常を説きます。現代科学でも、これは証明済みです。一秒間に何十回と細胞レベルで振動して生まれ変わっている。
つまり！毎日が新装開店のパチンコ屋さん、毎日が新鮮なとれたてマグロなのです。（その喩えなんとかならんか）
蓮の花が象徴するように、人間はいつでも新しく咲いているのです。新装開店のパチンコ屋さんのように！（その喩えやめんかい）
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今月の法話
文殊の剣
❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞（本文より）
「大丈夫、慧の剣を取る。」
大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。
智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。
それこそが智慧の剣なのです。
文殊とは自己を鎮め得た者の姿。
人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。
事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。
そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。
そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。
とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。
いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。
文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。
その文殊の剣とはなにか？
お見せしましょう。
いま、そこで、みているもの、きこえていること。
たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。
文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。
本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。
見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。
❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。
そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。
あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。全部を引っくるめて抱きしめられるか？
大切なことは、流行り言葉に振り回されず、ご自分の頭で彼女を考えることです。
もしかしたら、貴方と別れた後、上手くいかない恋愛が続いたのかもしれません。
腑に落ちるまで、その頃の彼女を考えようとしましたか。
無責任にレッテルを張る人間に抗議しましたか。
聞き耳を立てるより、彼女と向き合いましたか。
そもそも「ビッチ」って定義は何ですか？
どこまでやらかすとビッチで、どこまではセーフなんでしょうね。
人間関係が希薄になりつつある中、深い思慮も無く、薄っぺらい流行り言葉で個人を揶揄するのはやめましょう。ましてそれが愛する人であれば、先ずはお互いに向き合って、信じてみることから始めるのです。そこから初めて分かってくることもあるでしょう。
空白期間も全部を引っくるめて抱きしめられるか、ということだと思いますよ。
質問者からのお礼
ありがたいお言葉本当にありがとうございます！
気持ちが楽になりました！
