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将来の夢について

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私は小さい頃からパティシエになりたくて高校を卒業してからすぐに製菓の専門学校に通いました。
けれど、実は高校三年の時にプログラマーにも作家にも興味を持っていました。でも、その時には専門学校から合格通知をもらっていたので製菓の専門学校に通い夢になりつつある作家とプログラマーを諦めました。
ですが、専門学校に通ううちにどうしても作家になりたくて、就職をせずにバイトをして両親に前借りしていた専門学校の学費を払いつつ作家になる夢を追いかけることにしたのですが…
両親…というより父は厳しい人で、コンクールに応募して結果を出そうが作家ではなく別の仕事で就職をして欲しいらしく、社会人の長男も「現実を見ろ。無理に決まってる」と言います。
初めは「小さい頃は無理無理言うな何でもやってみないと分からない、と言ったくせに…なぜ私が夢に挑戦する前から無理だと決めつけるの?」と反発していたのですが、自分の思いを正直に母に告げると「若いんだから挑戦すればいいし、失敗したら次に進めばいい。自分の人生なんだから好きに生きてみたらいい。出来る範囲であれば少しでも早く夢にチャレンジできるよう手助けする」と言ってくれました。
しかし裏では父に私のことについてグチグチと言われているのを見てしまい、私はショックと同時に、私のわがままで今まで育ててくれた両親に迷惑をかけているような気持ちになり毎晩涙が止まりません。
父は私には直接何も言わず普通に接してくれますが、やはり心では迷惑なのだろうか…?私が夢を諦めて就職すれば母は怒られなくてすむんだろうか?私はバカな事をしてるんだろうか?毎日寝る前になると不安が押し寄せてきます。
ですが…せっかくみつけた本当の夢を諦めることもできず、毎日バイト終わりに部屋にこもり執筆をしています。
どうしたらいいのか分からず、モヤモヤして家にいる時間や父の視線が気になり、今では親と連絡を絶って家を出てしまおうか?と考えています。
私はどうしたら…、これからどうしていくのが一番良いのでしょうか?
アドバイスよろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

スキルは役に立つ

坊さんは何でも屋さんです。
料理もします、パソコンもします、清掃もします、土木工事もします、法事もします、説法もします、◎◎教室も開きます、歌も歌います、ゴミ捨てにも行きます、皿洗いもトイレ掃除もします、雑用なんてありません。
自分が、ただ、それを、やる、だけ。
あなたは二つの良いスキルを持っているのだと考えてみてください。
どちらも必ず役に立ちます。
どちらも必ず人を幸せにする力になります。
この世には仕事の役職があるのではありません。
行為、行動、行いが先にあるのです。
人が医療行為をすれば医師と呼ばれ、ものを販売、宣伝、営業すればビジネスマンであり、お金の管理、経理をすれば会計の人となり、掃除をすれば清掃人です。
警察がドロボーすれば泥棒です。
政治家が悪事を働けば、即、罪人。
肩書きに迷わず、行為に魂と情熱を注いでみてください。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

なりたいは自分の思い。 プロでやっていくには相手のいること。

明け方のご質問、お辛い気持ち感じます。

中途半端に悩むより、道を進む。けど、どこかで限界を感じることも想定しなきゃいけない。
それが、鈴葉さんとご家族の健康を考えるとよろしいんじゃないでしょうか。

やらずに後悔するよりは、やって限界を感じる。プロになれたらラッキー。

自分の夢かどうかにかかわらず、
プロになるには自己満足だけじゃなく、
自分の大事にしていることを、
家族だけじゃない、自分が知らない読者やお菓子を買う人に伝える覚悟を
どのくらい持てるかってとこが問われると思います。

コンクール入賞という道も一つですし、小ネタをブログ発信して理解者やファンを増やすやり方もあります。
プロを目指す志は大切だと思います。

けど、人生の中で大事にして欲しいことがあります。
その道で暮らせるかより、その道を目指す中で得た経験が、先の人生に活かされることです。
万一、その道を諦めることになった時に、リセットではなく残るものを持ってほしいです。

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有り難し
おきもち

hasunohaに出会えた私は幸せ者です。カニとおろし蕎麦と水ようかんが美味しい地方の町のお寺にいます。人混みは苦手、都会のイルミネーションやサイネージはまぶしすぎる。だけど、ここhasunohaでの対話があるから孤独じゃない。ありがとう。
社会福祉士、公認心理師として社会では働いてます。事業や組織を背負うと言えないこともあるけど、仏教を背負うと語る内容も変わります。悩みがなくても話してみたいときは相談ください

計画性があることを見せて安心させる

親や兄弟は、安心したいという願望があります。
たとえば、あなたが生活に困って借金を抱えたり、身体を壊した場合に、残念ながら家族の負担になってしまいます。
ですから、自分の生活費は自分で稼げる、ということが第一でしょうね。

まだお若いので挑戦するのは良いですが、何歳までに結果が出なかったらこうする、など、計画性があることをご両親に説明できれば、少しは安心してもらえるかもしれません。

せっかく専門学校を出たのにパティシエにならなかったという「前科」があるので、ご両親に安心してもらうための努力は人一倍する方が良いでしょう。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

様々なアドバイスありがとうございました。
これから私がする行動や経験はいつか何かの役に立つことを信じ、苦しくても少しずつ今目の前にあることを乗り越え、チャレンジしていきたいと思います。
今回相談させていただいて久々に心がスッキリしました。これからは前向きな気持ちで頑張っていきます。
本当にありがとうございました。

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