少しでも苦しみを減らす、無くすには?
hasunohaの皆さま初めまして、NYAROTと申します。
私は4年前頃の大学在学中に、ある日急に起き上がれなくなって心が苦しくなって大学に行けなくなってしまいました。
そしてお医者様から双極性障害と診断されて、大学をしばらく休学してみて、丁度その頃実家が経済的に苦しくなって私が行っていたのは学費の高い私立大学だったのですが経済的にも精神的にもどうしても大学に行けなくなってしまったので退学しました。
それからしばらくのあいだ療養して、もう一回学問を学んでみたいと思い始め、今は通信制の大学で心理学を学んでいます。
これらの出来事は当時は非常に苦しくて死んでしまおうと思った時もあったのですがおかげさまで今は、自分の体験したことは無駄じゃなかった。苦しいこともあったけれどもしあのまま何事もなく大学に通っていたら知ることもなかったであろうこともたくさん知ることができた。前向きに生きていこうと思えるようになりました。
前置きが長くなってしまいすみません。皆さまに質問なのですが、仏教には代表的な苦しみとして四苦(生、病、老、死)と八苦(愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦)があると知ったのですがそれらの苦しみを減らす、無くす方法がわかりません。それらの苦しみを減らす、無くすにはどうしたらよいのでしょうか。これらの苦しみがなければ人生が少しでも生きやすくなるのかなと思いました。漠然とした質問で申し訳ないのですがよろしければ教えて頂けないでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
四苦八苦を無くすことは、不可能なんです。
そうですね。
四苦八苦を無くすことは、不可能なんです。必ずどんな人にも、この苦しみは訪れます。
だから、生きるということは、苦しみなんです。
仏法は、それらの苦しみを無くしていくのではなく、どう受け入れながら生きていくかというもの。そこには、仏様の智慧や慈悲のはたらきがあります。
ですから、(他の宗教を否定するわけではありませんが)、こららの苦しみの不安を煽って、こうしたら苦しみが消えるよ無くなるよ幸せになれるよ と勧誘してくるようなものは、本当の宗教なのかしらねぇ。
苦の原因は煩悩。
イソップの、「キツネとぶどう」という話があります。キツネはぶどうが欲しいのですが、高くて取れない。で、それが苦しみとなるのです。
結局彼は、「あのぶどうは酸っぱいのだ。だから要らない」と去っていくのですが、ぶどうは何の悪さもしていません。そこにあっただけ。彼の「欲しい」、その「思い通りにならなさ」が苦しみの原因なのです。
工夫して取れるなら、やってみれば良い。それでもダメなら、キッパリ諦める。すると苦しみが消える。煩悩を捨てたからです。
そのメカニズムで、苦は減らすことができます。でもゼロにすることは、おそらくできないでしょう。自分の煩悩を認めつつ、それと折り合ってゆく。それが此の世の生き方であろうと思います。
質問者からのお礼
中田様、ご回答ありがとうございます。四苦八苦を無くすことは不可能。苦しみをどう受け入れながら生きていくというものなのですね。中田様のご回答を見て、自分は苦しみを減らすことや無くすことに執着していると感じました。中々難しいけれどもこれからは苦しみを受け入れながら生きていこうと思います。ありがとうございました。
佐藤様、ご回答ありがとうございます。イソップの「キツネとブドウ」のお話、勉強になりました。欲しいという気持ちや、思い通りにならないということが苦しみの原因なのですね。やるだけやってみて、それでもダメならきっぱりあきらめる。これからは佐藤様に教えて頂いたことを実践してゆきたいと思います。
ご回答頂いた皆様、ありがとうございました。