前向きに生きるということ
よろしくお願いします。
先日、ここで質問をさせていただいて少し気持ちの整理もついてきました。ありがとうございました。
先日、私が起こしてしまった事故はカルマであり、後悔と反省で毎日を過ごしています。そんな毎日ですが、少しずつ生きていられることをありがたく思う気持ちや周りへの感謝が以前にも増して強く実感するようになりました。しかし、これから私自身への処遇や環境がどうなるかは結果待ちの状況で、つまりは今回の事故の制裁をまだ受けていない状況ですが、現実を受け入れ、七転び八起きの精神で今回のできごとをなんらかのかたちで周りにかえしていきたいと思っています。
こんな状況の私ですが前向きに人生を捉えてもよろしいのでしょうか?それともそれではまだ反省が足りず、もっと落ち込んだ気持ちで後悔と反省の日々を続けておくべきなのでしょうか?
カルマに対する受け止め方をおしえてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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善い流れへと向けて
遊人様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
カルマ・業の結果というものは、過去の因縁(原因や条件)が複雑に絡みつつある流れの中で現れてくるものとなります。
しかし、その結果が、新たな原因や条件ともなりつつに、更に結果、そのまた結果へと繋がっていくものにもなります。
また、流れにあるものであるため、実は「ここ」と止めて判断することも難しいのであります。
ですから、「流れ」での見極めが必要となります。
もちろん、その流れは、できるだけ善いものとして参りたいのは誰もが思うところであります。
ところが、私たちには、煩悩と無明(根本的な無知)があるため、善いものとできていないのが現実となってしまっています。
善い流れとするためには、煩悩と無明を対治することにより、悪い行いを慎んで、善い行いに努め励んで参りたいものとなります。
そのための教えが、まさに仏教となります。
懺悔・慚愧も、悪い行いを慎んで、善い行いのためには大切となりますし、更に、どのように善い行いに努め励むべきか、それを是非、これから仏教を真剣に学び、具体的に実践していくことで調えていって頂ければ有り難くに存じております。
川口英俊 合掌