気持ちの整え方
いつもお世話になり、ありがとうございます。
気持ちの整え方について、アドバイスを頂けないでしょうか。
今のままでいいのかと不安になり、落ち着かなくなったとき。
誰かの幸せな報告を聞いて、なぜだか気持ちが沈んでしまうとき。
人とのコミュニケーションが上手くいかなくなってきたとき。
最近では、何の前触れもなく、寂しい気持ちがドンとやって来ます。
これまでも沢山のお言葉を頂いて、頭では分かっているはずなのに、小さなことが切欠で気持ちがぐちゃぐちゃになってしまいます。
なんて小さい人間なんだろうと、結局自分が情けなくなります。
もっと、おおらかで心の広い人間になりたいのですが…。
不安定になってしまいがちな自分を正す方法が知りたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
そのまんまの自分を信じる
昔、船で海を渡っていた人は太陽や星の位置を見ながら、自分の現在位置を計算して割り出していたそうです。
人もおんなじで、自分という人間がどんな存在か、どんな立場に立っているのかを知るために、周囲の人間との違いや位置関係を目安にします。
いってみればそれは本能みたいなものだから、「他人と比べるな」なんて言ってもムリw
どうしても、他人と自分を比べてしまうよね。
自分と比べて、コミュ上手な人をうらやましく思ったり、自分より頭の悪そうな人を見て優越感を感じたり、そんな自分が嫌になったり、あれこれ考えすぎてわけが分からなくなったり。
そんな心の働きを、完璧に制御することは出来ませんから、さっさと諦めてしまいましょう。
そうして人つきあいが下手で、嫉妬深い自分を否定するのもやめてしまえ、誰にも迷惑掛けてないのならいいじゃないか。あなたはそのまんまでいいんです。
他人は関係ない、あなたが自分自身を認めてあげなきゃ、何も始まらないよ。
仏教のおしえはシンプルです
「悪いことをするな、善いことをせよ」
ただそれだけを日常で実践すればいいだけです。
細かく言えば
○嘘をつかない・悪口を言ったり乱暴な言葉を使わない
○人の物を盗まない
○命を粗末にしない
○自分をくらますもの(酒や性的なモノ)に溺れない
などなど。
「自ら悪い事を行えば,自らを汚すことになる。
自ら悪いことを行わなければ、自らを清めることになる
綺麗とか汚いとかいうものは、各自のことがらである
人が他人を清めることなどできない」
(ダンマパダ)
あなた自身が誠実で、正しく生きていれば、自然と心は清らかになっていきます。
他人と比べることがばからしくなっていきます。
それを信じるか信じないかはあなた次第。
実践するかしないかもあなた次第。
心を清らかにするか、駄目だ駄目だと汚してしまうのか、全部あなた次第。
この先の人生、笑って生きるかウジウジしながら生きるかもあなた次第ですよ。
質問者からのお礼
林浩道様
回答をありがとうございます。
人と比べても、どうしようもないんですよね…。
それでも、周りと比べることが、どうしても止められない時があります。
誠実で正しくあり続けることなど、本当にできるのでしょうか…。