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深い懺悔と感謝

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いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。

一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。

毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。

お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。

今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。

他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。

共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

2024年3月8日 3:31

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心からお手がを書いてみましょう

拝読させて頂きました。
あなたがプライベートでも仕事でも心身共に充実なさってお過ごしなさり、周りの人達にも恵まれて感謝なさっておられることを読ませて頂きました。あなたがその様に成長なさりながら生きておられることはとてもかけがえのないことですからね。
どうか今まで様々なことを踏まえて沢山の感謝のお気持ちを一つ一つ言葉になさってみて心込めてお手紙を書いてその人にお渡しなさって下さいね。
人間どうしても近くなってしまいますとついつい思い入れも強くなりがちですし、感情的に熱くなってしまいますから確かにケンカ腰になってしまうこともあるでしょう。よくよく落ち着いて冷静になって見つめ直してみると自らの愚かさや稚拙さも気がつくことあるでしょう。そして軽はずみな言動によって人を傷つけてしまうこともあるものです。
ですからその様な自らのあやまちについてもしっかりと素直にお手紙にしたためて誠意を尽くして謝りましょう。
きっとあなたのその心からの感謝や謝罪のお気持ちはその人に届くでしょうし、あなたのお気持ちを優しく受け止めて下さるでしょうからね。
どうかこれからもずっとその人やあなたとご縁おる方々とのつながりを心から大切になさって下さいね。
あなたがこれからもずっと素晴らしい方々とのご縁に恵まれながらあなた自身健やかに人としてご成長なさっていかれます様に、皆さんとお互いのことを大切になさり心身共に充実なさってお仕事にもお向き合いなさっていかれます様に心からお祈りさせて頂きます。そしてあなたを心より応援させて頂きます。これからもどうかがんばって下さいね。

2024年3月8日 20:07
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
書いていくうちにとてもとても、手紙が長くなってしまいました。焦らず書き直して、ちゃんとまとまったら投函してみようと思います。
雪の舞う週末となりそうですが、hasunohaの皆さんにも、心温まる春の幸せが咲くことを祈っています。

先日は心強い励ましのお言葉を、ありがとうございました。先程、お詫びとお礼を文章に託して、お菓子を渡して来ました。当初は手紙を郵送するつもりでしたが、勢いづいて気がついたら現地まで届けに行こうとしていました。
事前にご都合をお尋ねしたところ、ちょうど件の先生は偶然お休みで不在でした。むしろその方が今回は良いかと、先方の指定通り診療時間の終わった後、先輩や同僚の先生にお話を伺いました。一緒に食事に出かけ、「僕も悪かった」と話していたそうです。またチャンスがあれば、再会できる予感がします。
どうして、軌道修正が必要なほど、悪い関係になってしまったのか…私も先生も、相手を傷つけるつもりはなかったのに、気づかぬうちに無意識のまま、結果的に大きな共倒れになっていたこと、周りからも止められるほど、状態が悪化していたこと。
離れてぽっかりと無になった時間がくれたのは、何がいけなかったのかという深い反省と、その次への道筋、成長でした。
大切なことは「素直に失敗を受け入れて、自分自身と落ち着いて向き合い、相手を尊重し、自分の気持ちも大切にすること」でした。

相反する情が交錯して、体調が悲鳴を上げた時は、もう二度と会わないつもりで「成長を祈っています」と送った最後のメールでしたが、返信は、「今度会うときまでに、成長しておきます」でした。
しばらく会わなければ忘れられる、時間が解決すると思っていましたが、むしろ毎日懺悔の想いが募るばかり、どれだけ自分に尽くしてくれたか、どれだけ励まして力になってもらっていたか、感謝してもしきれませんでした。

膨らむ想いを、やっぱり、形にしよう。

ただ、いったん離れた正しい選択を、またより戻すのは、先方にとっては迷惑かもしれないし、すでに過去のこととして片づいているかもしれないし、面倒で厄介な要注意人物となっているかもしれないし…もう不安は尽きませんでしたが、未熟で愚かな自分と向き合い、悪いところは直そう、良い機会だと何でも飲み込み、誠実に純粋な想いを磨き、押しつけないように相手の事情に配慮しながら、真心を受け入れてもらえるか、扉にノックをしてから届けてみたら…また、違う世界が待っていました。

治療家という職業が、私という弱き人間にとってどれだけ親身に力になってくれる尊き存在か。深く刻まれた思いやりの種が、根づいて芽を出し、蓋をして一生抱えたまま終わるはずだった、私の大きな大きな傷を癒やしてくれていること、出会いをきっかけに新たな幕開けが始まっていること、本当に有難いご縁でした。
私も、治療家への道を、いつかは歩みたいです。
練習をさせてください、と、手紙の最後に書きました。

これからもお互いに成長しあえる清らかな関係を築いていきたいと願っています。
この度は本当に、ありがとうございました。
また、良い報告ができますよう日々精進していきたいと思います。合掌

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