自分と向き合う
とくに悩んでいるわけではないです。毎日、どちらかというと幸せですね。ぼくも三十路になりました。自分の人生を振り返ってみたい、という気がしたんですが、もう、昔のことは忘れてしまいました。平凡な人生ですが、いろいろあった感じもします。
今日の質問は、自分と向き合うことについてのアドバイスが欲しいということです。自分と向き合うのは難しいです。毎日、忙しいなかで、ちょっとした時間の隙間で自分と向き合ってきました。それでわかったことがあります。
それは、ぼくは人に認められたいという欲求が強く、それがエネルギーの源だということ。過去の自分を否定することで成長してきた、ということです。また、人に否定されるのが怖いので、自分の心で感じたことを素直に表現できないところもあります。
ぼくは本が好きだったんですが、最近、ほとんど読まなくなりました。
理由は二つあって、三十路になって自分があんまり賢い人間ではないとわかって、知的な方面で努力して誰かに認められることが無理だと知ったからです。
もう一つは、もともと読書の趣味は父が読書家だったという理由で始めたものだったのですが、その父が読書をやめて、蔵書を売り始めたからです。
お父さんに憧れていて、お父さんみたいになりたかったのかもしれない。でも、結局、ぼくはぼくでしかなかったです。そのことに気がついて、さっぱりしました。すこし寂しいですが、無理するのをやめて、気分がいいです。
自分の心に素直になりたいとおもっています。ぼくは誰かに認められるために生きているわけではなく、自分で自分を認めるために生きている。自分を信じて、より自分らしくなるために生きている。そういう感じがします。
もちろん、自分を過信するのはよくないですが、ぼくは最近になって、ようやく自分の尻尾を捕まえたのではないかという、そういう感じがするのです。
無理やり質問にまとめます。
一、自分が自分らしくなるために自分を信じることについて聞かせてください。
二、自分の心と向き合う方法について知りたいです。具体的なアドバイスをお願いします。
三、何か、感想はありますか?最近、どうですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
在り様
拝読させて頂きました。あなたの心の揺らめきそしてご成長を読ませて頂きました。
あなたは少しずつ自分の事や周りの事にお気づきになりそしてお考えも昇華なさっていかれているのかと読ませて頂きました。
自分と親との関係等は特に難しいですよね。どうしたら自立といえるのか、その年齢によっても立ち位置がだいぶ変わっていきますからね。
あなたはお父様の存在を再確認なさることでご自分の存在や意志を把握なさってきたのかと思います。
そのようなあり方生き方は私は素晴らしいと感じました。
ご質問に戻ります。
一、自分が自分らしくなるために自分を信じることについて聞かせてください。
→自分を信じる事は自分や周りの方も受け入れて信じる事そして己の信念を信じることかと思います。
二、自分の心と向き合う方法について知りたいです。具体的なアドバイスをお願いします。
→己の信念に基づいて正しいことや己がなすべき事に素直に見つめることかと思います。
自分に嘘はつけません。真実心をもって向き合うことかと思います。
三、何か、感想はありますか?最近、どうですか?
→冒頭でも申し上げましたがあなたは己に向き合い、その在りようを見つめながらご成長なさっていらしゃるように拝見させて頂きました。
己を見つめなおす時に例えばお寺の仏様にじっくりと手を合わせる事やお墓参りなさることやお仏壇に手を合わせることもとても有効な手段かと思います。
お時間ございましたら都合をつけてお寺参りなさっても良いのではないでしょうか。
近所のお寺でも菩提寺様でも或は足をのばして京都や奈良の名刹にそっと訪れて朝からじっくりとお参りなさることも良いと思います。
その時また新たな発見があるのではないでしょうか。
あなたはこれからもご成長なさっていかれるでしょう。それはあなたが必ず多くの方々が見守り頂いておられ目には見えなくともお導きなさってくださっておられるからです。
あなたのこれからの未来が健やかに実り多きことを心よりお祈り申し上げます。
質問者からのお礼
Azumaさま、回答をありがとうございます。多くの人に見守られていることも忘れてはいけませんね。(^^)