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ちょっと不思議な数珠

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有り難し有り難し 7

この質問を読まれたお坊様方、お世話になります。
よろしくお願いいたします。

さて、当方、少々変わった数珠を所持しておりまして、こちらを供養にだすか修繕して使い続けるかを迷っております。種類は腕輪念珠です。
事の馴れ初めから本題までを手短にお話しますと、初めての腕輪念珠は小学生の時。父方の祖母の亡くなった時に母親から『次は貴方が持っていなさい』と渡され身につけました。

それは中学の修学旅行中、朝方に紐が切れたのでその場のお寺に供養に出しました。したらばそこのお人に『次はこれを』と黒い腕輪念珠を渡されました。
私は取り分け意味もなく付けていたので丁重にお断りしたものの、その時の雰囲気と言葉に念を押されて再びつけて過ごすことに。

それから約10年共に過ごしました。
その頃には愛着もわき、紐が切れそうになれば修繕に出し、汚れれば磨いて綺麗にするなど大切にしておりました。

20代半ばのころ、私生活や仕事の関係で心身共に重大な不可のかかる出来事がありまして、憔悴するなか帰路につく道中で紐が切れて散らばってしまいました。
慌ててかき集めるも数個の数珠玉が残りましたが、ネットで調べたら封筒に入れて捨ててもよいとされていたので捨てました。

しかしその1年後、一人暮らしをするための準備をする最中、部屋の襖を開けた瞬間に鼻先を掠めて件の数珠が落ちてきました。夢物語のようで実際の話です。正直気味が悪かったので見なかった事にし押入れへ仕舞い返したのですが、それでも最後の最後で気になってしまい引っ越しと共に一緒に持ち出す事に。
一人暮らしをはじめてから一度供養に出そうと仏具店に足を運ぶも「修繕してつかわれますか?」と笑顔の一言。もう使わないので‥‥と言うものの、普通ではあり得ないほど引き止められてしまい結局迷いが生じて持ち帰ることに。

そして一人暮らしを始めて数年。地味な不運が立て続けに起こります。
体の不調が続いたり、健康診断で引っ掛かったり(正直まだ死にたくないです)、金銭面では予想外の出費も増えて貯金を切り崩し、あまつさえ仕事も半年後には無くなる宣言をされており、少しずつ追い詰められている感じです。

現在疲れもあってか数珠とその不運を繋ぎあわせたいだけなのだと思いますが、話を通して見られたお坊様方の目にはどのように映りますか?
回答よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大切になさってください

拝読させて頂きました。
大切にお使いなさってくださいね。
私達の生命はせいぜい長くて百年位ですが、本当に大切にお使いなさってくだされば何百年或いは何千年もの間その物は大切に使われ続け、そしてお使いなさる方の念がこもっていきます。
どうかこれからもあなたと共に過ごし、仏様やご先祖様のご供養のお気持ちを込めてくださいね。

本当にどうか大切になさってください。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

回答を拝読させていただきました。
「大切になさってください」
そのシンプルな言葉がスッと胸のなかに落ちるようでした。
一度は一刻も早く手放そうかと迷ったものですが、よくよく考えるとその黒の数珠は作り手の思いより始まり、
私の代から初めて使われ始め、且つ私の人生の半分以上を共にしているのだと再確認いたしました。
物を引き継ぎ大切にするなかで紡がれる思いや記憶もそこに宿り続けるのだと思います。
今回の不思議な現象がどういったものかは定かではありませんが、物も私も共に傍にいたいと思ったのかも知れません。
これから修繕に出し、また気持ち新たに共に歩んでいこうと思います。
ご回答、大変ありがとうございました。

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深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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