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新盆に飾る白提灯を忘れてしまった

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初めまして。
昨年の今日、母を病で看取りました。

我が家は毎年7月にお盆をやるのですが、いつも母が率先して準備などを行なっていたため、今年初めて一からお盆の準備をしました。

新盆なので昨年のことを思い出しながら一生懸命に準備をし、無事にお迎えも済み、料理なども簡易的ではありますが準備して初日を迎えました。

我が家には仏壇があり、祖父と祖母、また母の兄弟姉妹も一緒に帰ってくるので、お盆に帰る際に迷子にはならないと思ったのですが、新盆には白提灯が必要と気づき、用意するのを忘れてしまったことにお盆2日目に気づきました。

迎えの提灯はいつも使っている白地に黒い文字の入ったものを使っていました。また仏壇の横には真っ白ではなく、白地に草花の絵が書いてあるものを使用しています。

祖父が亡くなったのが20年以上前でしたので、あまり記憶がなく白提灯を使っていたかもわからないのですが、迎えは終わっているけれども白提灯を急いでお盆の送りまで届かないか…と注文したところ、ご先祖様を送ったあとに届き、使用せず終わってしまいました。

その提灯は白提灯以外に通年で使える提灯もついていたので、母専用で来年は通年用の方を出そうとは思っているのですが…お盆に白提灯を出し忘れたことをとても悔やんでいます。

明日から世の中的にはお盆ですので、お盆の期間だけ白提灯を飾るだけでもしようかと考えていたのですが、すでに我が家のお盆供養自体は終わっているため、また本日一周忌法要だった為意味がないのか、提灯を出したことによりこっちにきて帰れなくなってしまわないか、など不安で迷っています。

どのようにするのがベストなのか、何かアドバイスがあれば教えていただけたらと思います。

お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2024年8月12日 13:11

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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形にとらわれすぎず、心のこもった供養を続けていく

白提灯を用意し忘れてしまったことで悩まれているとのこと、ご心配なさっているお気持ちはよく分かります。しかし、まず深呼吸をして落ち着いていただきたいと思います。

お盆の準備、特に新盆の準備は慣れないことも多く、戸惑うことがあるのは自然なことです。むしろ、母上様への思いを込めて一生懸命準備をされたその心遣いこそが、本当の供養であると私は考えます。

白提灯を飾れなかったことは確かに残念ですが、それによってご先祖様や母上様の魂が迷子になったり、帰れなくなったりすることはありません。仏様となられた方々は、私たちの心の中にある思いや愛情を感じ取ってくださいます。形式的な道具よりも、あなたの真心こそが大切なのです。

せっかく準備された白提灯ですから、来年のお盆に使われてはいかがでしょうか。「お母さん、去年は間に合わなかったけど、今年はちゃんと準備できたわ」と声をかけながら飾るのもよいでしょう。きっと母上様も喜んでくださると思います。

お盆の期間中、白提灯を飾ることに意味がないわけではありません。しかし、すでに供養が終わっているのであれば、無理に出す必要もありません。大切なのは、静かに母上様を偲び、感謝の気持ちを込めて過ごすことです。

一周忌法要も済まれたとのこと、本当にお疲れ様でした。これからも変わらぬ思いで母上様を偲んでいただければと思います。形にとらわれすぎず、心のこもった供養を続けていくことが、最も大切なことだと私は信じています。

どうぞ安心して、残りのお盆の期間を過ごしてください。母上様はきっと、あなたの努力と思いやりに満ちた心に寄り添っておられることでしょう。

合掌
蓮城院副住職 コウブン

2024年8月13日 9:00
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おきもち

蓮城院というお寺の副住職。 主に坐禅をしたり、庭掃除をしたり。 ハスや...
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大丈夫だと思います

拝読させて頂きました。
あなたがお母様の新盆のお迎えで白提灯を用意できなかったことをとても悔やんでおられること読ませて頂きました。
あなたがお母様の新盆供養を誠意をもってお勤めなさろうとしているお気持ちがとても伝わってきます。きっとあなたのそのお気持ちはお母様に届いているでしょうから白提灯をご用意なさらなかったとしてもお母様はしっかりとお盆で戻っていらしたことでしょうし、皆さんと一緒に和やかにお盆をお過ごしなさっておられるでしょう。ですから私は問題はないと思います。

新盆で白提灯を用意しなければならないかは地域性も関係しますし、それぞれのお宅のやり方や習慣にもよるでしょう。かつてはそれぞれの家庭や地域によってその様に整えなければならないという習慣があったかもしれません。

ウチの地域では様々な提灯を飾ってお迎えなさっておられますからあまり白提灯にはこだわってはいないと思います。ですからどの様な提灯でお迎えなさってもいいと思います。ですのでまた来年のお盆にお使いなさってみてくださいね。

とはいえ、やはり気になるようでしたら菩提寺様にご相談なさってみても宜しいかと思います。(もうお盆期間に入っていますのでお寺様も忙しい中と思います。)

あなたや皆さんがお母様やご先祖様を心込めてご供養なさり、心穏やかにお盆をお過ごしなさって下さいます様に、お母様やご先祖様に見守られながらこれからも心豊かに健やかな毎日を生き抜いていかれます様に切にお母様やご先祖様に祈っております。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

2024年8月12日 14:54
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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma 様

お返事ありがとうございます。
ちゃんと母がお盆に帰ってきていたと思える、素敵なお言葉ありがとうございます。

一周忌の法要の際に、菩提寺の住職様に聞こうかとも思ったのですが、やはりお盆期間でお忙しそうでしたので遠慮してしまい、こちらで質問させていただいた次第でございました。

一生懸命準備してお迎えしたことに変わりはないので、今はあまり捉われずに日々の供養を行うことにします。

お返事が遅くなり大変申し訳ございませんでした。
温かいお言葉に心救われました。
ありがとうございました。

コウブン 様

お返事ありがとうございます。
私の心情に寄り添ったお言葉、大変身にしみました。

こういった昔ながらの家族や親戚が関わる行事などに関して、わからないからというのもあるのですが、どうも形に捉われやすい考え方をしているようで、ハッといたしました。

白提灯は来年使うことにいたします。
一周忌は終わりましたが、これからも日々できる供養をしてまいります。

お返事が遅くなり大変申し訳ございませんでした。
暑い日が続いておりますので、お身体に気をつけてくださいませ。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ