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真面目に生きているのに裏切られる

回答数回答 1
有り難し有り難し 16

一年程前に夫の不倫が発覚し、再構築への道を選びました。
以前の質問にもある通り今まで苦難が多く、またか。と思いながらも、頑張らなければ。と思っています。

夫の不倫は今回が二回目でした。
1度目は私の知人とで、妊娠中でした。不倫相手からあなたが妊娠したせいで彼が苦しんでいる。あなたのせいで彼が辛いんだ。最低。別れろと言われました。彼女の御両親からも恋愛は自由だから娘は悪くない。好きになったものは仕方がないと言われました。
2度目の彼女からも好きになってしまったから仕方なかった。と言われました。
夫からは好きな人ができた別れてほしいと言われ、私の主婦として母としての能力の事などありとあらゆる事を否定されました。結局縋ることもしませんでしたが夫は戻ってきました。人と争う事が苦手で、彼女達に慰謝料請求などもしませんでした。

少しずつ前向きに頑張ってきたのですが、今まで夫や家族、周りの人も裏切らず誠実に生きていこうと頑張ってきたのに、なぜ傷つけられてばかりなんだろう。辛いと思うようになりました。

いい人でいれば幸せになれる。見てくれている人はいる。間違ったことをして人を傷つけたら必ず自分に返ってくるよ。と親に教わって生きてきました。
でも現実はどんなに誠実に生きていても傷つけられ続けています。
どんな正論を吐いても、間違ったことでもいいじゃないか!と言われることに疲れました。
理性や道徳心なんて捨てて自己中心的に生きた方が楽で得なんじゃないかなと思ってしまいます。
実際夫や不倫相手達は人を傷つけていたとしても楽しそうでした。

夫からもお前は優しいばかりで面倒ばかり引き受ける。と呆れられています。そして不倫をし反省したあと、お前は俺を絶対見捨てない。と思っていたと言われました。

まだ人生これから。きっとこの先いいことはある。頑張らなきゃ。と思いますが、最近頑張ることにも疲れてしまいました。不倫でもしてみれば憂さも晴れるのかななんて馬鹿な考えが頭をよぎることもあります。
こんな私に喝を入れてください。よろしくお願いします...。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自利と利他

はじめまして。

親御さんの教えは間違いでは無いと思いますが、あまりに理不尽な目に遭ってしまうと、その言葉を信じ続けてゆくのも辛いですよね。
skyさんは結局、自分を傷つけた人たちに負けたような、あるいは自分だけ損したような気になっているのではありませんか?

親御さんの教えを真に理解するためには「勝った、負けた」「やった、やられた」「損した、得した」というような、目の前にある「対立の構図」を飛び越えなければならないのではと思います。
あなたがもっともっと人生の経験を積み上げるうちに、自然に解ってくると思います。
だからヤケになって、身を滅ぼすような行為に走ることはおやめになってね。

仏教には自利利他という言葉があります。
hasunohaにも自利利他に関する質問がありましたので、URLを乗せておきますね。

https://hasunoha.jp/questions/12873

要するに、大切なのは「バランス」です。
自利だけを求めてもろくな事にはならないし、逆に利他ばかりでも自分が壊れてしまいます。
自分も大切にしながら、他人も同じように大切にする。
そういう生き方の先に、幸せというものは見いだせるのだと思います。

ただね、お釈迦様の言葉にはこういうのもあります
「道を歩むとき、自分より優れた者か、自分にひとしい者に出会わなかったら、
あえて独りで行くがいい。
愚かな者を道連れにしてはならない。」

自利にならない、自分のためにならない。と思ったのならば、愚かな者から離れるという選択もアリなのでは?
離婚とまではいかないにしても、それくらいの覚悟を持って、きちんと自分の思いを主張することも必要だと思います。

大切なのは「バランス」ですよ。

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有り難し
おきもち

様々なつらい別れや痛みを、私も経験しながら今日を生きています。 あなたの...
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質問者からのお礼

御回答ありがとうございます。
確かに私はすごく負けず嫌いで、今まで自分の中で勝った、負けたという感情が強かったです。負けたくないから余計意固地になってやってしまったりする部分はかなりあります。
自利利他の記事読ませていただきました。
他者を大切にし、自分を大切に。その自分の部分が欠けてしまっていて余計に苦しんでいたのかもしれませんね。学生の時、自分を大切にしないと、他人も大切にできないよと言われたことを思い出しました。
夫との関係も考えながら、自分を大切にしていきたいと思います。自分の思いも伝えていかなくては。と思いました。ありがとうございました。

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